「実際にあった2つの事件を想起させるストーリー」ロストケア zzzzzさんの映画レビュー(感想・評価)
実際にあった2つの事件を想起させるストーリー
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父親の介護で生活が立ち行かなくなった息子(松山ケンイチ)が身体も感情も制御しきれなくなった父自身に頼まれ父の命に手にかける…というストーリーは、やはり2006年に実際にあった京都伏見の介護殺人のことを連想させかなり心痛むものであったけど(父親役の柄本明の演技もすごい…)、
その後介護士になった松山ケンイチは同じ手口で40人超を殺すという流れは津久井やまゆり園の事件の犯人の思想と根底は一緒のように思えた。
「殺したのではなく救った」と言うけど、迷惑をかける•役に立たない人間と思われたら、これが正義と殺される世界。これを許していくと殺して良いとするライン上にいつか自分が立つことになる。
ずれてしまうけど京都伏見の事件の息子の方、もう出所しているのかなと検索してみたらさらに辛い最期を迎えており、われわれの多くもこの先当事者になるだろう介護問題に暗澹たる気持ちになった。
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