劇場公開日 2023年3月3日

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「SF映画が好きになれない」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ミカエルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5SF映画が好きになれない

2023年3月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

批評家の元祖ともいえる小林秀雄は「批評とは人をほめる技術だ」と教えた。映画の伝道師である淀川長治は「どの映画にも見所はある」という名言を残した。大家のいわれることは肝に銘じてどんな映画を観てもその作品のよいところを探そうと努めてきた。しかし、つまらないと感じるものを観てしまった時はやはりつまらないと一言いいたくなるし、特に映画館で観た場合は、時間とお金を費やしたこともあって、どうしても損をしたという感情はおさえきれない。
トラブルだらけの家族と破産寸前のコインランドリーを抱え、困窮しているアメリカの中国人移民の話という設定は興味をそそられた。税務署に赴くまでの最初のシーンはこれからどんな展開が待ち受けるのだろうかという期待感があった。しかし、マルチバースの世界が登場してからがあらすじを追うことすらできなくなった。その部分は後からネットのネタバレサイトを読んでなんとか理解できたのだが、そもそもリアリティのある人間ドラマが好きな私にとってはあまりにも現実離れした展開がたえられなくなり、ずっと退屈な時間が過ぎていった。自分はSF映画がどうしても好きになれないということがわかった。エブリンの高い演技力は確かに認めるが、登場人物の誰にも感情移入できないまま映画は終わってしまった。
最後のいろいろ多くの世界を見てきたけど、やはり身近な家族が一番大事という家庭円満で終わるところはわかりやすくてよかった。最初と最後はまんざらでもないのだが、これを観るならほかに優先してみるべき映画があったと後悔した。でも、ストーリーよく理解した上で、もう1回観てみたいという気持ちもないことはない。

ミカエル
Mさんのコメント
2023年5月5日

私は別にSFは嫌いではありませんが、この映画はダメでした。と同時に、なぜ、この映画がそんなに評価されるのかがわかりません。

M