X エックスのレビュー・感想・評価
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Grindhouse Picture in 2022
The old-fashioned slasher film gets the colorful A24 treatment in X, which is basically a sexed up version of Texas Chainsaw Massacre, without the chainsaws. In 1970 a troupe of pornographers settle on an Air Bnb hosted by a couple of disturbed and ugly old people raising an alligator. A simple yet psychologically damaged film with artful edits and contrast. A tad long but noticeably singular.
「なんだこれは!?」と異様な汗が噴き出した
年々、変わり種のホラーが次々と生まれているが、それでも本作を見終わって「なんだこれは!?」と問わずにいられなかった。舞台は1979年のテキサスの田舎町(だが撮影はニュージーランド)。序盤から映画の中に二つの相反する要素がムクムクと立ち上がる。一つは若者たちがポルノフィルム撮影に勤しむ姿で、そのノリはいかがわしさよりもむしろ『ブギーナイツ』に近い。もう一つは、牧場主の怪しい老夫婦。銃を手にする夫も危なければ、夢とうつつを彷徨う妻もまた危なし。そこには悪霊や超常現象的な何かが介在する訳でもないのだが、やがて「人間」という名の最も不可解な闇が二つの要素を絡ませ、阿鼻叫喚の惨劇へ引き摺り込む。ホラー描写に身構えながら、もっと胸えぐられるのは若さと老いという、ある種の避けられぬ運命がもたらす感情と肉体の叫びだ。何も知らずに臨んだ私は、老女役が誰か知ってまたビックリ。なんと怪しく、奥深い映画なことか。
あまり見たくない物をひたすら見せられる。 「あぁ こういう映画なん...
あまり見たくない物をひたすら見せられる。
「あぁ こういう映画なんだなー」と分かれば予想通りで《死亡フラグ》が立った者から死んでいく!ラストも王道で満足!
観てて『悪魔のいけにえ』The Texas Chain Saw Massacre(1974)やナイト・シャマラン『ヴィジット』The Visit(2015)が頭に浮かんだ。
※Xファクター: 決め手(となる要素)、(成功するのに必要な)特別な未知の才能
2回目(2025年10月14日)Amazon Prime
そうだったジェナ・オルテガも出てたんだ。
ラスト、ロレインの吹っ飛び方が金メダル。
実はミア・ゴスが女優マキシーンと老婆パールの2人を演じた。
『MaXXXine』の鑑賞前に再鑑賞。
そう言えば今日、映画館で『ハウス・オブ・ダイナマイト』を観たが予告編で『フランケンシュタイン』(2025)が流れ、ミア・ゴスが出てた。
まぁなんて言うか気持ち悪いです
奥深いホラー
『X エックス』──ホラーとポルノが交差する場所で
1979年を舞台にした2022年の作品
「マキシーン」の前編であり、あの「ミッドサマー」と同じ映画スタジオA24の作品
名声と富を夢見る若者たちが、田舎の農場でポルノ映画を撮影しようとする。
その行為は、ただの「映画制作」ではない。
それは、時代の価値観に対する挑戦であり、自己実現への渇望であり、そして何よりも「自分らしく生きる」ための手段だった。
この作品は、ホラー映画でありながら、ポルノというジャンルを大胆に取り込んでいる。
なぜこの組み合わせが人を惹きつけるのか。
それは、セックスという人間の根源的欲望が、常に社会によって規制され、抑圧されてきたからだ。
特に第一次世界大戦以降、欲望のあり方は「誰か」によって決められるようになった。
その「誰か」は、宗教であり、国家であり、メディアだった。
物語の舞台は、ベトナム戦争後のアメリカ。
若者たちはヒッピー文化の残り香をまとい、自由と快楽を求める。
一方、農場の老夫婦は、原理主義的キリスト教にすがり、過去の価値観を守ろうとする。
この対立は、単なる世代間の衝突ではない。
それは、「自分らしく生きること」への恐れと嫉妬の物語でもある。
TVという洗脳装置が登場する。
特定の番組が「特殊」なのではない。
問題は、それを「特殊」と見抜けない無知にある。
人は、音声にそそのかされ、思考を停止する。
それは今も昔も変わらない。
主人公マキシーンは、薬物を吸いながら自己暗示をかける。
「私らしくない人生は、受け入れない」
この言葉は、監督が提示する最も強い自己実現のメッセージだ。
誰かが言った「正しさ」ではなく、自分の直感に従うこと。
それが、最も誠実な生き方なのかもしれない。
ロレインとRJの関係も象徴的だ。
ポルノ映画の世界に足を踏み入れたロレインは、名声を夢見た。
だが、その代償は大きかった。
RJは彼女を引き込んだことに葛藤し、後悔する。
若者たちは、夢を追う過程で、何か大切なものを失っていく。
それでも、傷は成長の証であり、代償でもある。
老夫婦の異常性は、アメリカの歴史そのものだ。
戦争、宗教、メディア、そしてプロパガンダ。
人々を思い通りにできないことへの苛立ち。
それが、支配者のジレンマなのかもしれない。
そして、物語は次作『マキシーン』へと続く。
父の存在が明かされ、謎が深まる。
だが、この作品だけに焦点を当てるならば、
それは「自分らしく生きること」の困難さと美しさを描いた、
極めて現代的なホラーであり、ポルノであり、哲学的な寓話なのだ。
1979年のテキサスを舞台に、ポルノ撮影クルーが老夫婦の農場に滞在...
昔のスプラッター風
この仕掛けを先に見るか、あとに見るか・・・
ミア・ゴスの演技を鑑賞する映画
3部作の1作目。
映画撮影の為に田舎の農場にやって来た6人の若者たち。
農場のオーナーはハワードとバールの老夫婦。
早速始まる映画撮影。撮っているのはポルノ映画。主役女優は金髪美人。それを覗き見る老婆パール。この老婆が登場した時から不穏ですー!何が起こるかは内緒です。
この映画、低評価付けてる人は大事な所が分かってないです。映画撮影の若者マキシーンと農場経営の老婆パールをミア・ゴスが一人二役で演じてます。一見の価値ある演技、どうぞ堪能して下さい。
そして演技は良かったけどストーリーが…という人は3部作の2作目『Pearl パール』を見てみて下さい。老婆パールの若き日の物語。1作目『X エックス』での老婆の行動の意味が分かります。
何故、ジトッと映画撮影を見ていたのか?
何故、セックスに固執するのか?
何故、金髪に敵意があるのか?
何故、映画に憧れるのか?
1作目と2作目をセットで見ることをお勧めします。
もうすぐ3作目の『MaXXXine マキシーン』が上映されます。是非それも見て下さい。撮影に来た若者の1人、マキシーンの物語で完結します。
これは人にお勧めすると
友達を失うタイプの映画やな…。
1979年のアメリカはテキサスの片田舎、ポルノ映画の撮影をするために6人の男女が老夫婦の経営する農場に到着する。
なんだか偏屈そうなおじいさん、なんか儚げな雰囲気のおばあさん。そんなことを気にも留めずにポルノ映画の撮影をおっ始めるのだった。
1979年のテキサスの片田舎に男女グループ、しかもビッチ揃えてポルノ映画撮影に来たとなれば、そりゃあ無事に帰れると考える方がお門違いな王道スラッシャーホラー設定。
ところが!エロいことばっかりしててなかなかお待ちかね??のシーンが始まらない。
いや、一部の人には既にお待ちかねの牌牌シーン満載なのだが。
主人公のビッチ一号マキシーンが撮影の合間に近くの湖で泳いでいると、それを遠くで見つめる老夫婦の妻パール。パールは泳ぎ終わって戻ろうとするマキシーンを家に招き、自分の過去を話し始める。
この辺り、エロ→ばーさん→エロ→ばーさんのくだりが続き若干ダレる。
でも、じつはこの一部の方のお悦びエロシーン…ではなくばーさんパートが重要になってくる。何しろばーさんとんでもない悩みを抱えていて…
あることをきっかけに、殺戮は唐突に始まる。しかも、通常のスラッシャーホラーでは鉄板の法則となっているビッチ度の高さ=殺される順番の法則が通用しない。あれ?そっちから?え!つぎそっち?みたいにやられていくのでちょっと展開が読みにくい。
にしても人を殺めるのってパワーいらんのかな、あんなヨボヨボでいけるんかな。
もちろん一つ一つの殺戮描写も、うわーってなる描き方をしていていい意味でイヤなんだけど、実は一番の嫌悪感じる描写は全然別のところにありまして、もうこれは観てもらうしかない。僕はたまたま観た直後にご飯食べましたけど味しなかったです。精神的ダメージ極大です。
それにしても、なぜ主人公のマキシーンとパールばーさんのキャストが一人二役だったのやら。でも反対にリアルおばあさん女優さんがこの役やったとしたら、それはそれで何というか、アカン気がする。これは特殊メイクよ、と言い聞かせることで少し冷静を保てたことは間違いないが、じーさんお前は別だ!リアルじーさんやないかい。
結局はあれかなー、老いや衰え、倫理観や自由がテーマなんやろな。歳喰ってからじゃ遅いぞー、若いうちに一杯自由を謳歌しとけよーってこと、かな。
まあ、見せられたこっちはたまったもんではないですが…。
最後に、観た人だけに分かるキーワード
・キミも参加するんかーい!
・ワニそんなに浮いてないやろ
・デカいのは分かったから穿きなさい
・ばーさんまさかのどっちも系?
・最後までできたの?だとしたら偉過ぎるやろ
🌀『欲情したおばーちゃんはそれだけでホラー』★彡おぞましや
X
1979年🇺🇸テキサス州ヒューストン
🌀『欲情したおばーちゃんはそれだけでホラー』★彡おぞましいかね。😱
🔵かーるくあらすじ。
ポルノ作品で売れようと考える若者3組のカップル達。
撮影する為に農場を老夫婦に借りる。徐々に危険な状況に巻き込まれていく。
巻き込まれ型猟奇サスペンス。
◉77C点。
★彡最初にパールを知らずに観てしまった⁉️
エックスの続編だったんですね。
どちらから先見ても問題は無さそうです。
エックスは生理的におぞましかった。😱
🟢感想。
1️⃣知的な編集や丁寧な小話などただのホラーではないワンランク上のテイストを感じました。
2️⃣殺仕方がやや無理がある気がしました。
★彡トラップが偶然すぎるし、相手の動きがまるで予知できる流れには少し冷める。⤵︎
3️⃣殺す動機がよくわからん。
★彡二作目観てなんとなくわからなくもないのだが、たまたまやってきた撮影チームを殺す理由は理解し難い。
4️⃣怖いなー
★彡人が一番怖い😨。なんやねんこの老夫婦。
5️⃣鑑賞後調べると色んなオマージュたっぷりなんですね。
★彡三作目の前にまた見直そうかな?
🐊💋🫂🫂🫂👩🏼🌾👨🌾🎬🎥🩸🪓🛌💮
老いへの恐怖、生への執着。
続編であるパールを先に見てからの鑑賞。
時系列順に見た事で、本作Xの伏線やキャラクター造形を深く楽しむ事ができた。
まず冒頭のショットからして見事だ。
往年のタランティーノ作品を思わせる演出が多いのも非常に好み。
それでいて、本作独自の要素として「映画語り」があるのも良い。
ポルノ映画を撮影に行く…というプロットを活かした映画論は見事だ。
そこから徐々に「悪魔のいけにえ」的な展開に移行していく。
映像面も良い意味でザラついていて荒々しく、それでいて唐突にドローンによる俯瞰ショットを入れるバランスも上手い。
懐かしくも新しい。
後半のとあるシーン。
返り血が車のヘッドライトにかかり、周囲が赤く照らさせるあの演出は本当に神がかっていた。
こういう演出が一つあるだけで、映画はグッと面白くなる。本作はそんな演出に満ちていた。
ジャンルとしては狂老婆モノ…とでも言えば良いのだろうか?
シャマランの「ヴィジット」などにも近い印象だが、本作は老婆側…、もっと言うとシリアルキラーの老夫婦側にしっかりフォーカスしているのが興味深い。
老夫婦の苦悩やコンプレックス、若者を見ての生への渇望。
これらが丁寧に描かれるからこそ、本作独自の展開がいくつも生まれてくる。
ここは好みが割れる所だろうが、私は非常に味わい深く楽しんでしまった。
一見するとB級ホラー映画のパロディに見えるが、その奥には現代に通ずるテーマと映画産業そのものへの問いかけが潜んでいる。
映画好きほど楽しめてしまう名作。
オススメ。
古きスラッシャーホラー!
古き70年代80年代のスラッシャーホラー映画を観ているよう。昔のホラーはこれなんですよね。まさに、殺人鬼と若さとエロ。
しかも、死にキャラ生きるキャラも最初からはっきりと分かるほど、ド定番でもある。
が、しかしこの映画は1つだけ異質なところがある。その殺人鬼が老人なのです。若さに対比した老い、しかし心は乙女なお婆さん。
なんだか、普通のスラッシャー映画よりも観てはいけないものを観た気がする。なんとも不快感に苛まれるのだ。
そして、何となく観ていて似ているなぁと思っていたが、なんとまぁこの映画1人2役だったのね。しかも相対する側で!それを分かって観ると、お婆さんの最後の言葉はうなづける。
ラストはもう少し凝っても良かった気がするが、全体的に普通に楽しめた。久々に古きホラーテイストを楽しませてもらった。
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