狼たちの墓標のレビュー・感想・評価
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極道に平和な生き方はない…
果実を俺等で山分けはなく、そもそも俺等がなく、俺かそれ以外というローランドの世界。警察ともつるむ、必要悪のような主人公だが、やはり血で血を洗う抗争へ。なぜナイフばかりで銃はないのだろうか。勝っても、この生き方しかないと悟る寂しげなラストだが、堅気ではないのだから、平穏な生活があってはならないとも思う。チャン・ヒョクは藤木直人に似ていた。
オードリーの春日いた。
平昌五輪前、韓国の地方でリゾート開発の覇権を巡り抗争し合う裏社会の人達の話。
簡単に言えばナイフで人を刺しまくる激ヤバサイコパスと、昔気質の肉体派ヤクザオジの対決。ラストの直接対決も「激"動"と静」って感じで面白かった。韓国映画って武器が結構面白かったりするけど武器がナイフと拳というシンプルさもなかなかね。
この話、会長が言うように「自分で1から作ってみないと余ることのありがたさが分からない」人達の話だった。リゾート開発の覇権を争う奴ら、会長が作ったものを奪い合ってるだけだから欲が出て全部を欲しがる。最初から仲良く分け合いっ子してればいいのに。
それが「食」にも表されてて、誰かに奢ったり奢られたりする食事のシーンが何回か出てくるけど、サイコパス野郎は人から与えられたものを絶対食べない。だから冒頭のカニバリズムか〜と思ったけど途中で鰻みたいなもの食ってたからな。冒頭のあれはただのサイコパスですって描写だったのがな(笑)
個人的に、主人公の1番の弟分がすごく春日に似てて、しかも普通に一番良い味出してた。この作品の中のちょっと笑える面白ポイントもカッコ良い部分もこの人が持って言ってた気がする。
あとこれはめっちゃ余談だが、平昌五輪前ということで飲食店で喫煙が出来なくなるみたいなことをチョロっと言ってて、韓国も同じだったんだと思った。西洋はこうだから同じように真似する姿勢が、同じアジアだ、、と思った。
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