劇場公開日 2022年6月3日

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「音楽好きには良い映画。クリスマス記念上映かな?」シェイン 世界が愛する厄介者のうた yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽好きには良い映画。クリスマス記念上映かな?

2023年12月25日
PCから投稿

今年433本目(合計1,083本目/今月(2023年12月度)34本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 クリスマス等、何か「特別なとき」にだけ放映される映画ってありますよね。この作品もその一つでこれが見たいがために遠くまで行きました。

 もともと私はエレクトーンを中学卒業までやっていたくらいで、この方のことは知らなかったのですが、知る知らないに関係なく音楽を聴くというのは今でも好きだし、有名な音楽家(ミュージシャン)、そうでなくても「音楽に触れること」それ自体がとても好きです。

 またこの映画はこの主人公をメインに扱いつつも、当時のアイルランドの文化が垣間見える部分が結構あり、この点は「1粒で2味楽しめる」ということでよかった映画です。まぁ2022年と「去年の映画」の割になぜかR18というのも変ですが(えっちなシーンはまず出ない)、薬関係などが出すぎてひっかかった(数え役満みたいな状態になった?)のではないかと思います。

 作品としてはどうしても「1日限定上映」という「リアル季節のイベント」と関連しての評価になるので難しいところもありますが(クリスマスにいた、ということに意味があると思う)、映画としては以下が気になりました(4.8以上ある映画は基本的にフルスコア切り上げ)。

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 (減点0.2) 「夢を見る」 dream の過去形

 ・ 映画内ではdreamt が使われています。一方、アメリカ英語を主軸に教える中高までの英語ではdreamed(規則動詞)なので、ここがわかりにくいかなといったところです。また、「何を」夢見るのか、という「何を」の部分についてはthat節をとれる動詞ですが、このthatが省略されているため(英語では原則省略OK。逆にフランス語他では一切不可)に文の意味を取りづらいところもあります(目的格の関係代名詞は、制限用法なら省略できます)。この部分は(当時の)イギリス英語の綴りに従ったのだろうと思いますが、これ以外にも頭をひねるような字幕は結構多いので(すなわち簡単に言えば「イギリス英語に精通していないと厳しい」ということ)、ここがちょっと「音楽映画の邪魔をしてくるなぁ」といったところです。
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yukispica