ロストケアのレビュー・感想・評価
全320件中、181~200件目を表示
老後のことを考えてしまう。
一応、妻子はいますが老後誰か面倒を見てくれるのか不安になったと同時にやはり子供には迷惑かけたくないな〜と考えさせられました。
現在、単身赴任していますが、家族から連絡が来るのは、数ヶ月に一度ぐらい、しかもLINE!
週末に風呂に入っている時等に今ここで倒れたら発見されるのは週明けだな〜とたまに恐怖を感じます。
すみません、脱線しました。
映画の内容としては、少し暗く笑いもくシリアスな内容でした。
その中で松山さんの演技は力強くすごくよかった!
松山さんってこんなに目力があり演技がこんなにうまかったんだと思いました。そんな中、脇役でありながら凄い演技を見せてくれたのが、柄本さんです。
もう、さすがというしかない!
柄本さんの演技で、この映画がすごくしまった良い映画になっていると思いました。
坂井さんも久しぶりに見ましたが、50歳すぎても綺麗で、若い頃より今の方がタイプかも。
年配の方には見てもらいたいです。
すごく良く出来てました!けど。。。
高齢化や介護をめぐる問題に、正面から取り組んだ意欲作だと思う、けど!
涙が出てくるような辛辣な介護と老人の現実を
次々と突きつけられる
そこには、救いも、希望も、感動もなくて
胸にずっしりと重く溜まってゆく…
社会的弱者が介護のために、自分の人生を犠牲にしても、
助けてくれる法律はないのに
その人が介護に耐えきれず、相手を犠牲にしてしまえば、
たちまち法に裁かれる…
この国の現実に、あらためて、がく然とした
あとひとひねり、ストーリーに深みがあればなぁ…
ちょっと、ドキュメンタリータッチだった
松山ケンイチ✕長澤まさみ、松山ケンイチ✕柄本明
の丁々発止の迫力ある演技は、
かなり見応えあり!
セリフの間合いや、表情で語るあたりなど、
さすが!のひと言
また、
鏡や窓に写った虚像と実像を対比させたり、
アクリ板を挟んで写りこんだ虚像と実像を交互に入れ替えたりと、
斯波と大友の対峙シーンの映像は印象深かった
あー、
なんか歳取るのが恐ろしくなってきたー
誰もが直面するリアル
淡々と現実を見せつけられる。
これは映画か?いや、ドキュメンタリーか?
見終わると頭が混乱するほど、
ストーリーも役者もすごかった。
一点残念なのは、
新人の足立さんの過去などにもう少し踏み込んで欲しかったこと。
途中、少し「?」だった。
職務と個人的な感情の間
すべての国民が向き合うべきテーマ
骨太の社会派
もっと良い作品に成れたのに
涙
想像以上によかった!
長澤まさみと松山ケンイチの2人の聴取でのやり取りを中心に物語が進んでいくんですが、なぜ42人ものお年寄りを殺害するに至ったか、最初の殺害だった父とのやり取り・経緯のシーンが本当に身につまされる。
こういう状態に追い込まれている人って、かなりいるんじゃないでしょうか?
自分も父を亡くす過程で、映画のシーンと本当にそっくりな場面があって、その時の感情がよみがえりました。
介護の問題は深刻で、今後どんどんこうしたケースが増えていくと思うんですが、思ったのは、選択肢があってもいいのではという事。
生き続ける事が本当に幸せなのか?安楽死はタブー視されるけど、本人の意志が明確にあっての事なら、そういう選択肢があってもいいのではと感じました。
長澤まさみがお母さんに頭を撫でられるシーン、松山ケンイチが父を殺害した後に、折り鶴に書いてあった父からのメッセージに気づくシーン、涙が止まりませんでした。
冒頭の遺体のシーンが、実は長澤まさみのお父さんの孤独死の現場だったという展開も衝撃でした。
1つだけこのシーン無くてもいいのでは?と思ったのは、松山ケンイチを尊敬してた後輩の介護士の女の子が、松山ケンイチ逮捕後に、介護士を辞め風俗嬢になっていたシーン。
前田哲監督 新作がベストを続けていてすごいと思う
優しさとは何かについて考えさせられた
絆や家族愛や親の恩と罪悪感という呪縛
実両親義両親を見送り、自分の終活も考えなくてはならない年齢にさしかかってきた。
だから、このテーマは身につまされる。綺麗事では解決できない。
4人の親の死を見届けてまず感じたのは開放感だった。「やっと、終わった。」
自分のまわりの同世代のひとたちも、純粋に親の長生きを願っているばかりではない。
あるひとは言った。「私は母より長生きしなくちゃならない。それは、母への愛や責任感ではなく、母が死んで開放されて、自分のために生きたいから。」
映画館で、ずっと斯波の視点に肩入れしつつ観ている自分がいた。
松山ケンイチの眼の演技が秀逸。介護士としてお年寄りと接するときの慈愛に満ちたまなざし、司法と対決するときの何もかも諦めたようなぞっとするほど虚ろな瞳、最後に大友の告白を聴いているときの感情を取り戻したようなまっすぐな視線。
家族の絆という呪縛に囚われ続けなくていいよ、そう声を大にして言いたいが、じゃあ家族が放り出したら、この国の高齢者(特に貧困層の)はどうなる?
本当に気が重くなる、切実な映画だった。
実話を元にした作品ではないらしい
心臓を潰されるような気持ちになった
誰にでも起こり得る介護の現実を、際どい角度から描いている。
多数の老人を殺害した斯波の狂気性が暴かれていくのかと思ったが、まったく違う展開だった。
斯波と大友検事のやりとりがとても印象的で、法に拠り、正義に立っているはずの検事側の言い分が途中から怖くなってきた。
最初は正しいと思っていた側の言い分が、途中からおかしく見えてくる。とても考えさせられる展開だった。
(例えとして適切でないのは承知だが、かまいたちのネタのような展開。)
斯波にも正義があり、そして斯波の行動で救われた人間も間違いなくいる。
正論・正義は時に残酷で、むしろ人間らしさがないこともある。
そういったことを強く感じた。
メッセージやストーリーはすこぶる良かったが、大友の行動の意味がわからないところや不要に感じる描写があったのが残念。
検事はなぜ最後あのような行動に出たのか?何を伝えたかったのか?検事も救われたかったのか?
疑問符がいくつか残ってしまった。原作を読めば納得できるのだろうか。気になる。
長寿を喜べない時代になって
健康寿命という言葉がある 医療や介護サービスの世話にならない年齢のことを言うようだが、骨折や脳卒中などの入院を契機に要医療あるいは要介護状態となって、逝去するまでの間が、医療・介護サービスの進歩・普及により数年、人によってはその間は10年以上となり、この数年から10年以上が「生きている」というより、見方によっては「生かされている」という現実がある 「ピンピンコロリ」、死ぬ直前までピンピンしていてコロリと死
ぬことが、高齢者自身の願いだという人もいる一方で、子どもの側からすれば親の長寿を願いたいという気持ちがある
しかしその多くは医療や介護サービスといった「社会の支援」があることが前提であり、子ども自身の仕事やその家族生活を犠牲にしなければならない「家族介護」のみで先の見えない数年から10年以上を費やすことは困難なことである 社会の支援なしでは、介護者である家族が、「親孝行の美談」から一転、虐待・放置といった「加害者」にいつ変わるかもしれない、という危うさの中で家族介護が行われている 骨折や脳卒中で救急入院して一命をとりとめれば「退院許可」という「命令」が主治医から告げられる 月20万支払えれば、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、療養型病院という「選択肢のカード」があるけれど、支払えなければ「自宅」もしくは「家族」という選択肢しかない 親が基礎年金だけなら、支援する子どもが一人っ子なら、「親ガチャ」じゃないけれど、親の余命の間子どもが介護づけの生活となることが確定するのかもしれない
「失われた20年」世代に非正規雇用の方が多く、また8050問題といわれる80代の親の年金に寄生する未婚の50代、こういった人々が親の介護にこれから直面してくる
医療も介護も「2割負担」「3割負担」と自己負担が引き上げられれば、医療・介護サービスを購入できる「安全地帯」で暮らす人以外はみんな「穴に落ちる将来」に直面する
きれいごとではない「自助・共助」の呪縛が始まっている
本作の検事も容疑者も、立っている場所の違いはあっても、常に親の介護についての葛藤の中にあり、観る側も他人事ではないことを知っているからこそ苦しくなっていく(3月30日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)
全320件中、181~200件目を表示