RRRのレビュー・感想・評価
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さっ!3時間!?
3時間の長尺を全く感じさせない、歌と踊りと壮絶なアクションと壮大なドラマとバカみたいなラブコメを寸胴でグッツグツに煮込んだ極上の娯楽超大作
英国植民地時代のインド、自動車修理工のアクタルと警官ラーマ。偶然居合わせた事故現場で少年の命を救った二人は意気投合して無二の親友となるが、二人はそれぞれ誰にも話すことの出来ない使命を抱えていた・・・程度の情報だけあれば十分の超娯楽大作。
Rise(蜂起)、Roar(咆哮)、Revolt(反乱)の頭文字に由来しているという売りですが、劇中で念押しされるのはstoRyとfiReとwaterR。あとは監督のラージャマウリ、主演の二人、N・T・ラーマ・ラオ・Jr.とラーム・チャランのイニシャルにも由来しているのでしょう。まあ要するにそこはどうでもいいところ。
冒頭からけたたましく鳴り響く太鼓の音で観客の期待感は否が応でもヒートアップ。『バーフバリ』2作がそうであったように、バカみたいに壮大なストーリーとバカみたいにピュアな恋物語を高らかに歌い上げる物凄くスケールのデカい作品。インド映画ですからそれはもう歌と踊りがテンコ盛り。主演2人と英国貴族のダンスバトルの迫力には思わずニヤニヤしてしまいますし、これでもかと繰り出されるスペクタクルシーンの数々にはもうため息しか出ません。そしてオオカミや虎を素手でねじ伏せる猛者アクタルが心優しい英国貴族ジェニーに一目惚れしてからのドタバタに腹筋がかなり痛めつけられました。
しかしやっぱりインド映画はナメたらダメで、散々観たはずの予告に映っていたのはサビではなくてAメロ。観客の首を掴んでグリングリンに振り回すような怒涛の展開に飲み込まれて3時間の長尺を全く感じさせません。物凄いテンションのクライマックスが終わっても延々と続く宴を眺めていたらエンドロールが終わっているという恐ろしい作品。3時間と聞くと腰が引けますが、インド映画にはつきもののインターバルの前と後ろではほぼ別の映画なので、90分の大作映画を2本続けて観ていると考えればお得感バリバリ。事前にしつこいくらいにトイレに行っておかないと後悔しますので要注意。とにかくもう楽しくてしょうがないです。
大英帝国の理不尽な支配に対して、インド人たちの怒りが文字通り大爆発するインド版ジャンゴ 繋がれざる者みたいな作品
この作品はオープニングのスキャットマン・ジョンみたいな音楽からしてとにかく異常な熱量でした。
ある村で部族の娘が極悪イギリス総督夫妻に誘拐されるところから始まるんですが、とにかくこの総督夫妻の悪役っぷりが最高過ぎました。
インド人の命は銃弾1発の価値もないと当たり前のように言い放つ極悪総督は、この時点でコイツはろくな死に方しないだろうなって思わせてくれる気持ちが良いくらいのヒールっぷりでした。
そして、場面は変わって逮捕された活動家の釈放を求めて警察署に群衆が集まるシーン。
ここで初めて主人公の1人であるラーマが登場するんですが、このシーンでのラーマの無双っぷりが半端じゃなくて否が応でも期待が上がりました。
さらに続いてもう1人の主人公であるビームが登場するジャングルでのシーン。
このシーンに至っては、狼と追いかけっこをしていたと思ったら虎も追ってくるみたいな頭がオカシイ展開のオンパレードで最高過ぎました。
この主人公2人の紹介シークエンスからもうすでに異様な熱量と頭がオカシイとしか言いようのないS・S・ラージャマウリ監督特有のぶっ飛び演出が炸裂しててとにかく大満足でした。
ビームは部族の娘を奪還する使命を負っていて、ラーマは特別捜査官になるためにその奪還を阻止する任務に当たっているみたいな感じでそれぞれ2人が相反する立場であることが説明されていくんですが、そんな2人が機関車が爆発した影響で川に取り残されてしまった少年を協力しながら助け出して手を握り合った瞬間にタイトルが出るシーンを見て、あっこの映画めっちゃ好きなやつじゃんって確信しました。
その他にも、総督のお屋敷でダンスバトルをするシーンとか、少女奪還の際にトラックで乗りつけて檻に入った猛獣を一斉に解き放つシーンとか、初めてビームとラーマが対峙する時にそれぞれの象徴である水と火の要素が画面に溢れんばかり現れるシーンとか、とにかくケレン味たっぷりで過剰な演出が好き過ぎました。
あと個人的にめちゃめちゃタランティーノっぽい作品だなと思いました。
特に、フィクションの力によって過去の悲惨な歴史に対して復讐を果たさせる手法は、めちゃめちゃイングロリアス・バスターズとかジャンゴ 繋がれざる者っぽいなと思いました。
イングロリアス・バスターズのナチスや、ジャンゴ 繋がれざる者の南部の白人農場主たちみたいな存在が、この作品ではインド人を不当に支配していた大英帝国の白人たちだったように感じました。
ストーリー的にはかなりジャンゴ 繋がれざる者の方が似ていた気がします。
あと、ビームと妹が丘陵を走って逃げるシーンとかは、イングロリアス・バスターズの冒頭のショシャナが逃げるシーンにとても似ていたように感じます。
現地の映画館で見てみたい
日本の映画館は静かだ。
観客は時折、小さな笑い声が漏れる程度。
米国は違うのだろう。
アベンジャーズ/エンドゲームの公開初日の映画館の様子がマーベルの予告編で使われていたが、
アベンジャーズがアッセンブルするシーンはまるでロックバンドのコンサート会場のように大盛りあがりだった。
スター・ウォーズ4も盛り上がったんだろうな、と想像するのも楽しい。デス・スター攻撃時、ハン・ソロが助けに来るシーンとか、デス・スターを破壊するシーンとか。絶対大歓声でしょ。
で、本作。
インド映画なので、当然、歌&踊りシーンがある。でも「ミュージカル映画」とは言わない。
インドの観客は本作をどう鑑賞するのだろう。一緒に踊ったりするのかな?それはそれで見てみたいし、
作り手も「そういう前提」で作ってるよね。であれば「そういう環境」で見るのが本来の姿。
「映画館で見るか、TVで見るか」みたいな議論だろう。
「キメ顔」とか「大袈裟な演技」とか「インド映画の特徴」がバンバン出てきて、普段見るハリウッドとは違うなあ、と思いながら見たが、
考えてみれば映画は「芸術、文化」なので、国ごと、民族ごと、「違い、特徴」があるもの。
それは「優劣」ではなく「違い」
ハリウッドはハリウッドの特徴、ヨーロッパの特徴、同じアジアでも韓国映画の特徴もあってそれは「主人公がラストで死ぬ」ってやつ。
歴史上の芸術文化と同様に、映画も他国の特徴を取り入れながら進化していくのだろう。
であれば歌&踊りシーンの挿入はインド映画以外でも「一般的」になるかもね。
映画の内容は、
インド版「ブレイブハート」に男同士の友情を主題にした感じ。
インドの歴史を知らずとも楽しめる。
英国支配&独立は、インドの民族的悲劇だろうが、それをアクションエンタメ超大作として、万人受けする仕上がりにしたのはさすが。
とんでもない、とんでもない映画!!!
映画館で巨大ポスターを見たときから気になっていた。なんだか途方もない迫力の映画に違いないと。ええ、軽く想像を越えてくる途方もない作品です。今時を軽く越えるあり得ない迫力のダンスバトルと、猛獣も絡んでのとてつもない戦闘シーン。そしてあり得ないほどの強靭な肉体と精神を持ち合わせた、熱い二人がスクリーンを躍動する!作り手が撮りたいと思っている映像を、しっかり形にしている熱が伝わってきて、とにかく凄い。ハリウッドを軽く越えてるでしょう。
百聞は一見に如かず、見るべし!
熱い!とにかく熱い!!
なにこれ、ばちぼこにおもしろいんだけど
おもしろろろい
『バーフバリ』の監督最新作、ボリウッドがハリウッドで3位、とくれば、否が応でも期待をしてしまう。
のっけから無茶苦茶。
パワフルエンタメを謳っているけれど、そんなもんじゃない。
スケールの大きさもさることながら、トンデモ演出てんこ盛り。
この手の作品は予告編が全ての場合も少なくないけど、予告編の派手さは目次程度、強さのご都合主義がえげつない。
猛獣が飛び出すところなんか、手叩いて喜んでしまった、音は出さないように。
とはいえ『バーフバリ』同様、エンタメ全振りではなく、ドラマ部分も丁寧に描かれていて、緩急がしっかりしているので、飽きることなく、疲れることなく、179分という長さを感じさせない。
時間の都合さえ合えばまた観たい。
映画館のスクリーンで鑑賞がオススメ
最近は歌わない踊らないアクションで見せるインド映画と聞いていたが、いやいやガッツリ歌って踊ってアクション。
これは…細かいことを気にせず頭空っぽにして楽しめばイイやつ。180分もあっという間。
テレビで見るより映画館の大画面で迫力感じて欲しい。
エンドロールも楽しい。最後まで楽しめる。
Energy movie🔥
通常上映と迷いましたが、IMAXで鑑賞しました!
運命的な出会いをしたビームとラーマが協力し、ならずもの国家への復讐を果たすのがよかったです😂
アクションは予告編のイメージよりも激しく、血祭りが多かったです笑
見ていて痛そうなシーンがありました😭
パーティーのダンスがいつの間にか耐久ダンスになったり、怪我人が出そうな組み体操したり、エンディングの派手なダンスシーンがあって楽しかったです♪✨
みんなに銃を流して反乱軍として決起するのではなく、
2人で敵を壊滅させるのがクレイジーでした!
娘を救出するために敵陣地にトラックで突入して、
動物たちを放ち大混乱になるシーンが好きです笑😂
(予告編ではラストのシーンかな?と思っていました)
難しいことは考えずに、ひたすら楽しむべし
漫画を実写にするのではなくて、実写で漫画を作ってしまったのは、「バーフバリ」と同じ。「こんなことあり得ない」と野暮なことは言わずに、ダイナミックな映像とエモーショナルな音楽をひたすら楽しむべきだろう。
実際、3時間という長尺にもかかわらず、一瞬たりも飽きることなく、宿命と友情の熱い物語を堪能することができた。
ただ、ラストは、民衆が蜂起して決着するのかと思いきや、結局、2人だけで敵を壊滅させてしまうのは、神話的な見せ場作りのためとはいえ、少しやり過ぎなように思ってしまった。
それだったら、「始めからそうしろよ」と突っ込みたくもなるが、それも野暮というものか・・・
Load! Aim! Shoot!!
180分が長く感じませんでした。家族・故郷・父子・友情・恋心・信頼・自由独立の物語が歌舞伎の見得的スローモーションと踊りと唄で語られ、CG&ワイヤーアクションは人間臭く良かった。ロッキーとランボーとアクアマンとマトリックスと走れメロスと恩讐の彼方にと男たちの挽歌とインファナル・アフェアとL'animal(ジャン=ポール・ベルモンド「ムッシュとマドモアゼル」)が混ざり合いラストは宝塚、明るく強く前向きの力をくれました。たくさん笑えて感動で泣けて暑苦しさてんこ盛りで観客を心から熱く熱く楽しませてくれる映画でした。
ビームとラーマ(特に後半のラーマ!髪型がいい!)、かっこよすぎ。ダンス上手い、力持ち、頭いい、知恵者、走る、馬にバイクに乗る、拳銃も弓矢も槍も最高の二人の肩車戦法に恐いもの無し!
インド映画初めての方も、長すぎ~と思う方も寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!楽しみましょう!
おまけ
インド映画でいつも不思議だった首振りジェスチャー。個人の癖でなく文化ジェスチャーなんだ!とラーマの台詞で気がついて調べました。基本は"Yes"だが状況次第で"No"とも解釈されるらしい。理由はコミュニティーの中で摩擦なく生きていく為に明確な返答(特に否定)を避けるため。ざっくり理解ですがコミュニケーション・ジェスチャーだとわかっただけですっきりしました!
ありえんアクションのつるべ落とし。
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