「中川礼二が声出演してたら満点だった」ブレット・トレイン サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
中川礼二が声出演してたら満点だった
日本の小説がハリウッド映画化!
主演はブラッド・ピット!
日本人として、こんなに嬉しい事ありますか。
めちゃくちゃ楽しみだったのに、公開から3週間も経ってしまった。失態。おバカ映画だということを頭に入れときながらも、すごく期待していた本作。いったいどんなものを見せてくれるのかとすごく楽しみだったのだけど、想像以上にしっかり作られていて、笑えて、楽しくて、めちゃくちゃ面白かった。こんな映画作ってくれて、ドウモ、アリガトウ!
ブラッド・ピットが悲しくなるほど可哀想で、でもポップに描いているか、めちゃくちゃ笑える。そんな悲しい目しないで...笑笑 超絶不運な運び屋という役どころがすごくハマっていたし、アクションは流石だし、コメディアンとしてのセンスもバツグン。レディバグというキャラクターが愛おしくなるほど魅力的なキャラクターで、そういう作風だということもあって、暴力を応援したくなっちゃう笑 昼間にはいのちだいじにみたいな映画を見たのに...。
分かりやすさと濃厚さ。このバランスが絶妙で、非常に面白い。ストーリーも、キャラクター設定も、名前も、今何が起こっているのかというのも一目瞭然で、ちょっとグロ描写があるよってことを除けば、誰でも楽しめるR指定作品。単純なんだけど、平凡という訳ではなく、登場人物や要素は多いし、見応えも歯ごたえもバッチリ。おバカ映画なのに、抜け目がなく、常に笑って楽しめるアトラクション的な映画なのです。
日本人キャストがあまりに少ないというのは残念ポイント。木村という役も、純日本人使ったら良かったのにどうして...って感じだし、キャスティングが面倒だったからか、乗客もアメリカ人ばかりであまり日本感は無し。だけど、セリフやら演出やら音楽やら小道具やらには日本愛が溢れており、日本で撮影している訳では無いのに、海外の人が見たら「日本に行きたい!」と思うかと。日本人の私としても、日本愛たっぷりの作りに感嘆。ブラッド・ピット、アリガトウ!
キャラクターも面白いし、テンポも早くて、本当に新幹線のような映画。きかんしゃトーマスで例えるのは本当に笑えた笑笑 群青劇としても、コメディとしても、質が非常に高く、締め方もアメリカっぽいバカな終わりで超好み。キャスト以外は非の打ち所のない、本当にいい映画でした。こういう映画が見たかった!また見たいな。ぜひ、劇場でご覧下さい。