「「時には母のない子のように」でふっきれる」ブレット・トレイン たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
「時には母のない子のように」でふっきれる
これから観る方に忠告しておくとこれはあくまで新幹線をパロったコメディ映画「弾丸列車・ゆかり号」であるということ。どうしても東京駅から新幹線で京都まで‥と思ってしまうといろいろ先入観が邪魔をして楽しめない。名古屋過ぎてから富士山見えるし深夜に出発して明け方京都に着くのだから。ブラッド・ピットも還暦近くなりよれよれ老眼の情けない殺し屋役がはまってきていい感じ。そしておばかな殺し屋コンビのレモンがトーマスフリークでグッジョブでした。いかれた監督のデビット・リーチはブラピのスタントダブルをやっていたとのことで「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が想起されちょっと感慨深くもある。そしてなによりアクションを盛り上げる音楽が素敵。「ステインアライブ」のノリノリで始まりカルメンマキの「時には母のない子のように」が流れた時には全て吹っ切れてもうどうにでもして‥という映画的非日常の極致へいざなっていただきました。そして麻倉未稀の「ヒーロー」でとどめを刺されます。アーメン。
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