「男の友情に家族の絆・民族の将来を見据えた闘い、と色々な要素を盛り込んだ、インド叙事詩をモチーフに描かれる極上のエンターテイメント作品です。」RRR もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
男の友情に家族の絆・民族の将来を見据えた闘い、と色々な要素を盛り込んだ、インド叙事詩をモチーフに描かれる極上のエンターテイメント作品です。
予告編を観たのが全ての始まりでした。
何これ 面白そう。
ひげの男が二人。
空中アクロバットにハラハラ。
合体バトルにドキドキ。
どんなストーリーかは分からないけど
面白そうな匂いがプンプン。
これは観なければ、と劇場へ。
◇
インドを舞台にした、男二人が主役の物語です。
アクセル (顔中ヒゲの男) ※本当の名はビーム
部族の団結・群れを導くもの・羊飼い
イギリス人に連れ去られた少女を連れ戻すために
デリーまでやって来た男。
ラーナ (口ヒゲの男 ⇒ 最後は顔中ヒゲ男 ・_・; )
父の意志・部族の未来・国家の将来
それらを受け継ぐために敢えてイギリスの手先となり
英国政府の警察に身を置く男。 アニキ。
デリーの街中で、列車事故に巻き込まれた少年を
協力して見事に救出に成功する二人。 おぉ
この時、二人は互いに相手の事を知らない。
知らぬまま、意気投合していくのだが…
妹を取り戻したいと願う、アクセル。
その前に立ちはだかるラーナ。
「何故だ アニキは最初から俺のことを知ってたのか?」
"違う 出会いは本当に偶然だった"
言葉に出来ない気持ちを飲み込み
闘いの末にアクセルを捕縛するラーマ…。
その脳裏に浮かぶのは、純粋なアクセルの姿。
"あいつは俺を助けてくれた…"
毒蛇に噛まれ瀕死のラーナを見つけ
毒消しの薬を処方し
お守りを体に巻きつけてくれたのは…アクセル…
使命と友情の板挟み…
命令に従い、アクセルを捕縛するラーナだが
アクセルが処刑されると知り…
さあどうなる 二人の運命。
◇
いやー、面白かった。
これぞエンターテイメント。
色々な要素が入ってます。
好漢二人の友情 あふれ返ってます
奪われた少女の奪還 萌えます
支配体制への反抗 燃えます
心に秘めた使命 耐えてます
使命か友情か 悩みます
裏切り…失意 どん底…(涙)
そこからの
婚約者へ明かす心中 二人の絆
後になって知る真相 アニキぃ…
決死の救出劇 渾身の大地ドラミング
友情ふたたび 合体だ~
そしてクライマックス
弓矢を手にしたラーナが英国軍を倒していく姿は
まさにヴィシュヌ神の化身。
まさに圧巻のシーンです。
※ インド叙事詩ラーマーヤナの世界ですね
※ 「ラーナ」の婚約者の名前が「シータ」 ですから
◇
舞台設定は壮大ですが
人物の心理描写はとても細やか。
最後まで登場人物に共感して観ることが出来ました。
上演時間の長さに鑑るのを躊躇ってましたが (…3時間)
観て良かった。 ホント
満足です。
◇ あれこれ
■ナートゥ
最後まで踊り続けた者が勝ち。
そんな舞踏 いや 武闘ダンスです。 (本当…?)
踊り始めたラーナとアクセルに
冷やかな目を向けるイギリス男… それに対し
面白そうね とノリノリで踊り始めるレディたち。
なんか見ていて気持ちよい。
アクセルにさり気なく勝ちを譲ったラーナ
彼も良い奴だなぁ。
■ラーナとアクセル
「三国志」に登場する、関羽と張飛に
イメージが重なりました。
冷静沈着なラーナ =関羽
燃える闘魂アクセル =張飛
※関羽と張飛もヒゲの義兄弟です。
■インド叙事詩
「ラーマーヤナ」に登場するラーナとシータ。
この二人が、作品のもう一つの重要な
要素になっていました。
話の途中からこの二人(特にシータ)の重要性が
増え始め、エンディングでは
アクセル含めた3人で踊る姿が印象的でした。
■上映時間
なんと179分 です。
やはりこれは、ポンポさんに叱ってもらわねば。
(※↑ 「映画大好きポンポさん」より)
「この作品、90分を超えてますケド…」
「集中していれば、あっと言う間ね」
「トイレが心配なんですが…」
「インターバルがあるでしょ」
「日本での上映には無いみたいですぅ…(涙目)」
「きっと あるわよ」
※ インターバルの「文字」は、数秒写ってましたが
休憩は入りませんでした わーい(涙)
◇ 最後に
人物関係の描き方が秀逸です。
毒蛇に噛まれ、死を免れないと悟り、捉えていた男を逃がすラーナ。
魔除けの首飾りを「今はアニキに必要」とラーナにかけるアクセル。
逃走中のアクセルと妹をかばうために
「奥に天然痘の患者が」 と咄嗟に芝居をして匿うシータ。
他にも色々と、印象に残る場面がいっぱい。
もう一度観たくなります。
◇どうでもよい追記
途中トイレは行かずに済みました ほっ
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
おはようございます。
フォローバックありがとうございます。
《音楽の配信サイトで「RRR」のサントラをみつけて聞きました。》
おお、それは!再燃焼してしまいますね✨✨
もりのいぶきさん、こんばんは🌛はじめまして。ホビットです(´∀`)
共感をありがとうごさいます。
金曜ロードショーのナウシカを鑑賞しながらも、もりのいぶきさんのレビューを読みつつRRRに想いを馳せてしまいました。
どうか、お見知りおきを。
よろしくお願いします。m(__)m
午前10時の映画祭でも、確か、『風と共に去りぬ』は休憩があったと思うのですが、『サウンドオブミュージック』はなかったように記憶してます。
今や3時間程度は我慢しなさい❗️
ということなのですね。
最近は、サウナに寄ってから映画館に行くことが増えてます😂
こんにちは。共感有難うございます。
インド映画は、2時間半越えは当たり前ですが、何故か一気に観てしまうんですよね。特に今作とか「バーフバリ」シリーズとか、アーミル・カーン主演の映画とか。では。返信は不要ですよ。