「「ハガレン」の傑作!コスプレ大会再び!」鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
「ハガレン」の傑作!コスプレ大会再び!
自分的には1作目楽しませてもらえたんですが、世間一般では不評だったと記憶してます。ところが、5年の年月を得て、続編が公開。それも2部作で!
まぁ、驚きましたね。まさかってのと、何で今頃?って感じで。
でも、原作もアニメも見てない自分は嬉しかったです、続きが見れて。
さて本作品ですが、映画館で観たシリーズ3作品の中では、一番好きでした。今回、見直してもやっぱり面白いですね。
相変わらずのコスプレ祭りの学芸会という印象は否めませんが、涙あり笑いあり、大がかりなアクションで、大満足!
まず、本作品から登場の新田真剣佑さん。「るろ剣」についでの敵役でしたが、今回も魅せてくれました。復讐鬼と化した悲痛な姿が切ないです。本田翼さんとの絡みによって、自身の行ってきたことに迷いが見えてくるところなんて見応えがありました。
そして本田翼さん。前作から5年の間に何があったってくらいに魅力的になってました。可愛いうえに、セクシーであり、可哀想であり、これまた切なくなりました。
主役の山田さんもはまり役じゃないでしょうか。本作のイメージが強くて、前作が幼く見えたのかも知れない。
ディーンさんも相変わらずカッコ良かった。
自分的には内山くんがメチャ気に入ってます。前作でもハマり役だと思ってましたが、本作ではさらに怪しい雰囲気で魅せてくれます。
新たな登場人物たちも良いですね。 舘ひろしさん、渋いカッコ良さだったからてっきり味方だと思っていたのに、何やら裏がありそうです。
シンの国の王位争奪絡みの争いも目が離せません。
ホムンクルスにかかる新たな真実と共に、謎の黒幕の登場が登場する完結編へと繋がります。
【ネタバレ】
どうやら国一番の親玉が悪の根源になっているみたいな展開です。 大虐殺を正当化する、まさに今のどこかの国の社会状勢を映し出しているような展開にドッキリです。
おかしな事をしていると解っていながら従わざるを得ない軍人たちがホンッと切ない。そんな不穏な陰が迫っている感じもします。
全てはこの内乱(戦争)が原因であり、復讐の思いから暗殺者に変わるもの。助けた患者に医者が殺される。その娘の殺害者に対する想い。
様々な悲痛な状況が交差していくなかで物語は佳境を迎えていく。
ホンッと後編に期待を持たせる最高の1本です。