ボイリング・ポイント 沸騰のレビュー・感想・評価
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おいおい、そりゃないわ〜。
おいおいそのエンディングか!
まさか何ら状況改善されないまま終わるとは!
救われねえ〜。。。
・みんなそれぞれ大変です。 一部のお気楽なフロア係以外は。
・その中身は酒かよ!
・店の雰囲気は最高。音楽もいい。
・手洗い用のシンクは分けるものなのか。。恥ずかしながら知りませんでした。
・ストレス過剰はダメ。
・人に頼めない奴は潰れる。
・ズバッと言う奴はやっぱ大事。
・働くということは大変なものでストレスを伴うもの。
長回しの効能か臨場感はあった。
ただ、同じく長回しのためどうしても弛むときがあり眠気も。
一方向に突き進むワンシチュエーションものの面白さ。
ワンシチュエーションものの面白さは確実にある。ひとつの職場で働いていても、それぞれに価値観もスタンスも、時には言語も違っていて、それが一丸となれるとは限らない。エンタメの作り方として、それでもみなの気持ちがひとつになる痛快なクライマックスの作り方もあると思うが、こちらはむしろ主人公のストレスが増大していくばかりである種の悲劇へと向かっていく。いや、ブラックコメディと言ってもいいのかも知れないし、向かう先がわからないジェットコースタームービーと呼んでもいい。
ただ、90分間長回しがどこまで功を奏しているのかは、ちょっとわかりかねるというか、カットを割って密度を高めたほうが、この映画が描いている緊迫感は高まったのはないか。もしくは、いくつかにシーンを分けても面白さが損なわれるわけではなかったのではないかと思ってしまった。
さらにわがままを言えば、退場したキャラクターたちが後半でまた戻ってきてもいいし、もっと伏線と伏線がひとつに集約されていく脚本でもいいんじゃないかと思うが、いなくなったまま、回収しないままというのも、一方向に時間が流れていくという意味で正しい選択肢だったのだとも思う。
沸騰した先にあるもの
主役のスティーブン・グレアムは、個人的なオールタイムベストに入る『スナッチ』のトミー役をしていて、追いかけているわけではないが、出演しているとテンションが上がる俳優さんの1人。
レストラン×一夜の群像劇で言うと『ディナーラッシュ』が好きで期待してしまう。
そして、90分ワンショットの長回し。
観ないわけない。
結論、とても見応えがあった。
人気レストランの通常業務で、注文が殺到する中、巻き起こる深刻なトラブル。
忙しない一夜、従業員それぞれの抱える問題がグツグツグツグツと沸き立っていく様は、緊張感高い。
過去に厨房でバイトしてたこともあり、定期的に現れる態度の悪い客の描写などリアルで感情移入してしまった。
沸騰して鍋から溢れ出た熱湯にどう収集をつけるのか?と思ったら、キャパオーバーでついにシェフが倒れ込んでしまい唐突に終わりを迎えてしまって、少し拍子抜けしてしまった。
呆気ない終わり方で、消化不良だったが、沸騰した鍋の火が消されて作品が終わったのだと勝手に納得した。
一定のキャパを超えると誰でも抱え込めなくなるので、早めに誰かに助けるを求めるべき。
劇中でシェフは最終的に妻に自分のありのままを打ち明けて、弱音を吐くことができたものの、やはり時すでに遅しだったのかなと。
没入感が凄い!
ワンカット映画というのは、やっぱり観ていて撮影時の緊張感を想像出来たり、
シーンの繋ぎ目が無いからこそ世界観に没入出来るといったメリットがあり、
本作はそのメリットを十分に発揮できた作品だと思う。
実際の繁忙期の飲食店なんて、息つく暇もないでしょうから
この撮影方法を選んだのは正しいと思います。
映画序盤のうちにレストランスタッフ一人一人にフォーカスを当てる構成をしていて、
以降の展開の中で、観ている方はキャラクターへの愛着を覚えているので、あの人は、この子は大丈夫かなと夢中で見られるんです。
ただ、色々なバックグラウンドや要素を盛り込んだ割には、うまく締まらなかったという感じは拭えません。
もっと長尺にしてでも、前半で散りばめた要素は回収するべきだと思います。
感想メモ
おもしろーい、働きたく無い職場
クリスマス前夜、高級レストランで起こる問題の数々が時間軸そのままで展開する
予告なしに来た衛生管理局の職員、点数は5点から3点に下がる、シェフは家庭のいざこざで色々と手が回っていない、発注忘れていたり、温度を記録し忘れていたり
下準備もそこそこに開店、理不尽な客の注文にフロア係は不満、厨房は目が回る忙しさ、フロアと厨房の連携も取れておらず、マネージャーへの愚痴が爆発、裏では皿洗いが1人サボってドラッグとサッカー中継
予告なしに来店した評論家にシェフは動揺、アレルギーのある客はリストを作れ、ラムはピンクの焼き色で良い
そして最悪な事態、準備不足で臨時で使ったドレッシングがたまたまアレルギー客の卓へ、クルミ油が使われており、ナッツアレルギー発症、救急搬送
シェフは1人裏へ下がり、ドラッグと酒、家族に電話し更生を誓った後に倒れてしまう、ずっと飲んでたの酒だったんかい
ずーっと、ハラハラしながら見られた、胃がキリキリするね
ワンカット
先にドラマ「アドレセンス」を観てしまったせいか、こちらは今ひとつ。
同じワンカットものなんだけど。
ずっと観てると、アンディ仕事してなくない?と。
ただ歩き回り、周りを鼓舞?してるだけ。
イライラというか、歯痒くはなるシチュエーションの連続なんだけど…だからといって最後にホッとすることもなく。
料理のシーンも今ひとつ臨場感がなかったなぁ。
覗き見
ワンカット作品にはあまり出会えてないのだけど、視聴し始めたら暗転や切り替えがないので、休まるタイミングがなく結構疲れる。
と、いうか独特の臨場感がありヘタなホラー作品より怖いなと…
序盤から、なんだかいっぱいいっぱいのオーナーシェフ。
クリスマスの高級レストランでお祝いムードで大繁盛の日にめいいっぱい豪華な料理でお客さんをもてなそう!って気概がまるでない。
プライベートでの電話(離婚した奥さんと息子)のことで必死。
そんなもんだから、衛生管理者からダメ出しされレベルを下げられてしまう。
じゃあ直せよ!とか思うが、家庭のことで頭に入らす。
衛生管理者の言う通り、他のスタッフに任せれば良かったのに…
今までなぁなぁにしてた部分を自分のことは棚にあげて個々を注意するシェフ。なんだかイライラMAX。
カメラは舐めるように登場人物の背中を追っていく。
100人客にプロポーズ予定のカップルもいる。
表面上は仲良しスタッフのようだか、いざ開店するとなると現場でのストレスがそれぞれ爆発し始める。
ドラマはごく少人の間で起きる。
ぬるりぬるりとカメラがそれぞれを映す。
遅刻者、勝手にホストを変われ陰湿な差別的な席につかされたウェイトレス、変にプライドのあるフランス人の料理人、妊婦の洗い場係に同じく遅刻のアホな洗い場係。スィーツ係の青年のリストカット跡を見て涙する教育係。
実はレストランは火の車なのにつけ込みライバルシェフからのほぼ恐喝のようなレストラン買収問題。抜き打ちでやってきたグルメ評論家。
客とシェフとの境で悔し涙を流す客席主任。
しまいには片腕として有能だった副料理まで辞めると叫ぶしまつ。
それら全てが、表の楽しいクリスマスディナーの裏で行われている。
あくまで舞台は裏側。
煌びやかなお客の様子は完全に背景。
舞台はレストランなのに料理ではなく作業の姿がメイン。
しかし、私が思い描く「高級レストラン」のイメージはこんなんじゃないなとも思う。
登場人物達の服装がまずおかしい。
ダラっとしたコック服、なんだか汚らしい。パブにいそうなラフなウェイトレスの服装。カウンターで大して仕事をしてないように見えるスタッフ。全く美味しくなさそうな肉料理、ラムがピンク色なのは高級に行かない私でもわかる。私の偏見なのか…
「ナッツアレルギー」
あぁ、これは絶対地雷なやつ…
全ての重圧から逃れるために常にアルコールで流してきたが、ついに薬に手を出し店の外で倒れてラストを迎える。
彼の物、誰にも渡したくなかった居場所。
そこから逃げ出した。
クリスマスソングの中。
エンドロール後にインスタ用に上げた笑顔のスタッフ写真。それは彼の理想郷。
一致団結のように見えて実はバラバラだった高級レストラン。
長回しの緊張感での中、起こる出来事は個人的に見ても大袈裟なことではない。
いい加減なスタッフと明らかに多すぎる予約客、苛立つオーナーシェフがいればよくある問題だし、結局彼ら彼女らの問題は解決もなにも無い。
その爆発日を幸せなクリスマスに当てた事が一層荒んだものと化した。
なので感情移入もできず、ただ荒んだレストランの裏側を密着取材してた感じ。
この映画のストーリーにはうまみ成分がかけている。
『髭を触っているけど』
汚らしい。
みんな何を
、怒っいるんだ。同時にあやまっているばかり。最初から酒のんで挙句の果てに薬はなかろう。
美味そうな物はないし、料理作っている場面がない。
唾とはして、喋ってばかりいる。
一人として料理の話にならない。
『これうまいぞ』だけ。
追記
コリャまずいでしょ!誰の問題じゃない。アレルギーなんて飲食店では、大問題。
髭をそれ!!
救急車がくるような店が、営業を中止せずに集まって話し合いする?
コンプライアンスとセキュリティ意識が皆無。
救急車が一日に2回来る様なレストランがロンドンにはあるのかなぁ?
ロンドンでは外食はしないと決めた。
海原雄山に怒られるとかいう次元でない。
追記
決定的なミスを見つけたぞ。
この映画には厨房が出てこない。
ずっとカメラが回ってるので目が離せない。
カメラの長回しでの撮影というこの作品。
観ているとレストランの慌ただしいあの世界に、
まるで自分もそこにいるかのような気分になった。
人気レストランの凄腕シェフに焦点をあて、そこから周りの人物に視点を変えつつ、すれ違い様に主人公のシェフにカメラを戻していく様子はお見事でした。
めちゃくちゃ忙しいクリスマス前の金曜日の予約いっぱいの人気レストランのドタバタコメディな感じだけど、とにかく小さなことが何もがうまくいってなくて、それって結局主人公の不手際によるもので、シェフにストレスが溜まっていく。
トラブルは起こる、従業員は好き勝手、人気高級レストランの割には客層は悪いし、支配人の女性もあまり従業員の事は分かってなさそうで観ていて歯痒い。
厨房スタッフ側はギスギスしつつ、なんとか協力してやっていって、たまに主人公が従業員の作った料理をすごく褒める所はちょっとホッコリ。
怒るし、めちゃくちゃ自分勝手だけど、ちゃんと認める所は認めて褒めてあげるから悪い人じゃなさそう…?笑
ホールスタッフたちは、割と和気藹々だけど逆に緊張感なくておしゃべりが目立つ。
でもみんな良い人達だから接客は上手いし、さすがプロって感じだったけど、一人だけ、黒人の女の子がとにかく可哀想だった。
客からあんなにあからさまな人種差別を受け、理不尽なクレームをつけられて(ラム肉赤い事件)、理由を説明して厨房に言いに行くも、今度は厨房側からも色々と言われる始末。
ナッツアレルギーの件も彼女は支配人にメモを渡されたから渡しに行っただけなのに怒られるし。。
これがあの金髪の女の子だったらみんな対応違った?
あの黒人の子は誰よりも真面目に働いてたのに、なんかあの子のシーンだけしんどかった。
最後の終わり方はけっこう呆気なく、、
結局主人公シェフのストレスが大爆発して倒れて終わっちゃった。笑
でも、エンディングの最後に出てきた、オープン前にみんなで撮ったインスタ用の写真が出てきたとき、なんか切なくなった。
シェフの相方の女シェフさんがめちゃくちゃカッコよかったな。
圧巻、まるでライブ中継!
高級レストランで働く人々の姿を、ワンショットで捉えた作品です。
その映像だけでも、スリリングでおもしろいのに、そこに
個性あふれる人たちの人間ドラマが加味されて、おもしろさ倍増。
客がアナフィラキシーを起こすシーンもリアルだし、
細かな部分もこだわって作られてる感じですね。
ただ味見するシーンが気になったなあ。味見したスプーンを
そのまま突っ込んだらダメでしょ。この店では食べたくないなと
思ってしまったw
ワンショットでは描き切れない
冒頭の入りから終わりまで、1秒たりとも目が離せないほど引き込まれる。これぞワンショットと言える作品。
作中では、縦横の人間関係だけではなく、黒人差別や同性愛者の問題、薬物やアルコール依存など様々な問題が取り上げられている。しかし、その多くは触りを描くのみに留まり、本質あるいは問題提起の域に達していない。見方によっては、昨今注目される諸問題をワンショットしただけとも受け取れる。
その一方で、これらの問題は古くから日常に存在しており、解決どころか話題になることも少なかった現状をワンショットしているとも言える。どちらにせよ、アンディらが抱える問題は一見他人事に見えるが、我々が共感できる要素を綺麗にワンショットした作品である。
「管理を怠ると自分に帰ってくる」を伝えたい作品。
ワンカットの90分間をどう見せるか?
カットを入れてもいいんじゃないか?
見終わった後、これで終わり?
と思ってしまうかもしれないが、
「ラストの過労で倒れる」=「ボイリング・ポイントラスト 沸騰」のタイトル回収を観せたかったのだろう、クリスマスの忙しいレストランをワンカット撮影にしたのは。
カットがない為、一人一人を追いかけての撮影になるが、一人一人の格好、出身、表情と少しの会話でその人が過去何があったのか、今何を思ってるのか、どういう立場なのかを、説明なしで観せているのが凄く引き込まれた。
面白いことに、その場の何気ない会話や出来事を、気づかないうちに伏線とし、90分の間で回収していく、正直観ていて飽きがこなかったです。
疲れた人みんな見て
最悪の金曜日。でもほんとに最悪なのは主人公アンディ。その場しのぎで口先だけで、どうやってこの店をここまで有名にしたのか謎すぎる。
パティシエの若者とおばさまの抱擁には涙しました…。全員が崖っぷち。全員がボーダー超えちゃってる。最高。明日からも仕事しよ。
later apologize promise
この台詞の何と多い事 本当に社会の縮図をギュッと煮締めたようなワンショット長回しの撮影法でのドキュメンタリータッチの作劇である。
なので、鑑賞後は相当の苦さが口どころか脳一杯に拡がる感覚がなかなか溶けない。これを"スリリング"なんていう形容詞を使うことすら烏滸がましい、胃酸をたっぷり味わえるストーリーテリングだ。
人種差別、店内のヒエラルキー、ブラック企業、アルコホリック、麻薬、人間関係、リストカット、LGBTQ、等々細かい内容が散りばめている中、自分が注目したのは食物アレルギー。
果たして、アレルギーを持つ人が外食をする際、どれだけ飲食店は対応しなければならないのか、否、そもそも対応しなくてはならない義務なのか、という事を深く思い起こさせてくれた。
自分自身、過去にそういう経験をした記憶がまざまざと呼び起こされ、本当にあの時の辛さが蘇って吐きそうになる程であった。
沢山の問題が一度に噴出(沸騰)したとき、人はどういう状況に陥るか、今作のラスト、あの結末は或る意味、カタルシスとしての着地点として正解なのかも知れない。多分、あれが本人にとって一番の幸せなのであろう。あのイビキは多分、脳関連の症状なのだろうが、周りの人に多大な迷惑を掛けてもそれでも最後迄続けようとした証みたいなもの、所謂”戦死”としての一つの理想なのかもしれない。勿論、私はご免被るがw 私は周りに迷惑掛けても生きたい、別に周りが助けてくれる訳じゃないから・・・
締まりの無い話をワンカットで撮ると言うモノ好き
あー、終わった。カメラが置いてけぼり食らったから、ここで終わった。
イヤ、ナンボなんでも、ここで終わりって、どーゆーことなん?
などとなどと。
コレはクレーム付けたくなります。ジンとコカインやって、あれだけ血圧上げてどなってたら、そりゃアカンやろとは思いますが。
バックステージものとしての面白さが、今ひとつふたつな感じで、刺さるものはなかったです。
ちなみにイギリス料理は不味いと思っている貴方。正しくもあり、間違いでもあり。単に、イギリス人は好きな食材を過剰に使い、バランスもくそもない料理を平気で作るだけ、だそうです。よって、お前にもハマる料理は必ずある!って、昔、英国人に言われました。が、私は好きなイギリス料理に巡り会えてませんw
全編1カットに偽りなし
こうした全編1カット映画は、最近では「1917命をかけた伝令」や「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が印象深い。ただ、これらの作品は要所でCGを駆使しており、純粋に全編1カットで撮られたというわけではなく、そのように見せた”疑似1カット”映画だった。唯一「ヴィクトリア」という作品はトリックなしの全編1カット映画だったが、約140分間ベルリンの街をカメラが縦横無尽に動き続ける中々の労作だったと記憶している。
本作も紛れもなくトリックなしの全編1カット映画である。レストランという限られた空間でありながら、多種多様な人物が交錯する複雑な人間模様をエキサイティングに捉えた所は見事である。ドキュメンタリーのような臨場感、緊迫感も持続し、最後まで目が離せなかった。
登場人物もそれぞれに個性的で面白く観れた。
主人公のアンディは家庭の問題を抱える悩める中年シェフ。酒を片時も離さず、最近は仕事も疎かでスタッフに傲慢な態度ばかりとっている。他に、客から人種差別を受ける黒人ウェイトレス。暗い過去を持つ青年シェフ。ヤクの常習者でサボり癖のある皿洗い。父親から譲り受けたレストランを引き継いだもののスタッフから全く信頼されていないオーナー等々。様々なストレスを抱えた人々が登場してくる。
レストランを訪れる客も多種多様で、中には困った客も当然いる。アンディの元ライバルや、自称SNSのインフルエンサー、プロポーズを予定している恋人たち等々。レストランのスタッフは彼らに手を焼かされることになる。
更に、この日は過剰予約で目が回るような忙しさと来ている。こんな夜に何かが起こらないわけがない。そして、クライマックスで、その”何か”が起こってしまう…。
セリフも多いしカメラも目まぐるしく動くので、90分強という尺でも、それなりに入り込んで観ると結構疲れる映画かもしれない。それでもこの緊迫感と臨場感は、やはり他では得難い”体験”だった。こういう映画は、集中力を要する映画館でこそ味わいたいものである。
ただ、映画だからいいものの、実際にはいくら有名レストランでもこんなに騒がしい場所では余り食事をしたくないと思ってしまった。全体的に映像がロウキーなせいか、せっかくの料理がそれほど美味しそうに見えなかったのも少し勿体なく感じられた。
残念。。
何の前情報も無しで、単にロンドンが舞台ということとワンショット撮影ということで鑑賞。
序盤、パッと見の印象は、ワンショットのためか画面が小刻みに揺れるのが気になった。確かに臨場感はあるのだが、途中から安定したものの、もう少し長い時間見てたら酔ってたかも。
繁忙期の人気レストランの戦場のような忙しさを描く本作。厨房・フロアそれぞれのスタッフのそれぞれの苦労・不平不満の嵐・・・・なのだが、、この店、そもそもキャパオーバーだろう(笑) 客数(席数?) に対してスタッフが少な過ぎでは?仕入れも満足にできてないようだし、やる気なさそうな者、サボってる者もいるし。そんかしっちゃかめっちゃかな中、責任者のアンディは携帯電話に何度も出るわ、客席で話し込むわ、急に新人の指導始めるわ・・何だこりゃ??さらに皆を忙しくさせてどうする??自分はこんな状態なのに周囲のスタッフにキレて怒鳴ったりする彼には全く共感できず。。ドレッシングの容器みたいなもので四六時中何か飲んでるのもシェフとしてどうなのか。すごく違和感。薬物摂取のためなのか、肉体的・精神的諸々の限界が一気に来たのか、最後はそのアンディが倒れて終わり。
個人的にはアンディみたいな人と働きたくないし、この店で食事したいとも思わないな~。スタッフも来店客も含めて、何か終始、人間のイライラ・怒気ばかり見せられた感じで、救いようのないストーリーだった。せっかくロンドンが舞台なのに街並みすら全く見られず残念。
手法が目的ではない
見終わった後、フランス映画なのかと思った。
何を見せたいのか、それがどんな演出だったのか、分からない人には分からないんだなぁ…と、Proレビュアーに少し呆れてる。
レストランに食事に行く前に観ましょう
クリスマスで大繁盛の人気レストランでの一夜の騒動をワンカットで描いたドラマで、なかなか面白かったです。ごった返す店内や厨房内で、次から次へと起こるトラブルを上手くキャラをバトンタッチさせながら、カメラがどこまでも追いかけていくので、臨場感がハンパないです。飲食業や接客業の経験のある人には、身につまされるかも。主人公のシェフも、役人には叩かれて、部下からは突き上げを食らう、まさに中間管理職状態で、最後は燃え尽きてしまうあたり、むしろサラリーマンの一生を凝縮した感じです。惜しむらくは、もっと手元の調理シーンや料理の映像も欲しかったかな。主役のスティーブン・グレアムは、くたびれた感がぴったり、スーシェフ役のビネット・ロビンソンは頼り甲斐のある姉御肌でインパクトありました。
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