劇場公開日 2023年3月3日

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「そこにAIはあるんか?」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0そこにAIはあるんか?

2023年3月6日
iPhoneアプリから投稿

この作品の全ての要素、
全てのシーンのどこを切っても、
どこを編集しても、
10分の作品として成立させる事ができそうな気がする、
石のシークェンスだけで5分でも可能か。

5分の20回以上の繰り返しと捉えれば楽しめるが、
139分のストーリーとして捉えると楽しめない、

いずれにしても、
【そこに愛はあるんか】さえ、
外さなければ。
(脳にAIはあるんか、
アルジャーノンは花束を持ってるのか、
スパイダーバース、ハローワールドはうまくやってたよ。
なぜ?
アニメは抽象度が上がるので、
世界観に乗りやすい。
実写だと、キアヌやフィッシュバーン、ゴールドブラム、アライグマ等、キャラに要工夫。
エブエブ家族、コインランドリー、納税、この辺りの生活感の具体度と、その具体のシナリオのプロットが多すぎるので、世界観に乗るのに邪魔になる(気になるが乗れる乗れないが賛否の差の要因)。プロットを減量してれば解決できたか?
シンチー先生だったらやりきれたか?
もちろん、モザイク駆使の尻丸出しのB級テイストは中途半端でつまらなさ過ぎるけど、メジャーを意識したアカデミー賞いけるんじゃね的な、だってhow many roads must a man walk down?もノーヘル賞的な匙加減だろうからしかたないのだろう。)

でも映画だから、、、
A24がやるんだから、、、
タイムリープものの恋愛映画にはしない、
メタバース的なアクション映画とも違う、
インターステラーを下品にして、
ジャンパーのように短時間にまとめましょう、
いや、
オレらはA24だぜ、
139分ひっぱりましょう、、
打合せは大変だけど、、、
all at once.

everything、everywhere、、、さすがはA24。

【蛇足】
数々の映画の文法、
スタイル、常識を壊してきたA24。

ウェルメイドのタイムリープ作品が、
続いていた数年前の公開なら、
本作は痛快だったかもしれない。

自分たちでやり始めた、
スクラップandビルド。
本作はありなのか?

A24内でも、
声が出たのでは?

全部、どこでもいい、
すぐに切れ。

蛇足軒瞬平太