「きちんと実写化できたよ!ファンなら見るべき良作。」鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
きちんと実写化できたよ!ファンなら見るべき良作。
いいね!
山田涼介くんは金田一でも上手くハマっていたけど、小さいことを逆手にとって鋼錬の主役を見事に演じた。
しかも、コメディパートでもシリアスパートでも、アクションでもなんでもやれる器用さを称えたい。特に横顔がキレイ。
さて、酷評さた前作に比べ、ちゃんと漫画の世界が描かれている。俳優さんも唯一無二に見える演技をしているところがいい。
でも、今回はスカーでしょう。マッケンは憂いをもった復讐者をとてもよく演じている。身体がもっと大きければとも思うがそこは気にならないレベルでの熱演。
再現性が素晴らしいので、寄せてることで失笑ということは無いね。それにしても、山本耕史はメフィラス星人といい、大河といい何をやらせてもなりきる上手い俳優だなあ。
鋼錬のクライマックスは、スカーが登場することでイシュヴァール殲滅戦が取り上げられることで、賢者の石は本当はなんなのかということが明らかにされる流れだが、詳しい説明は省く。今回はその前半であり、次回は最後の戦いという事ですかね。
今回は、前作に比べ本格的なCGが施され、作品世界にドップリつかれる。漫画だから壊せた街を縦横無尽にスカー、錬金術師、ホムンクルスが暴れ回るけど、ちゃんとそこに生活する人々も描かれそつがない。
ところで
イシュヴァールのばあさんはナウシカの「その者~青き衣をまといて~」の婆さんみたいだ。
マッケンはよく考えるとるろ剣の「縁」続いての役回り。
アルは釘宮理恵にやって欲しかった。
ウェンリーのバッサーは、ヒロインなだけに演技力やビジュアルにもこだわって欲しかった。ちょっと顎下首周りが気になる。他の人いなかったのかね?
エンヴィー役の奏多くんの(・д・)チッは冴え渡っていた!
リン・ヤオ役の渡邊圭祐君はすごくはまっていたし、黒島結菜も良かった。メイ・チャン役の中国の子もいい。
山田裕貴の狂気も彼にしか出せない味だった。
グッジョブ(◍ ´꒳` ◍)b
残念なのはリザ・ホークアイ中尉役の蓮佛美沙子が、発出の時に「え?天童よしみ」かと思っちゃったよ。軍服来ている時と、私服のときの落差が大事なのにちっともセクシーじゃないし、似てもいない。正直言ってとうが立っている。私的には白石聖か、石橋杏奈、山本舞香あたりの若手売り出し中だと良かったな。
さて、次回は堂々の完結編。
漫画の方はちょっと風呂敷を広げすぎて散漫に感じられた。最初の頃の「等価交換」とか錬金術とか物語を始めるのに必要なものを揃えていった頃は異世界のワンダーにワクワクしたものだったが、後半は戦いの目的が分かりづらくなった。映画のゴールはどうなるのか、るろ剣は実写化の答えを見事に出した。鋼錬も続いて欲しい。