「サイコスリラーではない。」ブラック・フォン レントさんの映画レビュー(感想・評価)
サイコスリラーではない。
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いわゆる霊能力や超常現象を扱ったジュブナイル映画であり、期待していたようなサイコホラーではない。
「エミリーローズ」や「フッテージ」など、監督の一連の作品から期待して鑑賞したけどかなりがっかりな作品だった。「ドリームキャッチャー」を観た時くらいに。
本作の要であるはずのイーサン・ホーク演じる犯人はあの印象的なマスク姿の割にはかなり脇役度が高い。劇中彼の人物像がほとんど描かれないし、また俳優としての扱いも酷いもの。そもそもあの役をイーサン・ホークがやる必要性すらない。
作品中盤までは本作の主題がつかみづらかった。結局、主人公は霊能力によって犠牲になった少年たちの助言を受け、一つ一つは無駄になった脱出手段が最後には結合して犯人を倒すという、大きな試練を仲間と共に乗り越えて少年が逞しく成長してゆくまさにジュブナイルものでしかなかった。
それにしても同時期公開の「X」と同時代が舞台で両作品とも70年代風映像で撮られてるのは偶然かな。妹役の子役が良かったので星一つおまけで。
劇場公開を見送って正解だった。
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