ロストケアのレビュー・感想・評価
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「絆」と書いて「じゅばく」と読む
巷間語られている、
自助・共助・公助の順序が
さも当然のように。
しかし、元々我慢強いのに、
お上に頼ることを善しとしない国民性から、
介護する側、される側が共倒れになるケースも多いと聞く。
また、生活保護についても、
受給までのハードルは高く、
本当に必要な世帯に届いていない可能性も
常々指摘されるところ。
本作は、そうした社会の歪みから生まれる悲劇を
極大化し描写。
とは言え、こうした痛ましい事件は、
単発では新聞やテレビのニュースでも
折々に目にすること。
『斯波(松山ケンイチ)』は
訪問先の家族からも職場の所員からも評判の良い介護士。
対応は真摯、思いやりの態度も自然で、
そのたたずまいはさながら聖職者のよう。
ただ、年齢の割にはかなりの白髪で、
「随分と苦労したのでは」とは同僚の噂話。
そんな彼が殺人事件の、
それも四十人以上の老人を殺害した容疑者として取り調べを受ける。
対峙するのは長野地検の検事『大友(長澤まさみ)』。
ここで驚くのは、本人があっさりと容疑を認めてしまうこと。
勿論、嫌疑を掛けるまでの検察側の丁寧な捜査はあるものの
(上司は一過性の単純な事件として急ぎ処理するよう、
いかにも免罪を生むような指示をしていたのだが・・・・)、
その過程は一本道。謎解きの要素は弱め。
ではどこに尺が割かれているかと言えば、
『斯波』が(「救った」と表現する)殺人を犯すようになった経緯と
『大友』自身が抱える家族の問題。
彼はシリアルキラーでは全くなく、
冒頭「聖書」の一節が提示される如く、
あくまでも介護される老人と
その家族を慮ってのことと言い切る。
前者は尊厳を、後者は慰撫を意識してのものだと。
実際に要介護の親族が居ると
相応の時間を費やさねばならぬことは間違いなし。
また、外からの助けを当人が拒否するケースもあり
家族は次第に疲弊していく。
そうしたことへの救済であるのだと。
裁判に当たっての被害者家族の反応も複数通り。
「(殺された)父親を返せ!」と声高に叫ぶ者、
一方で肩の荷が下りたの如く
自身の幸せに改めて向き合える者、
どちらも真の姿ではあるのだろう。
とは言え、根底に在るのは
親族への愛情と、肉体的疲労から来る戸惑いとの
血の繋がりが生む、抜き差しならない
アンビバレンツな感情なのには違いない。
もう一つのテーマ、
家族の関係性が浮かび上がって来る。
ストーリーの主線はあくまでも
『斯波』の物語も、
並行して『大友』の事情も語られ。
幼い頃に両親が離婚した彼女は
女親の手一つで育てられ、
しかしその母親は娘に迷惑を掛けまいと
独り逍遥と老人ホームに入所。
が、次第に痴呆の症状が出始め
将来への暗雲が広がりつつある。
二十数年間音信不通であった父親との関係性も、
日々の多忙な業務を言い訳にし、先延ばしにした経緯。
そうしたわだかまりが、
『斯波』が触媒となり一気に爆発、
場所を変えて二人が向き合う最後のシークエンスは一種の「告解」。
『大友』が映る多くのシーンでの鏡像の多用は二面性の表現。
加えて、『斯波』の科白回しや外見の造り込みは
全てこの場面に集約する目的だったのだなと感嘆する。
顔が皺だらけやぞ、長澤‼️❓そんなこと、あるわけ❓鏡を見て❓ホンマやサンマさん‼️❓
ストーリーとしては破綻しています。
用意周到に殺人を繰り返していながら、反転して全て認める、証拠も無いのに。
統計と自白で死刑、物的証拠があるのは1件のみ、それも一番の容疑者であるはずの連続盗みの犯人を差し置いて。
何か、舞台劇のような、大袈裟な演技が鼻につきます、マツケン、まさみを含めて。
それとこれが重要ですが、認知症をステレオタイプにくくり、偏見と独断に塗れた表現にうんざりです、介護が大変なことは現実ですが、これは流石にやりすぎです。
舞台劇としては見応えがありますが、映画としては落第です。
客感的なことは気にしない人、長澤まさみが好きな人、は是非。
ズバリ来年の日本アカデミー賞を総ナメにする傑作だと断言します!
昨日観た『The Son/息子』のラストに衝撃を受けたのに、その余韻を打ち消すくらいの激しいショックに包まれました。上映が始まったら、心が揺れ動くのが自分でわかるくらい物語に引き込まれ、夢中で最後までスクリーンに釘付けとなったのです。そして、自分ならどちらの判断をするのだろうと、観終わった今もずっと考えています。
葉真中顕の日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作の原作は、謎解きの要素もありますが、何より、命の尊厳、家族の絆といったテーマに真摯に取り組んだことに好感が持てました。映画化において「ミステリー」という原作のジャンルを通してでも、重厚な問題提起が可能なんだいうことを、提示した作品となったのではないでしょうか。
小さな町のケアセンターに勤める介護士、斯波宗典(松山ケンイチ)は献身的に働き、高齢者やその家族、同僚の信頼が厚く、誰からも慕われていました。でもその裏で施設利用者を大量に殺害していたことが明らかになるというのが、この作品の基本的な話です。
物語の前半はミステリー調。施設利用者の家で利用者と斯波の上司で所長の団元晴(井上肇)の死体が発見される事件が発生します。
事件を担当することになった検事の大友秀美(長澤まさみ)は、虚偽の証言をしていたことから斯波に疑いの目を向けます。しかし物証がない中で、数字に強い部下の事務官である椎名幸太(鈴鹿央士)がデータから、斯波が勤めるその訪問介護センターが世話している老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの自宅での死者が40人を超えることを突き止めるのです。
真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友は、「誤った正義感をふりかざした身勝手な大量殺人」と断罪します。しかし斯波は「殺人は最後の介護、ロストケアなのだ。本人と家族を救った」と主張するのです。冷静に語る斯波の言葉は揺るぎない確信に基づくものでした。
斯波が目にしたつらい介護の現場の様子は、介護サービスを利用して年老いた親の面倒を見るその子たち(坂井真紀、戸田菜穂)の追い詰められた日常として描かれていきます。
大友は、「自分勝手な誤った正義感に基づいた殺人」として、斯波を糾弾します。「一人一人の人生の何があなたに分かるのか」「大切な家族の絆をあなたが断ち切っていいわけがない」「他人の人生に決着をつける権利はない」と。しかし、斯波は「この社会には穴が開いている。落ちたらはい上がれない」「かつての自分がしてほしかったことをした」と反論する斯波に大友は言葉を失うのでした。そして斯波は、介護殺人が毎年何人増えているかという数字で畳みかけるのです。(厚生労働省の統計<2006~2019>によると年間20~30件起きているそうです。)
斯波が介護対象者を次々殺害していく原点となったのは、実父である正作(柄本明)における過酷な介護経験でした。介護のために就労もままらならず、父親の年金では家賃や光熱費で精一杯。次第に貯金を切り崩していって、最後はお米を購入する資金までも枯渇し、飢えをしのぐ日々に。思いあまって市役所に生活保護の申請に行っても、就労可能な斯波が介助している限り、生活能力があると認定されて門前払いを喰らってしまいます。もう親子揃って飢え死にを覚悟せざるを得なくなったとき、正気を取り戻した正作から、自分を殺してくれと嘱託されたのでした。
このときの殺害方法がバレずにすんだことが、後々の連続殺人につながっていったのです。
大友が真相に迫る過程は、なかなかスリリング。しかし映画の主眼は斯波が犯行を認めてからの、大友との議論にありました。予告編では単なる殺人鬼にしか見えなかった斯波でした。大友の主張の方が当然だと思いました。けれども物語が進み、斯波が体験してきた介護の現実は、行政も宗教も救いようもない過酷なものでした。そんな現実を見せられると、斯波の主張する「殺害が救いなんだ」という主張に、すっかり共感してしまったのです。
トドメのひと言は、作品の冒頭に表示される「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」 (マタイによる福音書 第七章 十二節)という聖書の言葉でした。
キリスト教信者でなくとも、この言葉は耳にしたことがあることでしょう。他者に愛を求めるのではなく、みずからが愛を与えなさい。この考えはキリスト教に限らず、他の宗教でも根幹になっていることから「黄金律(ゴールデン・ルール)」と呼称されています。 斯波はクリスチャンではなかったが、どうやら「黄金律」の部分を繰り返し読み返していたようなのです。そして斯波が思ったように、もし「人にしてもらいたいと思うこと」が、正作が語ったように殺してくれ、自分を苦しみから解放してくれと懇願されたとき、「人にしなさい」と殺してしまうことがどうなのか、わたしの中の宗教観が混乱してしまいました。
もちろん殺人は決してあってはならない行為ですが、何が正しくて何が悪いのかは、その時、その状況にならなければ判断できないと考えさせれたのです。
ただ本作は、観客それぞれの置かれている状況によって、2人の議論は違って見えるかもしれません。毎日、高齢者を相手にしている家族や介護スタッフ、親を施設に預けた家族、近い将来介護する身、あるいは介護される身になるであろう中高年、少子高齢化社会を想像する若者たち…。斯波は、介護現場の厳しさとは無縁の人たちを「安全地帯」にいると言いいますが、そこにいるかいないかでも、違うことでしょう。
ただ、誰もが受け止めざるを得ないのは、過酷な現実から逃れられない人たちがいるということ。映画は、見終わった観客にずしりと重い手応えを残すことでしょう。
映画では、小説とは異なる大友の背景が描き込まれ、彼女が斯波に重なって見えてくるのです。いやそれ以上に、自分の母親を多忙な自分の都合に合わせて、老人ホームに押し込めていた大友は、斯波の言葉によって、罪悪感を感じ始めて、追い込まれていくのでした。まさに善人と悪人が逆転する悪人正機説を地で行く作品だったのです。
接見の場面での前田哲監督の演出も、その狙いと一致する。松山と長澤は、丹念に役を演じています。微細な心理をリアルに表現し、何度も熱演に息をのみました。特にあの斯波の超絶したキャラクターは、作品ごとに役になりきる、松山ケンイチでしか演じられないものだと言えるでしょう。来年の日本アカデミー賞を総ナメにする傑作だと断言します。
かつてなく犯人の言い分が分かる
2023年劇場鑑賞69本目。
40人以上殺した介護士の話。
大体こういう犯人の言う事には何かしらの身勝手な独善的な部分があって、やはり受け入れがたい、となるのですが、今回の犯人の主張にどうしても反論しきれない自分がいます。両親が先に亡くなり、寝たきりの祖母がいたのですが、介護は全部同居していた弟がしていたので、いわゆる自分も安全地帯にいた訳です。未だに仕事に向かっている途中の、弟からの「おばあちゃん、死んだ」という電話が耳から離れないのを思い出しながら観ていました。
途中から犯人のやり切れない気持ちが痛いほど分かって涙が泊まりませんでした。
観るべき映画です。
何年何十年ぶりに素晴らしい映画でした。
何が良いって取り敢えず敢えて言うなら松山ケンイチと柄本明という演技に定評のある2人が親子の設定なことがこの映画の良さを表してると自分は言い切れます。
正直この2人の陰に隠れてしまった長澤さんも素晴らしいし他の出演者も素晴らしいのですがやはりこの2人の演技は本当に素晴らしかった。
それにこの映画が観た側に問いかけてそして感じて欲しいテーマが今の日本にある沢山の問題全てに共通してると自分は感じました。
本当に松山さんや長澤さんや柄本さんのキャスティングは見事だと感じました。
是非まだ観てない人や観る気もない人でも騙されたと思って一度でいいから観てくれればなぁと思ってます。
皆が目を背ける正論作品。若干の非現実も、骨太の誰でも共感
わし
履歴上ほぼ最低の 個人的感想にすぎないが、くだらない作品が
ドクターデスの遺産 綾野剛さん、北川景子さん主演
なんです。キレイ事 法律のボウテキ解釈で正直、劇場で観て大後悔した。ワシ的に生涯映画ワースト
その点この作品は
安全地帯のキレイ事を排している
実際の介護家族の立場、介護される本人の立場に立っている点が ドクターデスのキレイ事と大きく違う。
無料リーフと言うよりフライヤー段階で福祉大学の専門家が太鼓判、
森山直太朗、LiLiCo 笠井信輔 さんが皆さん正論で安心した 秀逸無料事前パンフ
有料パンフもおすすめではあるが、エコノミーで行きたい人にはこの事前無料フライヤーだけでも秀逸、
有料パンフはそれはそれで俳優の立ち位置、制作意図がわかって良い。
ワシ、実は
法律捜査実務と 介護福祉実務には 経験則で 精通してる。片方だけ詳しい人は腐る程いるだろけど
捜査 と 介護する立場 精通してる人間は多くは無いと自負している、自分語りですみません。
なにを言いたいかと言うと、捜査実務も介護も違った意味で大変な仕事 両極端。一方捜査官は縦社会書類作成地獄。正検事は実は汚れた仕事は副検事、事務官、警察に押し付けて気楽な稼業だが、捜査にクビ突っ込むほど暇では無い。
一方の介護実務は体の酷使、汚物我慢!認知症の方の狼藉我慢地獄、低賃金我慢の現状
と言うこと。
前半、長澤まさみの検事が
理屈としてはあり得ても、現実にはあり得ない警察飛び越えての捜査指揮に眉間にシワのワシだったが
最後に整合性を持たせており共感、好感なのだ。
介護家族、介護士の苦しい立場、薄給 も現実的
介護に携わる人が口が裂けても言えない本音に踏み込んでいる。
松山ケンイチの役
よくぞ、正論、苦悩言ってくれた。
法律的には間違い無く死刑の裁き、極悪であるが
完全に 社会的勝ち組の検事を論破し•
安全地帯からの綺麗ごとを糾弾•••
ある意味凶悪犯罪者🆚検事の対決は
社会派エンタメ ていう括りで、見応え十分。エンタメ枠として取り扱わないと かなり危険な描写ではあり、最後、法廷傍聴人としての 戸田菜穂演じる介護家族の暴言咆哮不可解
で中和してる
全く飽きる事の無い。息詰まる展開、そして、それぞれの立場に共感ゆえにワシの涙腺崩壊寸前、
チコっと24時間365日稼働+テクノロジー 松山ケンイチ役は ご愛嬌的飛躍
介護家族、介護士、介護される本人に 寄り添う
好作品。実は 良いも悪いも無い 難しい問題できれば目を背けていたい問題に対峙している、
誰でも老いるし、自分自身を失った状態で 生きながらえたい人はどのくらいの割合だろう?
この作品監督 そして、バトンは渡された
と同一監督とは思えないレベルで生み出された秀逸作品 つぎはぎ から 骨太 へ。
原作のチカラも大きい
戸田菜穂🆚坂井真紀
も見どころ
ただ生活保護は受付係員段階で冷酷拒否だけは誇張が大きい描写であるが、現行制度への提言だと思うと許容範囲
もちろん、安楽死とはいえ、一部、嘱託殺人とはいえ
法的には殺人は絶対許されない極悪犯罪行為
だが、当事者の立場では
森山直太朗のコメントが正しい 是非は軽々には論じられない。森山直太朗さん、半落ち のテーマ曲で好感度高いしメロディも美しいが、サビ以外の歌詞がいきなり本番だと聴き取りにくいのが玉に瑕、
青森出身の松山ケンイチさんの醸し出す 朴訥な信念の深さに心打たれた 介護される立場に刻々とせまりつつあるジジイであった。
不謹慎かもしれないか、誰でもわかる面白い作品でした。ただ力作すぎて1回の鑑賞で十分の息詰まる作品
昭和時代からは考えられない超高齢化社会に是非❗️
iPad復旧せず•••文字打ちにくいなぁ⁉️もう❗️のジジイでした。スマホ📱無理目ギブアップ寸前•••私ごとですみません。あっ⁉️あと客席満員御礼 ゆえに涙腺崩壊してたまるか❗️の我慢大会だった。ただ安直な お涙頂戴では無いので、客席全員、涙腺死守の 同志戦友感 が半端なかったのは伝えておきます。
迫真の演技による問題提起
松山ケンイチさんと長澤まさみさんの演技対決を想像してましたが、松山さんと柄本明さんの場面が強烈過ぎて長澤さんの存在感が負けてしまったと感じました。役柄的にも長澤さんは適役過ぎて演じてる感が薄かったように思いました。とにかく柄本さんの演技が凄まじく突出してましたね。
作品のテーマとしては即断できない難しい問題で、鑑賞後各々が考え続ける事が大事だと思いました。問題提起をする点ではとても有効だったのではないでしょうか。是非多くの人に観ていただいて社会問題化されれば、と思いました。
解決の見えない課題
日本人皆が観るべき
最近観る映画に必ず柄本明出てる
なんでだろう
柄本明以外だと薄すぎるのか?
存在感すごいですし他の人だと物足りないかも
この映画、泣きました
久々号泣まではいかないけど
まだら痴呆で時々正気に返るから
介護する方は自分を騙して追い詰められる
こんな事件、これからもっと起こるんじゃないかなぁ
斯波君は自分がそうして欲しかったから良かれと思いやっただけなんだろう
ただ、あの裁判の後で
本当に良かったのか?
とこれから刑務所の中で苦悩してほしい
苦悩しなければサイコだね
彼の優しさから起こした事件だと思いたい
ダメだけど
松山ケンイチと長澤まさみ
見応えあった〜
悪魔であり天使、カリスマ
松山ケンイチは凄いね。犯罪者だけど魅力とカリスマが凄い。応援というか、支持したい。
ロストケアが、善なのか悪なのかは見る人次第ですね。
意見の押しつけは無いので、どちらにも取れそうで良い。
いちばん辛いのは、大切な家族が嫌いになることですよね。嫌われるのも嫌いになるのも辛い。
映画として、引き込まれるし、大切なシーンは無音長回しされて、とても好き。
ストーリーは家族愛の話ですね。
全員、事情があって感情移入してしまう。
介護とか老後とか、テーマとしては「プラン75」と同じかな。ストーリーや視点は真逆だけど。
個人的にはどちらも良いけど、「プラン75」の方がシステムとしてはいいな。
考えさせられる。
介護される世代
介護する世代
まだ考えてもいない世代
どの世代の目線もあって良い。
3人の涙は凄い。韓国ドラマや映画も好きだけど、泣きのシーンは日本の方が凄いね。
ただ、予告で見せ過ぎだね、いいシーンだけど。
まだあいつが泣いてないな、、、って気になってしまった。
沢山の人に観て欲しい
在宅介護の大変な所や辛さ家族だからこその悩みや葛藤。貧富の差で得られる介護サービスの差。認知症に対する本人や家族苦しみ。現実に近い部分もあり身につまされました。
俳優さんの演技も素晴らしく特に柄本明さんの演技が現実的で良かったです。松山ケンイチさんの演技も心に響きました。
また各家庭の家具などの再現度が高くより現実的に感じる事が出来て良かったです。
出来れば多くの人に観て欲しいと思える映画でした。映画館で観て欲しいが多くの人に観て欲しいのでTVでもいつか放送して欲しいなと思いました。
両親との対話・・・何かと言い訳作って先延ばししてる中高年の方にオススメ
金曜レイトショー『ロストケア』
昨年父が倒れ一時危篤、母は水頭症からの物忘れ・・・
一気に押し寄せて来た介護問題でしたが・・・
すぐ白旗上げた事で、親身になってくれる相談員の方と出会い適切なアドバイスを受けて両親共に施設に入ってます。
そんな状態なので、切実に重く受け止めながら鑑賞しました。
映画は介護に苦しむ家庭がメインで、献身的な介護士が、その苦しみから家族を解放する為に老人の殺害を重ねる。
担当検事も介護を要する母親は有料老人ホームにいて、別れた父親は20年会ってない。
介護士を演じる松山ケンイチと検事の長澤まさみが対峙するシーンの見応えは半端なく・・・
柄本さんと松山さんの回想シーンはリアルを超えた壮絶描写でした。
間違いなく来年の日本アカデミー賞を席巻すると思います。
介護問題に関しての対応は、各ご家庭の考えがあるとは思いますが・・・
誰しも経験する可能性の多い現実・・・・
何かと言い訳作って先延ばしにた事のある中高年の方は、観るべき作品だと思います。
エンドロールで流れる森山直太朗の優しい歌声で切なさが増す。。。。
内容はとても良かったが。。。
マツケンの演技、抑えた演技でとてもよかった。
訴えたいテーマ・内容についても、身につまされる部分がたくさんあって、多くの人に見てもらいたい内容だと思いました。
ただ、説明的な語り(セリフ)が多すぎるのが難点。
逆に白けてしまう感がありました。
あと、個人的には主題歌が思わせぶりすぎるのが気になりました。
演出の仕方でもっとよい映画にできるのでは。。。
終始、胸が苦しくなる映画
松山ケンイチさん演じる斬波のやっていることは殺人であることに変わりはないが。。。気持ちがまとまらずに簡単には感想は書けそうにはありません。皆様のレビューをじっくり読ませていただいてもう少し考えたいと思います。
事件発覚後の戸田菜穂さんと坂井真紀さんの反応の違いは、このテーマには答えがないということを意味しているのかもしれません。
とにかく観ていて終始、胸が苦しくなる映画でした。
日本で進む超高齢化社会。誰もが介護によって不幸にならないための制度やサポートをもっと国は推し進める必要がありますね。
日本の死刑制度についても考えさせられました。
松山ケンイチさんと長澤まさみさんの対峙のシーン、ふたりとも譲らず素晴らしい演技でした。
柄本明さんの演技も凄すぎと思いましたが、柄本さんの2023年の公開作品がすでに4作で公開予定もすでに5作は確定、日本の映画会は柄本さんに頼り過ぎではないでしょうか。
結局、
安全地帯にいる人が善人ぶって作っている作品のように感じた。
とりわけ、加藤菜津扮する新米介護士が、失望して風俗嬢みたいになった描写なんか三流ドラマのようである。
それこそ、様々な苦労やストレスを抱えて頑張っておられる本当の介護士の方々に失礼であると思う。
介護問題に対する覚悟が感じられない残念な作品だった。
親のことを考えさせられる
介護の重み。大切だからそばにいたくて、大切だからこそ辛くて。。絆、呪縛。。考えさせられますね。
親が元気なうちにもっともっと話してそばにいて、、と思わされました。
全体的に良かったですが、柄本明がさすがですね。。泣ける。長澤まさみ美しや。
ややメッセージ感が足りないが…。
今年100本目(合計751本目/今月(2023年3月度)35本目)。
今週(3月4週の週)では本命だと思ったし、個人的にはその筋で見ました。
内容については多くの方がすでに書かれているので思い切ってここはカットします。
…で、レビューのタイトルにも書いたのですが、「では、何が述べたいのか」という点がはっきりしていない点はどうしてもあげられます。これから高齢社会になるということは映画で述べることでもなく一般常識ですし、一般的にヘルパーなり介護センターなりを探すとしても、「ここまで無茶苦茶な人がいる」ということは想定しないので、「申し込む前に口コミサイトなどでよく調べましょう」でもないはずだし、この映画の「主人公」と言える人(おそらく一意に決まるはず)のとった行動も許されることはありませんが、「許されるものではないが、趣旨がまったく理解できないわけでもない」(換言すれば、精神鑑定に回すような支離滅裂な主張とも言えない)という点があるからです。
この映画はいくつかの見方ができると思いますが、どの見方をするとしても、個々人(私人)の問題ではなく、究極論は国民(便宜上、外国籍でも長く住んでいる方等も含む)に対する国策の問題であり、私人がどうこうするには限界がある事案です。個人が頑張ったからといって、高齢化問題が収まるわけでもなければ、(程度差はあっても)「こういう事件を起こさないようにしましょう」というのも無理があり(「一応」、主人公の主張も「一応」理解はできる)、「では何を述べたいのか」という点、つまり「メッセージ性」がはっきりしないところです(仮にわかっても、一個人にどうこうできる範囲ではない)。この点は、2022年の「ある程度」同趣旨の「PLAN75」にも通じるところがあります。
この映画は東京テアトル系列の配給で、テアトル系列さんの映画といえば、「はい、泳げません」のように、「メッセージ性が明確で何を述べたいかわかる」ものが多いです。この映画も確かに「メッセージ性は明確」ではありますが、では「個人(私人、換言すれば、国ではない個々人ということ)が何をできるか」という点については言及がまったくなく(まさか、介護センター等を申し込むときには口コミサイトを見ましょう、というのは無理がある)、この点「映画の趣旨は理解できるが、では何を問題提起したいのか」という点がはっきりしないところがあります(仮に問題提起があるとしても、個人でどうこうできるものではない)。
採点に関しては下記を考慮して4.7を4.5まで切り下げています。
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(減点0.3/メッセージ性が不明確)
・ この点は上記にも書きましたが、「趣旨もわかるしメッセージ性もわかるが、ではこの映画を見た当事者が何をできるか」という点の問題提起は皆無で(まさか、トラブルがおきないように高齢者介護は個人でみましょう、とかという取り方は無理)、「では具体的に何をどうすればよいのか」という点はわかっても、「それは国の国策のレベルであり、映画館に来る個々人にどうこうできることではない」という点に大半つきます。
ただ、そのように「個人ではどうしようもない問題を扱っている」とはいえ、「言いたいこと自体は理解できる」ので、減点幅はこの程度です。
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(参考/減点なし/生活保護について)
・ 生活保護は「申請」が必要ですが(生活保護法)、申請は、形式不備などを除けば、行政(ここでは、都道府県なり市町村の福祉課等)に「受け取らない」ということは通りません(行政手続法)。映画内で描かれているのはいわゆる「窓際作戦」ですね。
このような「不親切な自治体」があまりにも多いので(この点はリアルでも問題視されている)、「常識的に見て明らかに申請が通ることが明確で、かつ行政が受け取りをしない」といった場合、弁護士か行政書士(特に行政書士。行政に対する手続きの代行、同行は行政書士がメインに扱います)が行けば、「行政手続法上、申請を拒否する権限(行政手続法上、「申請の拒否」という概念が存在しない)は個々の公務員にはない」ということは明確なので、映画内の適当な描写はまずいです。
※ したがって、弁護士や行政書士の方が同席してちゃんと説明すれば、「申請すらうけつけない」ということはなくなります(そもそも行手法上、「申請を受け付けない」という概念が存在しない)。
彼はなぜ42人も殺さねばならなかったのか?
自分が救われたからといって、何故彼は他人を救うことを選んだのか?
何故他家族の問題に首を突っ込んで行ったのか?
まさに、自分がして欲しいことを他人にしなさい。
聖書にある通りなんだろうが、自分の親を殺めることと、他人の親を殺めることは違うような気がする。
斯波さんが父親を逝かせてから、ケアサービスに入るまでに何があったのか、どんな心の変化があってそうなったのかを知れたら、個人的に納得できたかなと思います。
全317件中、261~280件目を表示