「そんなにイギリス人の悪役は悪い人ではない。インド人二人が元凶。」RRR ヤスさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなにイギリス人の悪役は悪い人ではない。インド人二人が元凶。
ネタバレありです。
イギリス人の悪役は確かにケチで強引な人なのかもしれない。インド人を差別もしてるでしょう。インド人の命も軽く見ているでしょう。
でも女の子のお母さんを車で轢き殺してもないし、お母さんを殺してもいないんですよ。なぜ女の子を拐う時にキチンと説明しなかったのか?なぜこれだけの軍隊を持っている人間が通訳を通して説明しなかったのか?女の子は召使いとして生きた方が衣食住の心配もなく裕福に暮らせると。渡した金も少ないし。ケチすぎ。
これが最初の行き違い。
お母さんが車を止めなかったらお母さんに暴行するように命令しなかっただろう。イギリス人の悪役からしたらインド人の警察官じゃない方がいきなりトラックで屋敷に突っ込み、猛獣を屋敷に解き放ってイギリス人の部下を殺され噴水は破壊された。そりゃあ、鞭打ちの刑にもしたくなりますよ。
さらに警察官のインド人も上司であるイギリス人の悪役を裏切って大木を使って殺害しようとする。せっかくインド人を昇進させてあげたのに。こんなことされたら処刑したくなりますよ。
これ本当に勧善懲悪モノですかね。悪いのはインド人二人の方じゃないですか。もちろん、イギリス人の悪役に非が全くなかったわけじゃないですよ。ケチだし、強引だし、通訳をつけないし、説明もしない。インド人を差別している。それにイギリス統治時代の悪行もあるでしょう。それでも殺される程、悪い事してないなと思う。拐った女の子を暴行したとかなら分かるんですけど。ケチは命取りになるよって事でしょうか?
あとバーフバリよりかなりスケールダウンした話です。反イギリス政府のゲリラ村の武器調達と拐われた妹を連れ戻す話なんで。
ナトゥダンスやアクションは面白かったです。
最後に総合評価としては全体的に面白かったと思います。