X エックスのレビュー・感想・評価
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殺人鬼老夫婦と言うけれど…
いやー、いろいろ考えるなー、と。こないだテレビで言っていたけれど3部作になるらしい…こんな話で3部作?と思ったけどマーベル作品同様エンドロール後も席をたってはいけません。結構最後の最後に楽しめます。
サイコパスだけどしっかり人間なラストになんか納得。ゴアなシーンがたんまりあるわけでもなく後半はハラハラドキドキみられます。
伝統芸的なスラッシャー
失礼さの塊で、若さを浪費しているような頭の悪い若者たちに、加齢で美しさや体力を失った老夫婦が怒りの鉄鎚を振り下ろし、惨殺しまくるゴアホラー。
79〜80年代頭の洋ピン・ポルノの再現性の高さと、容赦のないアトラクションみたいな流血の連続は、最近のコンプライアンスを意識した作品たちとは違って、ちと懐かしい伝統的スラッシャー・テイスト。
シナリオも凝っていて、見応えありました。
エンドロール後にはちょっと長めな次回予告のおまけつき。
暗転して音楽が流れたからといって、帰らないことをおすすめします。
あれ?これってロードムービー風のポルノ映画やったっけ?
と思っていたら大間違い!
中盤以降はスプラッターなホラー映画となりました。
女優陣はチャーミングで、ポルノとしても充分見応えが有ります(笑)
そして、エンドロール後の衝撃のラスト!
実はこの話には前日譚があった‼️
あの老夫婦の殺人鬼に至った謎が解き明かされるのか!?
次回作も見るしかないですね!
続編が楽しみ
A24製作の過去作と比べると、古き良き70〜80年代のスラッシャームービーをオマージュした様な本作は、やや違う趣の作品かもしれない。だが、静かながらも丁寧な人物描写の数々や、得体の知れない怖さはかえってパワーアップしている様に思える。また、エキゾチックな目鼻立ちの主演女優、ミア・ゴスのなんとも言えぬ空気感と相まって、上質なホラー作品を味わう事が出来た。
前半のポルノ撮影のシーンにやや尺を使いすぎな気もするが、それがあってこのストーリーが成り立つ訳であり、決して無駄という訳ではない。観客の中にデート中と思しき若いカップルが複数組みいたが、ちょっとデート映画にしては不向きかも知れないが。
監督がイーライ・ロスの申し子、タイ・ウエストという事もあり、ホラー愛溢れる設定にも笑みがこぼれる。例えば、老夫婦の家のすぐ裏にある池にワニが棲んでいたり等は、トビー・フーパー監督の「悪魔の沼」を連想させるし、斧で扉を壊すシーンはもろ「シャイニング」だ。リスペクトすれば良いという訳では無いにしろ、ホラー界では名の知れた腕利きの監督が撮ると自然な形で盛り込んでくれる。冴えたスプラッタ描写も中々の物である。ホラー好きにはぜひオススメしたい。
なんと魅力的なジジイとババアか
シチュエーションは古典的で所謂ホラーとしてはビックリ系に当たる。
ただとにかくまともからかけ離れた位置からぶっ放していく爺さんと婆さんのキャラ立ちが凄い。登場から被害妄想が激しく思い込みの強い爺さんと窓からじっとこちらを見つめる干からびた婆さんはそこにいるだけで背筋をゾクッとさせてくる。
特に婆さんのいい具合にみすぼらしい格好とシミだらけの顔にボサボサの白髪頭は非常に感情を掻き立ててくる。
若さへの執着と異様なまでの愛への渇望が衝動へと移り変わっていく様は見ていて恐ろしくもありつつ、何故かワクワク感も引き出された。
それもこれもやはりキャラクターのインパクトによるものか。
ただ老いへの恐怖というのは誰しも共通で、どこかシンパシーも覚えてしまった。好き勝手に振る舞い、若さにあぐらをかきながら欲に溺れる男女を前に本能が暴走するのも無理ないか と思えてしまうからまあ困ったものである。
またゴア描写もそれなりに激しくもあるが、A24だけあって色彩と場面の描き方が美しい。特に婆さんが血飛沫の飛んだヘッドライトに照らされ踊るシーンは何故か妙な高揚感を覚えてしまった。
前日譚も描かれるようだが、今作によって婆さんが若さを謳歌していた過去というのがより引き立つ構造にもなっており非常に楽しみ。
「X」が指す意味はいろいろあるけど、おそらく「正しい」意味はラストに出ます。
今年205本目(合計481本目/今月(2022年7月度)17本目)。
7月は全般的に大阪市の放映基準でみても4本もあり、そのうち2本目。
「こくひ」がR18だったのに対し、こちらはR15です。とはいっても、かなりグロい表現やら大人の営みなど多数にわたるので、これら両方の耐性がないと厳しいかな…という状況です(人によってはR18か、それを超えるような見方になってしまう)。
多くの方が書かれている通り、ストーリー上わかりにくい点は結構あります(加害者側の動機が何なのか等)。とはいえ、この映画はそれはわかるものの、そこは引いても0.1程度ではないか…と思います。ホラー映画である以上、やることすること全部支離滅裂なので「加害者の動機が謎」といってもわかるほうがある意味変なので(G指定やPG12指定ならまだしも)、ここも減点対象にはしづらいです。
一方で、この映画は1977~79年のようで、モノクロ放送でテレビが映る部分がありますが、そこで描かれているのは、キリスト教をベースにしていると思われる何かの宗教(少なくとも一般的に信仰されるプロテスタントやカトリックではない)のですが、この説明がまるでないので、当時(この1970~80年台)の宗教観がそうだったのかという点は映画内で何も説明がなく、この点が致命的にわかりづらいです(この点がわからないと、ただ単に「大人の営み」と「よく趣旨がわからないホラー」を延々と見るだけになってしまう)。ここはある程度減点幅なのかなぁ…という気がします。
こちらこそR15ではありますが、「ホラーの描写」と「大人の営み」が両方入っており、人によってはR18かそれを超えるような状況になりかねないので、そこは正直「こくひ」以上に「人を選ぶかな」という印象です。
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(減点0.3) 上記の通り、この映画のひとつのテーマとして「よくわからない宗教がテレビで流れてくる」ように、当時の宗教観があることが前提にされていますが、日本ではほとんどなじみがないですし(日本ではプロテスタントかカトリックかという論点はあっても、それ以外の極小流派を見ることがない)、この映画の理解の「一部」は結局全部ここに帰してしまうので、この点の説明が少ない(というか、まったくない)映画はある程度引かざるを得ないかな…というところです。
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夢に出てきそうで怖い
今のアメリカで起こっている人工中絶、キリスト教右派、共和党の問題をも内包する今見るべき映画でアメリカはこういう作品を作れるのが素晴らしい。
内容はツッコミ処満載ではありますが、薄気味悪い素晴らしい作品でした。映画として正当に、記憶に残るおぞましい内容でした。婆さんがベッドに潜り込んでくるシーン、夢に出てきそうです。化け物でもなんでもないのに、、、
意外に当時の若者のそれぞれの考え方があり割ときちんとした人物描写だった。それにしても現像したフィルムを見たらまた頭抱えてしまうシェリフをイメージしてしまいます。
さすがA24作品でした。
ジェネリック悪魔のいけにえ おっぱいマシマシ
よくある田舎の殺人鬼系のアレです。
被害者加害者どっちにも感情移入出来ないし、テンポはめちゃくちゃ悪いし、グロゴア描写もいたって普通、ストーリーも特に捻りもなく…
特筆すべき点があるとしたらポルノ描写の力の入れ方くらいでしょうか?でもそれが映画を面白くしてるわけでもなく…
個人的にはハズレでした。
これはいったいホラーなのか?
皆さん、二級ホラー映画を期待しては、いけません。
最初の保安官からつかみが微妙です。
もう少し、初めから頭おかしい感があった方が期待があったのでは・・・
前半は、ひたすら能天気な映画撮影です。
撮影が終了するとホラー要素が入ってきますが中々、期待のホラー&スプラッター要素に進んでくれません。
この映画は、大変期待していたのですが、ひたすら爺さん、婆さんが気持ち悪く、いまだに性欲満開なんかい。
と画面を見つめては、ため息をついていました。
次に続く映画もあるようですが、もう少し盛り上げて下さい。
お願いします。
80年代ホラー作品ファンにはたまらない作品
久しぶりの古典的ホラー作品。
なんか懐かしい感じ。
人里離れた湖畔の貸し家に現れた男女3組のカップルと
オーナーの怪しい老夫婦という設定だけでもゾクゾク。
13日の金曜日も最初の作品はこうだっけかなーと懐かしくなりました。
ちょっと老夫婦の特殊メイク?がハリボテみたいなわざとらしいメイクだったのが、個人的にはちょっと残念な感じでしたが、70年代、80年代のホラー映画ファンにはたまらない感じだと思います。
3部作らしいので、次の作品にも期待したいです!
想像の斜め上を行くサプライズ
1970年代頃のB級臭満載ホラー。
タランティーノの作品でも
グラインドハウスをオマージュした
デス・プルーフが大好きなので
本作も期待値高めで劇場へ。
死亡フラグを両手に抱えた
いかにもなポルノ映画の撮影クルー。
農場の老夫婦から借りた
宿泊場所で起こる惨劇とは⁉︎
中盤辺りまでかなり緩めの展開で
この脚本の薄さも敢えて?
と若干不信感を抱き始めた頃…
後半尻上がりに爆走する残酷展開。
焦らしたり手に汗握るみたいな緊張感は薄めで
淡白な演出が目立ちましたが想像の斜め上を行く
サプライズがあったのでお腹は満たされました。
動機や編集が秀逸
2022年劇場鑑賞158本目。
ポルノ映画を撮影するために農場の離れを借りた男女6人が、その家主の老夫婦(大体おばあちゃんの方)に襲われる話。
ただの老人であり、どこぞの盲目だけど的確に殺しに来る老人と違い、うまいこと不意をついて殺していくので「抵抗したら勝てるんじゃない?」という疑問を挟めないようになっています。
動機がまた今までのホラーにはあまりない理由で斬新でしたが、殺害シーンも油断してたら急にくる感じで、その油断してら急にくる、というのも今までのホラー映画だと「今油断させていますのでしばらくお待ちください」みたいなのかホラー見慣れているとわかってしまうのですが、そこを完全に外してきたシーンがあってめっちゃビビりました。全部ではないですが・・・。
池の上からのショットとかも良かったですね。
エンドロールで殺人鬼役のキャストを観たときが一番驚きましたけどね。
モチベーションは若さへの羨望?…だけじゃないよね?
説明不足。何やら歪んだ背景がありそうなのに、そこは匂わせただけで、いきなり人が死にます。M体質な私がホラーで重視するのは、誰か1人が死ぬまでの「焦らしの時間」なので、何の理由付けもなく死んでしまったあの展開は残念でした。1人死んで弾みがついてしまえば、後はバタバタ殺されて行くのを眺めていくだけ、しかもこれではキラーはただの胸糞でしかないので、後半は何かちょっと引いた目線で鑑賞していました。…でもこれ、続編あるの?!そこも最後匂わせて終わります。とりあえず星3つとしましたが、それまで評価は保留という事で。とにかくエンドロールが終わっても暫く席を立たない事をお勧めします(笑)
こういうので良いんだよ (by A24)
ここ最近、A24の外れ率の高さ、と言うか、狙い過ぎて滑ってるんじゃない?、的な「尖ってるけどクオリティがしょぼい」様とか。個人的には、こりゃA24終わったか?くらいの感覚だったんですが。
もうね。本当に。こんなので良いんですよ。精鋭化不要。大ヒット狙いは不要。豪華キャスト不要。チャンガラ感は要。低予算感も要。AとBの間の、微妙なエリアで作家が好き勝手やってます。的な。
今回の狩人はヨボヨボの老人です。動機は歪んだ性欲と自己愛です。好きで殺してるわけじゃありませんが、単に気に食わないから殺すわ、な要素も入ってます。と言うか、そういう映画なんだから、どんどん殺します。
テキサスのですよ、さほど大きいとも思えない池に、あんなどでかいアリゲーターがいるなんて!ってのはありましたが、ワニワニパニック映画にならなくて、ホントに良かったw
兎にも角にも。
夏です。ワタクシたちの様に下世話でくだらない人間が、しょーもないホラー映画を見て、ギャーギャー騒ぐ季節です。そういう時は、こういうので良いんだよ。と言うか、こう言うのが良いわw
楽しかった。そこそこ。
と言うか。
全然ビビらなかったぁw
それと。
ミア・ゴスのノーブラのサロペット丈オーバーオール姿に萌えw
【良かった点】 性欲爆発老婆の恐怖!、車の前で踊りだすシーンは恐怖...
【良かった点】
性欲爆発老婆の恐怖!、車の前で踊りだすシーンは恐怖を通り超して爆笑してしまった。
老婆の殺人衝動のエンハンサーであるポルノシーンが本格的!、そりゃ老婆も発情しますわ。
【良くなかった点】
70年代ホラーのオマージュはもう少し抽象的でいいかも。
シャイニングはまんま過ぎてちょっと冷めてしまった。
哀しいホラー
なんとも哀しいホラー。
動機がね、哀しいよね…
演出自体はスタンダードな気がするんだけど、男どもはみんなあっさりヤられるのも良い。
お祖母ちゃんの特殊メイクは良かったけれど、あれだけ寄ってじっくり撮られると厳しくなってくるな…
奇をてらわない真面目なホラー映画
最近見ていたホラー映画がコメディ要素が強かったり、これまでのホラーに追加である設定を加えてみました的なのが多かったので、この映画もあらすじを見たとき同じように奇をてらった作品なのかと思っていた分期待を裏切られてよかった。
個人的に期待を裏切る展開の映画は得てして評価も高くなります。
あと、ちゃんとゴア描写と老夫婦の不気味さを演出できているのがホラー映画としての質を高めているなと。轢かれた牛だけでわからされました。
使い古された定番のホラー設定なんですが、コメディ要素はなく(笑えるところはある)普通に怖い。
これまでホラー映画をいくつも見ているのである程度展開の予測が立つんですが、上で言った演出ができているから予測が当たった外れただけで終わらせないのがいい。
微妙なところを挙げるとするならばことが起こるまでは結構時間があることだけど、音楽の使い方もよくてあまり退屈には感じなかったです。
エンドクレジットの途中で退席する不届き者がそこそこいて、最後そんな奴らに勝った気がして幸福感も得られました。この映画を作った方の意図は別にあるのかもしれませんが、ありがとうございます!
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