「I can't breathe」ニューヨーク 第1波 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
I can't breathe
まだ手探り状態だった2020年3月。最前線で道のウイルスと戦う医師や医療スタッフたち、そして患者やその家族を真摯に撮ったドキュメンタリー。病院での重傷かした患者、町では公道で倒れてる人もいたり、我々も恐怖のどん底に落とされたことも思い出してしまう。
コロナウイルス否定派、ワクチン拒否団体も多くなっているほど落ち着いている現在。忘れてはならない初期の医療最前線は忘れてはならない事実だ。
4月、クオモNY知事による悪いニュースの発表。1日の死者が779人になった。9.11が最悪の事件だったのに7千人の死者を超えるとなると、最悪が上書きされてしまった、と。
5月、ジョージ・フロイドの死から生まれたBLM運動も描かれている。医療だけではなく社会の格差、貧困、人種差別といった問題もコロナから浮き彫りになった問題だ。警官による市民の暴行というリアルな映像。医療従事者も抗議している・・・命を大切にする医療従事者からしても警官の暴行は許せない事件なのだ。
中心になっていたのは黒人女性医師とNYPD警官である患者。まるでフィクションであるかのような見事な映像、編集、密着取材。第1波は収束したものの、それからも苦難が続く。それでも未来は明るいものだと信じたい!と思わせる作りになっているのです。とにかく医療従事者、エッセンシャルワーカーに感謝。
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