「喜喜喜怒怒怒哀哀哀楽楽楽」RRR やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
喜喜喜怒怒怒哀哀哀楽楽楽
この映画を鑑賞し衝撃と感銘を受け、本作で全編を通じ一瞬たりとも途切れないインド映画特有の喜怒哀楽表現の最上位概念とはなんぞやと自分なりに考えた結果・・・表題の様になりました。
映画の題名もRが3つ並んでいるので、そうしたのだけど(笑)、おふざけ部分はここまでです。
英国統治下で圧政にくるしむインド、独立までの長い長い道のり、と分かり易いけど大変重いテーマがベースにあるのですが、それぞれ別の目的と使命を持った主人公二人の運命的な交わり、友情、別れなどなど・・・喜怒哀楽マックスで映像化されます。
普通の映画であれば演者だけのオーバーアクションで感情表現したのなら浮いて見え、白白しくも感じるでしょう。しかし、これが周囲を巻き込んで画面全体で表現されていてかつ、インド映画特有の違和感さえ全くなくなるのは凄いとしか言いようがありません。
映像の迫力はもちろんですが、ストーリー的にも細やかな伏線を張り、丁寧な描写もそこかしこに現れ、不思議な説得力があるのはこの映画の稀有な特質だと思います。
本当に素晴らしい傑作と思います。
仮にインド映画だからと敬遠しているならもったいないので是非、ご鑑賞を。
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