「持たざる者だからこそ」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
持たざる者だからこそ
「マルチバースのことはわからない」
ドクターストレンジが言っていた名台詞です。
だから私もこの映画のマルチバースもあまり考えないように観ました。
しかし、よくよく考えると、エブリンが結婚しなかった世界では娘も出来ないし…。
いやいや待てよ、でも生命が存在しない世界でも娘はいるし…。
このマルチバースはエブリンのマルチバースであって…
ドクターストレンジ、やっぱりあなたは正しい。
マルチバースのことは深く考えないようにするのが一番。
さて、本作のエブリンはマルチバースの幾多の中でも、最も何も持っていないエブリンである。だからこそ、その可能性は無限大なのだろう、カンフー、歌手、看板廻し等の様々な能力を得て活躍する様はまるで「ミシェル・ヨーのマルチバース」と言っても過言でないかも知れないですね。
そして強くなったエブリンは人々へ癒しを施していき、大きな愛情を注ぎ、最後には家族の愛で満たされていき
、家族にも自らにも癒しを施し、大団円を迎える。
それにしても魔宮の伝説のあのショーティーがこんなに成長してなのね。って当たり前か。でも久々の再会はとても良い再会でした。
それにしてもこんなに驚きの下ネタ満載でアカデミー賞が取れたらそれはそれで素晴らしいことのような気がします。
初めにあの形のトロフィーが出てきた時は思わず吹き出しました。
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