X エックスのレビュー・感想・評価
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老人の殺人鬼
老いが怖い
若者に嫉妬した老人が殺人鬼になるだけのホラー
どうやら三部作のようですが、はっきり言って、この作品単体ではホラーとして駄作と言うしかない出来です。
革新的なポルノ映画を撮るために農家を借りに来た若者たち。そこで排他的な老夫婦に襲われて殺されて行くという内容ですが、展開に何も意外性が無い、よくあるB級ホラーでしかなく、「性に奔放な若者に嫉妬した老人が殺人鬼」と言う点がやや珍しいだけです。
冒頭の事件現場で保安官が何かを発見して衝撃を受けているシーンがあり興味を惹きますが、結局、後半で単に殺された死体が吊るされていたと分かるだけで、まったく謎の伏線として機能していないし、何をそんなに意味深に冒頭に持って来ていたのか意味不明。ホラーだからこんな雑な伏線でも許されてるだけ。
最初の殺人が起きるまで一時間以上も掛かっているし、その後のテンポも悪く、まったく意外性の無い殺人シーンがダラダラと続くので、終始イライラさせられた。結局、最後まで何も意外性のある展開にもならず仕舞い。
ことさらに老人と若者を対極的に見せる事で、老いの虚しさをテーマとしているみたいだけど、単に老人の嫉妬による身勝手な殺人ばかりを見せられても、老いる事への恐怖感や虚無感、若さへの憧憬など何も伝わって来ません。
ラストの宗教団体のテレビ放送が唯一のどんでん返しみたいだけど、これも正直、二部への伏線なのか、よく分からないオチ。はっきり言って、よくある安っぽい殺人鬼ホラー以上のものには思えませんでした。
ホラー克服計画①
A24印なら..!とホラー映画克服の第一歩としてチョイス!
案の定、いちいち洒落てる~!
定点からぐーっとゆっくり広がっていくオープニングに始まり、ノリノリになれる音楽、マキシーンたちのファッション、点滅するようにチカチカ切り替わる場面、多彩なカメラワーク..。そうそうこれだよね~と"ザ・A24"演出に目を奪われる前半から、事態は徐々に血生臭くなっていく。
「かつて」の美しい姿が見る影もなくなってしまったパールと「これから」もっと美しくなる!と燃えるマキシーン。1人、また1人と殺されていく仲間たちを横目に見ながら、やっぱりこの2人の境遇を重ねずにはいられなくなる。メラメラの野心はお互い様だが向いている方向が異なる2人。なんで私の美しさが分からないの!と若者を手にかけていくパールは「過去」、私はこんなもんじゃない..こんなとことでくすぶってる女じゃない..私はセックスシンボルなの..!と自分に言い聞かせるマキシーンは「未来」に思いを馳せている。この対比がまぁ強烈。からのあのラストだもんね..。あの後、マキシーンは一体どんな存在になっているんだろうか?誰もが羨む美を見せつける女優?はたまた未だ売れない女優のまま?どちらにせよあの"野心"をエンジンにしてひた走っていることだろう。シリーズ3作目が気になる..!
その前に、パールの過去が描かれる『Pearl/パール』を劇場で見ようと思ったのに!最寄りの劇場ではもう少し先の公開になる模様。A24様にホラー克服お手伝いして頂いて、この絶好の克服チャンスをモノにしてみせます👊
怖いんだょ〜
ジェナ・オルテガの多彩な演技
若さと老いと性倒錯と
"X エックス" 三部作第1部。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
70~80年代のホラー映画やポルノへのオマージュが捧げられ、わざと低予算の雰囲気でつくられているのが良い。
ただ、その雰囲気を守るがための前半部分が退屈でした。刺激的なシーンはあるものの映画館で観たら寝ていたかも。
老夫婦の狂気が爆発する後半で一気に目が覚めた。もっとスプラッタしてもいい気がしたものの、絶品のエグさでした。
若さと老いの残酷な対比。老婆の性倒錯と、妻の殺人衝動に付き添う夫の歪んだ愛情。パンチの効いた要素どもが巧みに作用し、とんでもなく気味の悪い世界観を構築していました。
パールからマキシーンへの「継承」にゾッとしました。だからこそミア・ゴスの二役だったわけか。掛け離れた世界ではなくすぐ隣に潜む恐怖。さらにじわじわ怖くなって来ました。
※修正(2023/11/02)
ホラー的な意味でなく嫌悪感がすごい
よくもまあこれを映画化しようと思ったな。
正直全く合わなかった。
性欲を発散できない老夫婦が若者に嫉妬して殺人とか、、、
ある意味ジェイソンの方がまだ理由としてしっくりくる。
とにかく老女の性欲をこんな形で表現するとか嫌悪感しかなかったな。
しかも若者たちはビッチなわりにみんないい奴なんだよね。
この手の映画って嫌なやつがいるもんだけどみんな性には奔放だけど、
老人たちが困っているのを見て助けてあげようとするのにあの老夫婦ときたら
セックスのことしか考えてない。
なんだか訳わかんないキャラ設定だよ。
この映画105分なのに1時間は何も起こらないという
別の意味でもすごい。ほぼぐだぐだの青春映画。
しかも、若者たちはポルノ映画にも芸術を求めている発言をしていることから
監督もどうやらホラーに何か深い意味をもたせたいようだ。
それが老人の性なのだろうか?
先日観たウェンズデーのジェナ・オルテガが出てた。
可愛かったけど脇役だったな。
流石に裸にはならなかったけど、こんなホラーにも出てるのね。
ジェナはウェンズデーが当たってるからビッグになるのにこんなのに出なくてよかったのに。
この映画前日譚が作られたんでしょ?
監督はそんなにこれ気に入ってるの?
かなりグロい(笑)
「Pearl」を先に鑑賞し本作を観る
史上最高齢の殺人鬼
これぞ、アメリカン・エロチック・ホラー。人の心の奥深くに潜む醜悪なものを、これでもかと注ぎ込んだ内容。前半は、不穏な空気が漂う中にも、男女が絡み合うエロ・シーンを中心に…。後半に入ると、いよいよ血生臭いスプラッター・ホラーな様相を色濃くし、凄惨なシーンを次々と突き付けてくる。
本作の最大な特徴は、史上最高齢の老夫婦の殺人鬼という点。その殺意においても、老齢による身体機能の低下がよって、満たされない老婆の性欲が元凶というのも、なかなか生臭い設定。そこに、若者の自由奔放なセックスへの憎悪と嫉妬を絡め、殺人鬼として仕立てていくのは斬新なホラーと言える。
ストーリーは、自主ポルノ映画を撮影する為の6人のクルーが、ロケ地として田舎の農場を訪れるところから始まる。そこには、不気味さを漂わせた、貧相な老夫婦が住んでいた。順調に進んでいたロケだったが、ある出来事でカメラマンが怒り、ロケから離脱しようとする。それが血塗られた地獄の門の幕開けとなり、老夫婦が猟奇的な殺人鬼へと変貌を遂げ、一人また一人と、クルー達に襲い掛かってくる。
スプラッター・ホラーにおいては、いかに目を背けたくなるような、グロい殺戮シーンが見どころとなる。その点で、不気味な納屋、ワニのいる沼、地下室、幽霊のような老婆等、様々な危険が潜む前振りをしながら、「来るぞ、来るぞ」と恐怖を煽る中で、グロさ満載の「グサリ」と来る演出は、ホラー映画の王道とも言える。
また、こうした作品につきものの、最後には殺されるおバカな若者達のエロ・シーンも、前半には、何度も盛り込まれ、これもまたアメリカン・ホラーの王道を辿っている。本作で主演したミア・ゴスは、『サスペリア』にも出演していたが、今回、惜しげもなく裸体を晒し、大胆なベットシーンも演じている。
現在、本作の前章譚となる『パール』が、上映されているので、時間があれば観たいと思う。こんな暑い日が続く夜には、うってつけのホラー作品である。
エロ、ちょいグロ、サイコパス老夫婦のはちゃめちゃホラー🙄
映画史上最弱の殺人鬼。
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