「ええっ!嘘でしょ!がずっと続く179分」RRR しをんさんの映画レビュー(感想・評価)
ええっ!嘘でしょ!がずっと続く179分
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『RRR』を観て最初に感じたのは、「絵が動く」という奇術の一種として発達した映画の原点そのもの!
とにかく観客を驚かせよう、新しいものを見せようという気概と遊び心に身を委ねられ、10分置きにクライマックス相当の"やりすぎスペクタクル"が体験できる「楽しすぎて涙が出る」快作中の快作。
『マガディーラ』も『バーフバリ』も今回の『RRR』もそうだけど、S・S・ラージャマウリ監督って、「そんなアホな」って半ばネタと揶揄されかねないぶっ飛んだ映像を、パワーで押し切って成立させる「真面目さ」が通底してるのが良きです。
そんな助け方せんでええやろという川で少年を助けるロープの使い方や、咬まれたら一時間で死ぬという毒蛇の解毒剤を一瞬で薬草を集め、不衛生な石で擦り潰し作成したり、そんなんで壊れんのかよと力技すぎる牢の開け方とか満載なんですけど一番不思議な点は、冒頭でめっちゃ太い木の枝で頭をフルスイング殴打されておきながら、エンディングでめっちゃピンピンしてるマッリのお母さんの生命力たるや(生きてて良かった!)母、実はビームよりもしかしたらラーマよりも強いやろ。て訳で、読み書き大事よね。以上!
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