劇場公開日 2023年3月3日

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「私の「希望優先」の予想」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私の「希望優先」の予想

2023年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

うーん、、、、、、、(しばしお待ちを)、、、、、、、
正直に言いましょう。私、正直『スイス・アーミー・マン(17)』もあまり自分に向いていませんでしたが、比べてみると今作はそれほどネガティブでないものの、はっきり言えば自分はこの作品の高評価を理解できていないと思っています。しかしです、もしこれが「アカデミー賞作品賞」だと言われれば全く否定するつもりがないばかりか、素直に称賛できるでしょう。
それだけ作品性は実に革新的に仕上がっていますが、そのプロットを要約すれば(この作品にとって、それはネタバレではないはず)王道でクラシックな「家族という関係性から生まれるわだかまり、そして呪縛」の話。家族だからこそ、相手を突き放すことは出来ずに自分が離れる決意をしながら、どこかで自分の判断や選択に確信を持てずに、違う運命を想像しては日々に追われて自分を失っていきます。人生と言う「不可逆」を完全に無視した設定は確かに面白い。だけど、私はこの作品を完全には解った気にはなれないし、本当に好きなのかも判らないのです。自分も歳ですから、そこは勘弁してください。
ただ、確信をもって言えること、それは「ミシェル・ヨーは本当に素晴らしい」という感想です。アクションは言わずもがなですが、存在感そのものがグッとくるシーンでことごとくキマッテいて、観ていて兎に角ありがたい。ベテラン俳優に時々想うことですが、これまで色々とあったと思いますが、今この時代に、あなたのこのアクトが観られることに幸福を感じます。
ですから、出来ることならミシェル・ヨーに主演女優賞を獲ってもらいたい。可能性としては十分でも、相手はあのケイト・ブランシェット。。アカデミー賞の発表前に『TAR ター(5月12日公開予定)』を観られませんが、私の「希望優先」の予想はもうミシェル・ヨーに確定しました。
やはり賞の発表前に作品が観られるのはうれしい。13日の楽しみが増えたことにまずはGAGAに感謝しながら、この作品がいくつの賞を獲得するのか期待を込めて見守りたいです。

TWDera