劇場公開日 2022年5月28日

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「【CODAと呼ばれる聴覚障碍者を親に持つ健聴の子供達の、悩み、苦しみ、本音、親や周囲に対する想いを真摯に拾い上げたドキュメンタリー。彼らが明るい表情で前向きに生きようとする姿が印象的であった作品。】」私だけ聴こえる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【CODAと呼ばれる聴覚障碍者を親に持つ健聴の子供達の、悩み、苦しみ、本音、親や周囲に対する想いを真摯に拾い上げたドキュメンタリー。彼らが明るい表情で前向きに生きようとする姿が印象的であった作品。】

2022年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ー CODAの存在は素晴らしき家族愛を描いた「コーダ あいのうた」を鑑賞して初めて知った。
  そして、今作でCODAの少年少女が抱える悩みを改めて知った。ー

◆感想(印象的なシーンや言葉)

・CODAとは、別の民族。

・CODAとは、耳の聞こえない人と、健聴者を結ぶ懸け橋。

・CODAとは、神に選ばれし者。

・幼い頃から、聾の両親と、健聴者との間で通訳をしてきたCODA達が、親にもナカナカ言えない悩み。それは、自らの居場所を見失いがちになる事。話すことに抵抗を感じる事。
ー 実際に、一人の少女は”聾になりたい・・”と呟く。-

・15歳のCODAの少年少女たちの楽しみは、一年に一度開かれるCODAのためのキャンプに参加する事。
ー そこには、自分と同じ悩みを抱える仲間に対して、普段はナカナカ言えない本音を話す事が出来、辛い気持ちを分かち合うことが出来るからである。ー

・アメリカ手話通訳士になった、アシュリーが東北大震災の被害に遭った、日本人聾夫婦と手話で会話を交わすシーンは、沁みる。
ー 涙を浮かべながら彼らの手話で、津波の際の聾者の対応をいかにしたかを真面目に聞くアシュリーの姿は、崇高ですらある。-

<音のない世界で生きる人々と、自らの家族を幼きときから支えるCODAを、社会は如何に支えるべきかを問うドキュメンタリー作品。
 CODAの少年少女が、悩みを抱えながらも、明るい表情で前向きに生きる姿が印象的であったドキュメンタリー作品でもある。>

<2022年7月24日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU