劇場公開日 2022年9月1日

「今週は数が少ないので対抗以上だけど…。」ブレット・トレイン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今週は数が少ないので対抗以上だけど…。

2022年9月2日
PCから投稿

今年258本目(合計534本目/今月(2022年9月度)1本目)。

今週は変則日程のようで木曜日公開の作品が3つもありますね。
そのなかのひとつです。

原作小説があることは後から知りました。一見するとアメリカ映画等を日本で見られるように字幕をつけているようにみえますが、一部の字幕が「明確に」かけているので(数か所どころではない)、逆に「そもそもが日本映画で、アメリカ映画っぽく字幕をつけた」んでしょうね。

他の方も書かれている通り、この映画に出てくる新幹線自体は架空なのですが(「ゆかり」からは「ひかり」を連想できるが…)、想定されている時代背景が謎(昭和の後ろから令和4年まで混ぜ混ぜ)で、それも含めて「なんちゃって日本」な気がします。映画内で「静岡駅」を出て「名古屋駅」に向かい、かつ名古屋駅にかなり近いほうでも富士山が見えたり「なんちゃって日本」の感じが結構強いです。

原作小説を読んでいれば圧倒的に有利でしょうが、登場人物が10人もいるかどうか…という映画で(関係のない一般乗客は大半出ない)、混乱は生じにくいところです。

なお、映画が終わってからの「お楽しみ」は結構ありますので(少なくとも2つ確認)、終わっても席を立たないように注意です。

採点に関しては下記が気になったものの、フルスコアまで切り上げています。

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(減点0.1/地理に詳しい人が混乱する)
 上記の通り「なんちゃって日本」なのは先に述べた通りです。また新幹線をテーマにした映画で新幹線であんなに殴り合いをしているので(車掌さんもいないっぽい…。近未来?)、当然「終着点」である駅を通り越してしまいます。この「終着点」の次に止まる駅までは新幹線で8~10分ほどです。

ところが結構走っている割に、結局新幹線が大破して放り出された先で見ることができるのは、いかにも「とある古都のお寺」などです。この部分は混乱を招きかねないので(映画内で時間巻き戻り描写もあることも関係するため)、いちおう「なんちゃって日本」とはいえ、地理には忠実なほうがよいかな…(この場合は、西日本最大の都市で、新幹線からでもよく見えるもの)という印象です。
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 なお、なんちゃって日本の割に、妙に正確な点もあったりするので(米原駅は映画内で描かれている通り、冬はかなりの大雪で遅延などはよく起きます)、「なんちゃって日本の割になぜか一部は妙に正確」という変な部分もあったりします(採点上関係しない。米原駅はただ単に出るだけであるため)。

yukispica