「非力な子供の脱出劇」ブラック・フォン ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
非力な子供の脱出劇
ハラハラドキドキの脱出劇。「IT」や、「サマーオブ84」などのような、子供が頑張って事件を解決しようとする映画だが、いろんな工夫がある。
誘拐されて監禁され、助かる可能性のない中、線が切れてるはずの電話が鳴って助かるヒントをいろいろ聞ける。なぜ?一方主人公の妹には見えない物が見える能力があり、それは自殺した母親が持っていた超能力が遺伝したらしい。つまり、主人公フィニーにも?
といった設定がよく考えられており超常現象で事件解決というチートな展開だが作品世界の中ではリアリティがきちんとある。
なにより、妹の能力と警察のおかげで助かるのではないのは良かった。親友の励ましがあるとはいえ、彼自身の力で乗り越え、その結果日常に戻った彼は一皮むけてるというポジティブなラスト。
しかし、最後の対決は身も蓋もないというか。いや、ひどいことされてたし相手は弟の頭もかち割る変態なんですけど。やっちゃうんだー、とちょっと引く。そうか「透明人間」のプロデューサーなのか、と納得。
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