「バラバラな人間の言葉が一つになる奇跡」私のはなし 部落のはなし Naotanjrさんの映画レビュー(感想・評価)
バラバラな人間の言葉が一つになる奇跡
三重、京都、大阪に存在している 被差別地区と言われた場所で今を生きる人たちの言葉を丁寧に紡いでいる。差別がなぜ生まれたのか?、差別はなぜ続いたのか?、差別はなくなったのか? 差別とともに誇りを持って生きている人たちの言葉が その問に答えを与えてくれる。また、歴史文献の朗読、引用が、とても説得力があると感じた。差別は今もある、とはいえ、数十年前、例えば昭和の時代なら、私が幼い頃だったら、このような作品は絶対にできなかっただろう。そういう意味では、今はいい時代だと思った。差別をなくそう、という言葉の虚しさは、すべて不勉強が原因だと思った。長編ではあったが、途中休憩があったのと、最後に監督とプロデューサーのトークが聞けたのは良かった。
コメントする