「期待外れ」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス バナナさんの映画レビュー(感想・評価)
期待外れ
星マイナスにしたいくらい。なんでこれが騒がれてるの?
【1】登場人物が好きになれない
・まずジョイとベッキー、本当に付き合ってるの?ジョイだけ苦しんで悩んでてベッキーは突っ立って見てるだけな気がして…これカップルじゃなくて友達でも良かったのでは?
・エヴリンの夫がなぜか愛と寛容の象徴みたいになるのが謎すぎる。
コインランドリーの経営をエヴリンに任せきりでヘラヘラ客と談笑してて、お客さんの荷物に目ん玉貼って遊んで、離婚を切り出す勇気すらなく離婚証明書をつきつけてエヴリンに決定権を委ねようとする奴がなんで急にもてはやされるの?
・爺さんは爺さんで最後までエヴリンに何もかも任せきり。この映画の男どもは何故成長しないの?
・エヴリンが作中の1番のヴィランだと思った。ただの毒親でしかないのに「こう生きるしかなかった」可哀想な人として見せられるのがとても不愉快だった。
【2】全く笑えない下ネタ
デ◯ルドで戦うレズビアン、下ネタ大好きな中学生が考えたような陳腐ネタ。
ア◯ルプラグネタも何が面白いのかさっぱりわからなかった。ゲイだよwwwwレズビアンだよwwwwほら笑えwwwwておちょくられてるようで不快。
一瞬だけ映ったエヴリンのベッドシーンもいらねえ〜
【3】どこがマルチバース?
想像してたマルチバースと全然違った。鉄板焼きの店や中華衣装着た歌手、なんやかんやでアジアという括りにめちゃくちゃ縛られてるじゃん。これ主人公が白人だったらもっと色んなバースあったよね?
【4】衣装が泣ける程ダサい
映像の色彩センスにギリッギリ救われてるけどジョイの衣装が死ぬほどダサくて泣けた。生え際浮きまくりのウィッグと美容専門学生がやったような下手くそなメイク、顔と骨格に全く合ってないゴテゴテの服…スタイリストいなかったの?
ドヤ顔でジェレミースコットのアディダスコラボ着てる名シーンみたいな演出も痛々しい…何年前の服だよそれ…「アジア人だから原宿ガールぽくしてみましたー^_^」的なハリウッドお得意のアジアごっちゃ混ぜに呆れた。
【5】ゴミみたいなエンディング
後半もう期待はしてなかったけど案の定
家族賛美エンド。「あー、フィクションですら毒親に苦しまされた子供は親を許して面倒見なきゃいけないのか…」て思わされて怒りと悲しみで脳が疲れた。
指がソーセージのバースでエヴリンが作中一番幸せそうにしてたのにあのゴミ夫と仲良しヘテロエンド。結局ただのクィアベイティングかーい。
【6】良かった点
石のバース
色彩センス
くらいかな…
【7】全体的な感想
この映画がアカデミー賞受賞してて、
LGBTやクィアにオススメされてる意味もわからない。
どちらかと言うと、LGBTやクィア当事者の子供を持つ親、または毒親が見て気持ち良くなるオ◯ニー映画だなって思いました。
いや、これが80年代とか90年代の映画だったらまだわかるよ?でも今の時代にまだこの程度なの?
二度と見ません!😃
評価されてる(らしい)、移民やLGBTの息苦しさや、それでも〜的な家族愛
深掘りするわけでも新規の切り口してるわけでもなく、ただただどれも"要素"として入ってるだけで、むしろ悩んでる人ほど茶化されてるようで不快になるんじゃねーかなってなりましたね
◯◯に◯◯と◯◯入れちゃう!すごい!って、素人アイディアだけでオスカー取れる時代かぁ…