「濃くてヘビィだがそれがいい!」シェイン 世界が愛する厄介者のうた 赤足さんの映画レビュー(感想・評価)
濃くてヘビィだがそれがいい!
バンド「ザ・ポーグズ」のシェインのドキュメント映画!5歳から酒、煙草、ドラック、という生まれながらの破天荒な環境で育ち、親の影響でキリスト教にどっぷりハマり、後にアナーキズム、体制への反逆セックス・ピストルズと出会い!パンクバンドとしてその才能は徐々に開花させる。
後にワールドミュージックが支流になる事で、生まれ故郷のイングランド音楽とパンクを混ぜたアイリッシュパンクを確立!詩的才能とセンスでスターへの階段を駆け上がるも、ドラッグと酒の影響で転落していく!
様々な紆余曲折とかなりヘビィで濃い半生を彼の音楽と映像で垂れ流しで描かれ、彼が抱える苦悩や言葉に見ている側はかなり突き刺さるのでないだろうか?
「ザ・ポーグズ」というバンド自体は知っていたが、ここまで波乱万丈の人間がいた事に驚いた!!特に印象に残ったのは彼の歌の歌詞にあった、熱い水がウィスキー🥃と金貨の壺どっちを選択する?っと神に問いかけられるという一節、後半でボロボロになりながらも、人としての普通としての幸せや安定を求める当たり前、彼は彼なりの普通を求めていたのだと気付かされ、彼の放つ言葉1つ1つに人生の教訓を解かれているかの様な気持ちにさせてくれる、映画で1回見ただけでは全部を理解するには情報量と濃いその人生は分からないほど、凄まじいエネルギー!
鑑賞前に売店で飲み物を買う時に、後ろの人達がこの作品を見るなら、やはりビールや酒を煽りながら飲むのが一番だろうと、往年のファンの人だろうか!?言っていたのが鑑賞し終わった頃にようやく理解が出来た笑
知らなかった分、今後は「ザ・ポーグズ」の歌特にニューヨクの夢を聴いてみたくなった!