「劇場で観ました。」ブレット・トレイン 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観ました。
この作品、劇場で観たのですが、もうレンタルが始まったみたいですね(´∀`;A
伊坂幸太郎さんの作品は、本作の原作にあたる『マリア・ビートル』も含め何作か読んでいるんですが、映像化作品の鑑賞は初めてです。
なので、当然他の作品との比較は出来ないですが、割りと原作の『マリア・ビートル』に近い感じで、要所要所はきっちり押さえありましたね。
その上で、アメリカ人が好むであろう日本描写を入れる遊び心と映像として楽しませてくれるためにアクションシーンが多めになっており、これはこれで楽しめました。
ただ、主要な登場人物が外国人になる事で、微妙に全体の設定も変わっていますし、登場人物自体の設定が変更されている点はちょっとだけ残念(◞‸◟)
ブラッド・ピットさん演じるレディ・バグは一番原作に近かくイメージとしてはぴったりだったと思います。
レモンとマンダリンはイメージこそかなり変わっていましたが、これはこれで良い感じでしたし、
原作ではちょっとした登場しなかったウルフは良い方向に変わったいたと思います。
その他、木村などはまあ許容範囲でしたし、原作にはいなかったホワイト・ヘルはアクション方面に振るためには仕方なかったのかもしれませんし、『マリアビートル』の前作にあたる『グラスホッパー』の主人公である鈴木は登場させるのが難しかったでしょうし(その代わりがチャニング・テイタムさん演じる新幹線の乗客になったのではないでしょうか?)それは許容範囲なんですが、唯一プリンスだけはインパクトが半減してましたね。
と言っても、これは演じたジョーイ・キングさんのせいではなく、脚本のせいなんですが、原作ではプリンス(王子)は世の中を舐め切った優等生面した男子中学生で、これが『パーフェクト・ケア』の主人公以上に不快な存在で、いつ誰が殺してくれるんだろうと待ち望んでしまうくらい微塵も好きになれないんですが、物語を引っ掻き回す重要な登場人物なんです。
なので、余計な設定は加えず、もう少しプリンスというキャラクターに時間を割いて欲しかったです。
設定や尺の関係で仕方なかったのだと思いますが、この点は本当に残念でした。
あと、木村父は恰好良くなり過ぎていましたがw出来れば木村の母も一緒に新幹線に登場して欲しかったですね。
ちょっと不満の多いレビューになってしまいましたが、決して嫌いなわけではないですし、楽しめた作品なので、時間をおいてからまた観てみたいです。
琥珀糖さん
コメントを有難う御座います♪
伊坂幸太郎さんはデビューされた時から好きな作家さんで、殆ど読んでいるんですが、登場人物が魅力的で、全く思いも寄らない考え方と展開が好きだったりします。
本作も個性豊かな殺し屋が登場する面白い作品なんですが、前作である『グラスホッパー』を先に読まれると、より楽しめると思いますよ( ´ ▽ ` )ノ