僕と彼女のファースト・ハグ
劇場公開日:2022年5月6日
解説
中国の人気コメディアン、チャン・ユエンが監督・脚本・主演を務め、2014年の韓国映画「プランマン 恋のアラームが止まらない!」を原案に描いたロマンティックエンタテインメント。潔癖症のピアノ教師とズボラだが曲作りの才能を秘めたミュージシャンが出会い、それぞれに心に傷を抱えた2人がコンビを組み、音楽番組で優勝を目指すことで新たな一歩を踏み出していこうとする姿を描く。すべてが整理整頓され、決められた時間どおりに行動しないと気がすまない極度の潔癖症のピアノ教師バオ・バオ。他人と触れ合うなんてもってのほかだが、それでも温もりを求めていた。そんなバオ・バオはある時、ミュージシャンのウェンヌワンと偶然知り合い、彼女が出場する対戦型の音楽番組に飛び入り参加したところ、絶大な人気を獲得する。戸惑うバオ・バオだったが、自分を変えるため、改めてウェンヌワンとコンビを結成し、2人で番組の優勝を目指すことになるが……。
2020年製作/112分/G/中国
原題:温暖的抱抱 Warm Hug
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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2022年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
李沁がこれほど魅力的に感じた映画はないですね。
これも監督であり主演の常远の力によるものでしょう。
この映画は中国映画のシナリオの一つのパターンですが久しぶりに泣ける良い映画に出会えました。
この映画は多くの日本人にも見て欲しいと思います。
2022年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
今作で監督・脚本・主演を務めたチャン・ユアンは、中国版吉本興業ともいわれる「喜劇集団・開心麻」のトップスター。その他にもメンバーが何人か出演している。それによってヒットした映画であることに間違いないのだ、しかし言うまでもないが、日本では知名度がないため、知名度での売り込みは非常に難しい。
近い作品としては 物語事態のクオリティが高いことからも、日本では話題になった『こんにちは、私のお母さん』がある。同作の場合も、中国のお笑い番組「喜劇総動員」のコントを長編映画にしたものであり、ジア・リンが監督・脚本・主演を務めている。
今作もお笑い芸人の企画映画として、一定のプロモーション的側面があることは間違いないし、TikTokが全面協力の企業案件のような感じがしないでもないが、意外なことに、物語はしっかりしている。
韓国映画『プランマン ~恋のアラームが止まらない!』の中国リメイクだからと思うかもしれないが、あくまで下敷き程度で、オリジナル要素が強い。
個性が誇張された変なキャラクターもたくさん登場するし、毎度のことながら、コテコテの中華ギャグは気になるものの、重度の潔癖症である主人公が、ズボラなミュージシャンのウェンヌワンと出会い、彼女のペースに振り回されながらも、同時に自分の中にある人間嫌い、人と接することへの恐怖が克服されていく過程が丁寧に描かれている。
時間に遅れたことのない主人公が職場に初めて遅刻してきた際に、みんなが喜ぶシーンがあって、変人扱いされていながらも、周りが見守ってくれていた温かさがにじみ出ているようで、妙に感動してしまった。
何よりウェンヌワン演じるリー・チンの透き通るような美しさが目を惹くのと同時に、歌唱シーンも吹替えなしが彼女が歌っており、そのクオリティが高いことから、音楽エンタメ映画としてもしっかり機能しているのだ。
中国映画自体が、それほど日本には輸入されてきていないが、近年の日本に輸入された中国・台湾映画の中では、抜群に良い作品だった。
2022年5月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
冒頭から延々とギャグをぶち込んで散々笑わせた後で怒涛のドラマを展開する辺りは同じく中国産の『こんにちは、私のお母さん』に似ていますが、こちらはもっとカラフルでポップ。極度の潔癖症で周囲とも打ち解けることが出来ず生徒が一人も付かないピアノ教師バオ・バオが自分が決めたルールにがんじがらめになっている様を閉じ込められた世界を極めてキューブリック的で変質教的な冷たいシンメトリーが貫かれた画面構成で、交通事故をきっかけに知り合ったミュージシャンのウェンヌワンと音楽ユニットを組むことになったことで世界が少しずつ変わっていく様をアシンメトリーの侵食で表現。ウェンヌワンも心に傷を持っていて、バオ・バオが通う心療内科のジア先生と個性豊かな患者達が参戦する中盤以降は周囲とうまく折り合えず孤立した人々がその個性を武器にして世界に立ち向かう展開。皆それぞれに様々な過去を背負っていることをちゃんと描写しているのでどんどんとドラマが分厚くなっていき、当然ながら炸裂。その結果はもう涙で霞んでしょうがなかったです。
もうキュートな人物ばかり出てきますが、とにかくウェンヌワンを演じたリー・チンがとにかく可愛くて全編通して彼女の魅力がキラキラ輝いています。『こんにちは、私のお母さん』では若かりし日のお母さんに恋するバカで自意識過剰なボンボンを演じていたシェン・トンがジア先生を軽快に演じてい流のも印象的。気楽な気持ちで観に行きましたが、凄まじく楽しくて泣けるジェットコースタームービー。関東エリアでは新宿武蔵野館での1日1回上映のみ、館内にポスターのひとつも貼っていないとかもうもったいなすぎ。全国に拡大公開してもらいたい驚異的な傑作コメディです。
2022年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
チープ感たっぷりのB級ラブコメで、ストーリーも王道なんだけど、途中からなんかちょいちょい感動しちゃって...。エンディング、エンドロールはほっこりしました。