「すごいものを観たぞ…」RRR ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいものを観たぞ…
熱量とストーリーの強さがすごい。
突っ込みどころも多数なんだけど最終的に圧倒され、エンディングでもうかなり楽しくなってしまった。
途中から、いや、ラーマとビームが川の上の少年を助けるあたりだから割と序盤か?だけど「ええ!?何それ!?(驚愕)」とストーリーの勢いと力強さ(力技?)に楽しくなってきてしまって終盤は謎の笑いと共に観ていた。
筋肉!歌!キレのあるダンス(ナートゥのシーン良い)!これでもかと派手で格好良いアクション(流れるように戦闘の中で武器を入手するのツボ)!
本気のインド映画、凄い…!!
(しかし割と普通に殺しや暴力シーンも多くて血生臭い…。)
そして本当に紆余曲折あったけどラーマとビームの関係は熱かった。終盤、覚醒したラーマとビームの2人での無双シーンはアクションもすごく胸熱…。
(完全覚醒したラーマの「お前誰だよ」状態はめちゃくちゃ格好良くもあり、かつ面白くもあった)
あと本作は例えるならアメリカにとっての「インデペンデンス・デイ」のインドバージョンなのだと理解した。インドのアイデンティティと誇りのようなものが根幹にある作品なのね。
そして植民地時代の歴史があるのは事実とはいえ、そして観客のメインターゲットはインド国民であるとはいえ、こんなにあからさまに英国をヒールにしてしまって良いのか?とちょっとびっくり。
特に英国の将軍の奥さんの清々しいまでのヒールっぷりと暴力的言動の数々は強烈だったよね(あのトゲトゲ鞭ヤバい)…。
あとエンディング、全然知らないインドの人たちの顔が出てきて「この人たち誰だよ!?」となったのも良い思い出(後から確認したところによるとインド独立運動で活躍した人たちらしい)。