劇場公開日 2022年5月27日

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「韓国映画では日本の有名人で似てる人を当てはめてしまうこの頃」狼たちの墓標 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5韓国映画では日本の有名人で似てる人を当てはめてしまうこの頃

2022年6月2日
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鑑賞方法:映画館

映画における戦いのシーンで武器はとても重要だと思う。銃やライフルや機関銃を使い始めると人の死ぬ数が一気に跳ね上がって戦争映画さながらの戦い方を描くことになるし、かと言って角材や鉄パイプくらいしか使わずに拳だけで語り合うヤンキー漫画のような戦い方もある。
本作の悪役ミンソク(吉田栄作似)が扱うのはナイフ。終始ナイフを武器に人を殺しまくっていた。なるほど、こんな戦い方の映画なのか。一方主人公?のキルソク(コメンテーターの玉川徹似)やその弟分(オードリー春日似)は人がいいのか人を殺そうとしていない。ミンソクとの対比も面白かった。そしてゴタゴタがあった後、キルソクとその弟分の雰囲気がガラッと変わるところも。
全体的にはつまらなくない。それなりに面白い。でも、なんか中盤がダレる。マフィア映画としての奥深さみたいなものには欠けているし、アクションもそこまでの凄さはない。
基本的に韓国映画のこのジャンルに対する個人的な期待感が強すぎるのも問題だ。でも、もうちょっと面白くなるでしょー!?
ちなみにマフィアの世界の上下関係の厳しさは万国共通なんだと再認識した。目上の者から酒を注がれるときにグラスのお酒を飲み干すのではなく床に捨てるのも独特な文化だよな。いや、でもあの関係性があるからこそ復讐に説得力が増すってもの。韓国映画のバイオレンスアクションのクオリティはそんなところからも保たれているのかもしれない。

kenshuchu