劇場公開日 2023年3月24日

ロストケアのレビュー・感想・評価

全318件中、201~220件目を表示

5.0犯人の方に肩入れしていました

2023年3月30日
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鑑賞方法:映画館

認知症の家族を持つ悲惨な現状をみて、検事と犯人の問答に思わず犯人の方に肩入れしている自分が居ました。
切ない!税金は世界でも高額、しかし自己責任で老後を切り捨てられる。こんな世の中誰でも嫌になる。犯人の言ってる方が正解では?と思わず思ってしまう。
最後に流れる美しい歌声「さもありなん」。この歌に癒されました。

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hiroko212

5.0クライマックス泣ける映画はたくさんあるけど節々で泣ける映画は珍しい...

rさん
2023年3月30日
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クライマックス泣ける映画はたくさんあるけど節々で泣ける映画は珍しいので見て良かったな
3回は泣いた

注射をされた瞬間のお年寄りたちの顔が辛い

柄本明さん安定に上手い
ボロボロになっていく松山ケンイチの演技もやばい

鈴鹿くんはあんまり目立たなかったな
取り調べの時に感情移入して泣くシーンとか好き。好青年でした

長澤まさみは恋愛系より強い女の役が好きですね
とても良きでした

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r

2.5やっぱり介護って本当に難しい問題です🙏

2023年3月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

やっぱり介護って、本当に難しい問題です。
介護を終えた人、介護をこれからする人、介護でご苦労された方、そうでない方、介護される側の方、色んな目線で観れる作品。でも映画としては重かったなぁ。

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タモン

5.0落とし穴に落ちた神の裁き❗️

2023年3月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

これほどまでに引き込まれるとは思わなかった。映画館で涙がボロボロ出るなんて久々だ。
42人の老人を殺した介護士の斯波(松山ケンイチ)と対峙する検事の大友(長澤まさみ)を通して、過酷な介護という現実とその家族の幸せと不幸を考えさせる秀逸なサスペンス。
斯波の最初の殺人は実の父親。これだけは嘱託殺人なのだが、これをキッカケに彼はロストケアが善であり、神に近い行為という感覚を得たのではないか。対する検事の大友は決して公私混同してはいけない立場だが、自らの脛の傷もあり、徐々に斯波の言い分と遺族の以外な言葉のなかでもがき苦しむ。殺人は勿論大罪だが斯波のことを私は憎むことも、賞賛することも出来ない。今の日本が抱える闇を落とし穴に落ちた人間と安全地帯にいる人間模様を通して描いた見事な作品。昨今「親ガチャ」という言葉をよく聞くが、それの介護版といった感じだろうか。心に深く深く刻まれる重厚なドラマでした。松山ケンイチは信頼の厚い介護士と検事を淡々と論破する殺人鬼を見事に演じました。長澤まさみさんは職責と私人の間で揺れ動く心を見事に演じました。特筆したいのは斯波の父親役の柄本明。とんでもない演技というしか言いようがありません。人間国宝です。親子の別れのシーンが一番泣いた瞬間でした。ちょい役ですが刑務所に入りたがる関西オバチャン演じた綾戸智恵さんはこの作品の重要なパーツだと思った。やす(ずん)の自然な演技も良かった。折り鶴に込められた親子の絆。人間の尊厳。長寿。介護。認知症。離職。行政。格差。などなど様々なメッセージを見事な脚本で繋ぐ刺さる映画でした。さもありなん。

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アロー

4.5善悪で割り切れない哀しさ

2023年3月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

現実に存在している介護問題。ワンオペ、ヤングケアラー、または高齢者による高齢者の介護。その果てに殺人事件が起きているニュースを目にすることがある。非常に現実感があり、自分の親の事を考えずにはいられなかった。結果的に大量殺人であり大罪ではあるが、その最初の殺人についての背景があまりに切なくて、正当化は出来ないが、理解し寄り添いたいと誰もが想うのではないか。
柄本明と松山ケンイチの親子のシーンがあまりに凄まじく、号泣しそうになるのを堪えたほど。この国で助けが必要な人を見過ごす、孤立させて助けない、そんな状況が無くなりますようにと、強く願うばかり。様々な角度から現代社会の問題提議がされている作品。

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まっちゃまる

4.0起こりうるから怖いのか

2023年3月30日
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悲しい

怖い

難しい

40代になり人を見送る機会が増え
近い未来には両親も見送ることになるのだろうかと
考えることが増えたときに
こんなテーマの映画を観てしまったら
とても他人事には思えないし
斯波の用に同じ立場で同じように言われたら
断れる自信がないし
倫理や社会のルールは理解しているが
斯波の思想を説き伏せる言葉が映画が終わるまで
見つけることができなかった。

この映画が映画として良くできているとかいないとかそういうものではなく
とにかく考えてしまう
ただただ色々考えてしまうんです

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sasaki

4.0鏡と十字架

2023年3月29日
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前田哲監督。あまり意識してなかったのだけど、いいですね。「陽気なギャングが地球を回す」「こんな夜更けにバナナかよ」「そして、バトンは渡された」など、気がつけば結構観てました。社会課題を絡めたテーマを入れてさらりと、時にはコミカルに描いて、エンタメとして成立させていて、すんなり内容が入ってくるのが心地よい。
今回は一転、高齢者介護の課題をシリアスなトーンで深掘りして、見事にまとめ上げた。介護の重荷にさらされた家族は、要介護者の死により救われるのか。正面からこの問いに取り組んでいて、観ていて複雑な感情が駆け巡る。
松山ケンイチと長澤まさみの二人は、十年来の推し俳優。その二人が初共演で、水と油の対話劇を見せるのだから、それだけで感涙ものだ。検事室での戦いは、両者譲らず、お見事! 狂信的だが、冷静な連続殺人者である斯波(松山ケンイチ)と、斬波の悪を断罪しようと詰める検事の大友(長澤まさみ)。それぞれの過去が絡みながら、事件の本質が見えて来る展開。
まあ、見せ方として、舌戦手に汗握る、という感じではないのだけど、印象的な画面が展開されて、じっくりと物語が、展開されていく。その中で、特に2つの構成が印象に残った。
1つ目は鏡や鏡面など。磨かれたテーブルに映る大友の姿と実像の大友が、表面と内面の相反を感じさせたり、4つの鏡に映し出された大友が、そこから不穏な空気を暗示していたりと、強く記憶に残る。
2つ目が十字架。タイトルの赤い十字架が何を暗示しているのか気になったが、終盤の斬波の部屋で佇む大友から引いて壁に、窓の影として映る十字架。膝の上で泣き崩れる大友の母が首から下げている小さな十字架。
この鏡と十字架が、本音と建前や揺れる正義など、全体のテーマを伝えるモチーフとして、物語に芯を与えていたように感じた。
「沈黙」などのキリスト教の正義への問いや「PLAN75」で提示された死の選択に追い立てられる社会など、考えさせられる作品たちと同様、何度も描かれてきたテーマではあるものの、タブーとされがちな死と救い(幸せ)に対する考え方について、相対する機会を与えてくれる良い作品だ。

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AMaclean

5.0身につまされる

2023年3月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

50代です。この年齢だと、身近でありとても考えさせられる内容の重いテーマですが飽きる事なくテンポよく見れて興味深い内容でした。役者の皆さんの演技も見応えがあって素晴らしい映画だと思います。
また、人の二面性を表現するような映像が印象的。
何が正しいのか、自分にとって人にとって何が良い事なのか…見ないよう、考えないようにしている人が多いのでは?
まだ見ていない方、同年代の方、是非。

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daggie☆K

2.5モヤモヤが残るラスト

2023年3月29日
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鑑賞方法:映画館

認知症だった母が亡くなるまで、認知症と診断されてから2年ちょっとだったと思う。一人暮らしだったからかなり大変になるだろうなと思っていたら、脳梗塞が併発した後、転院を繰り返すうちに亡くなったので介護のつらさは感じることがなかった。「安全地帯」から出ることなく親の介護は終了したということだ。
介護職でありながら、担当する高齢者を殺害した犯人と、事件を担当した検事の話。いくつかの家族の介護が語られるのだが、これがまたかなり過酷。開放されたい、救われたいと思う家族の気持ちはわかる。でもそういう映画なのか?と思ってしまう。
あの話の流れだと、犯人の斯波がなぜ42人も殺した(彼の言葉でいうと救ってあげた)のかがメインテーマに思える。松山ケンイチ、長澤まさみ、柄本明、藤田弓子といった俳優陣の演技が素晴らしいので、介護の過酷な現実を知らしめる効果はある。ただ、斯波が42人も殺害することになった動機が最後に明らかになるわけではなかった。むしろ、だから?とモヤモヤしてしまったくらいだ。
いや、このモヤモヤを残すための映画だとしたらなかなか効果的だった。好きなわけではないが。

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kenshuchu

4.0狂気とは言えない社会

2023年3月29日
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悲しい

難しい

多数の殺人がクローズアップされ宣伝効果が抜群の本作品でしたが視点は違っていたと思いました。
法で裁ける罪を追い詰めれば詰める程、救いと主張して行く斯波の姿は神ってる様に感じた。
現代社会の在宅介護の問題提起と裁判の行方を委ねてるところも斬新で映画の本質を突いていると思いました。

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倭

5.0必見です

2023年3月29日
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誰もが通るであろう道「介護」について、とてもセンセーショナルな描写がなされており、何が正しいのか判断がつかない問題提起があった。

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chanta

4.0どちらかと言えば、自分は

2023年3月29日
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泣ける

難しい

『殺してほしい』柄本明の立場なら、頼むから殺して欲しいっ、て言うかもしれない。これからの自分の老後問題《安楽死制度》あっていい、そんな世の中になっていくのでは?と考えている。わりと淡々と悲壮感もなく、老いや衰えを受け入れていこうと思う。救われた人多いよね?と私は思う。だから『人殺し!お父さんを返せ』あの時のマツケンの感情ってどんなだろう。『正しいことした』と揺るぎなかった訳だから。原作読んで其々の感情を掘ってみたいと思う。

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ガンビー

3.5リアルすぎて、辛い

2023年3月29日
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現実を突きつけられ、ずっと辛い。見てられない。まさに、今の日本の「見たくないもの」。でも見なくちゃいけない。自分ならどうするか?自分の親が、夫が、そして自分が介護が必要になった時‥。おそらく、彼が言う「安全地帯」に自分は入るのだろう。しかし、穴に落ちてしまった人は‥その存在を知りながら、安全地帯に平気な顔をしていられるのか‥。安楽死の映画を思い出したけど、法では認められないその行為が、実際に救いになる人もいれば、正当に恨みになることもある。彼の行為を正す前に、やはり国が変わるしかない。
柄本明の演技は圧巻。本当に凄い。長澤まさみの、包み隠さない年齢相応のくまやしわは、リアルで美しい。

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いつこ

4.5凄まじい説得力

2023年3月29日
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長澤さんの黒い服と黒い髪、松山さんの白い服と白い髪に象徴されるような、正義の対立。法的な決着は明らかだけれど、それでも彼に寄り添ってしまいたくなるほどの説得力がありました。

長澤さんのセリフの「人には見えるものと見えないものがあるんじゃなくて、見たいものと見たくないものがあるのかも」という言葉が、心に残っています。

家族の介護、老老介護、ヤングケアラー、、穴の底に落ちてしまったときの救いが、社会として当たり前に用意されることを願って。

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Kiki

4.0辛い現実

2023年3月29日
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介護の現場にいます。
親の介護もしました。
そして、自分ももうすぐ要介護者になる年齢です。
介護の現実もさることながら、格差社会の現実
通り一辺倒なお役所仕事
本当に「救い」が必要な人は誰なのか
本当に辛いツライ物語でした。
おきたことは悪だけど、それだけでは割り切れないなにかが胸に突き刺さりました

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ふかだきょうこ

5.0松山ケンイチさんの苦悩が自分の未来に見えました

2023年3月29日
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泣ける

知的

柄本明さんの迫真の演技が評価を得ているようですが、まだ子の側の私には親がこんな状況になったら、親にこんなことを言われたら、と考えさせられ、松山ケンイチさんの笑顔にも苦しみの表情にも涙が止まりませんでした。最後の最後、親側の気持ちになって「子どもを巻き込んではいけない」と強く思うとともに、やり切れない気持ちになりました。総理や議員の皆さんにもぜひ観ていただきたい映画です。

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みらみらこ

3.5出来れば触れたくない話

2023年3月29日
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悲しい

怖い

難しい

将来、私がその立場になったら?と考えると怖い映画ですね。どっちの立場も無いとは言えないだけに凄い作品に出会えたと思いました。

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イ・ジア

4.5苦しい…

2023年3月29日
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泣ける

悲しい

難しい

「絆は呪縛にもなる」…そんな感じのセリフがあった。
凄く凄く刺さった…
もし私が家族だったら、
きっと、ほっとすると思う。
そんな自分を非情だと責めて苦しくなった…。

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エリー♪

4.5八方ふさがりの現実

2023年3月29日
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単なるサスペンスにとどまらない、日本の制度への疑問を呈した作品でした。

様々な貧困事情~非正規雇用、シングルマザー、会社倒産~などなどを抱えている中で、親が認知症を伴う重度の要介護という暗黒の穴に落ち込んだら?
介護施設は抽選、または高額な費用を伴い、入れることができず。
目を離すと徘徊、事故、万引きなどを起こして、訴えられたり責任論で中傷されたり。
同居すれば当の親から、家族は暴力を受け。
親の監視のため働くことができないが、さりとて役所は生活保護を認めない。
子は食うこともできないほど追い詰められ、八方塞がりの無限地獄に陥った中で、家族はどうしたらいいのか?

健康も財力も今は大丈夫とたかを括り、自分が老化したり病気や怪我で働けなくなったりしたときを想像もせず、安全地帯から自己責任論を振りかざすこの国の連中への、問題提起こそがこの作品の肝なのかなと思いました。

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コージィ日本犬

4.0見る人の親との関係性で感じ方が変わるかも。演技は凄い

2023年3月29日
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松山ケンイチと長澤まさみの長回しでここぞという時に涙が流れるシーンはどちらも素晴らしい。個人的には松山ケンイチに軍配か。でも圧倒的なのは流石の柄本明。

最後まで飽きることない展開。伏線の回収。見事でした。

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ひらっち〜