「先人たちの知恵を借りて」ブラック・フォン せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
先人たちの知恵を借りて
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子供の失踪事件が多発する街で、その被害者になってしまう少年と不思議な能力を持つ妹の話。
この誘拐犯は誘拐した後積極的に脅しに来ることはなくて、ドアに鍵をかけないで放置して油断して出てきたところを"お仕置き"というていで殴る受け身のサイコパス。そして、監禁された部屋に現れる被害者の少年たちの幽霊は、主人公に脱出の知恵を授けてくれる味方。
ホラーなのに明確に襲ってくる脅威はいなくて、主人公にとっての一番の敵はいつも怖気付いて逃げることしか出来ない臆病な自分。だからホラーというより、電話をかけてくる幽霊たちが手助けして主人公を強い男にしていく成長物語。
ただ、助けてくれるんならそんな怖い出現の仕方しないで欲しいのよ(笑)味方だと思って油断してると急に現れてびっくりする。もっと優しい登場の仕方できませんかねぇ。
先に誘拐された少年たちが主人公にとって心強い存在だったように、弱くても妹にとってはいつもそばにいてくれる大好きなお兄ちゃんなのが見てて微笑ましかった。いくら友達いないとはいえ登下校も一緒にして、めっちゃ仲良い兄妹だな。まぁ家の中で味方はお互いしかいないからそりゃそうなるか。
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