「牛歩な錬成」鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
牛歩な錬成
1作目、当時はその酷さに阿鼻叫喚する意見が色々飛び交っているなーと思い呆けていましたが、今作を観るための前提知識として原作とアニメ版と1作目の実写を見ました。原作の物語の完成度は最高ですし、アニメも声優さんの力と画の良さに震えましたが、実写はただのお遊戯会で違う意味で震えました。
そんな不安を抱えながら鑑賞。一応朝イチなのもあったとは思いますが休日ながら人入りは2割もいってなかったような…。空いてる分には助かるんですけどね…。
・原作の良さが改めて感じさせられた
やはり原作は偉大なんだなと思うくらいストーリーの軸の部分は面白いです。これをじっくりリアルタイムで見ていた人は幸せ者だなーとしみじみ。これが実写に活かせていたかどうは別ですが。
・一部役者のハマりっぷり
渡邊圭介さんはホントどハマりしてました。中華キャラなので日本人が演じていても違和感が無いというのが一番ですが、飄々としている感じといい熱く信念を抱いている姿といいとてもマッチしていました。館ひろしさんの風格もお見事でしたし、前作からのキャストも慣れが発生したかは分かりませんが、まだ見れるものになっていました。バッサーはバッサーのままでしたし、ディーンさんは表情の変化が無さすぎるという懸念点はありましたが笑
・CGが微妙
ドンパチのシーンはやっている事はとても派手なんですが、チープな感じが拭えていません。低予算B級映画として観るならば拍手喝采もののクオリティなのですが、そこそこお金のかかった映画でこれだと首を傾げたくなります。背景も時折合成してんのかな?と思うほど違和感がありました。
・物語がそこまで進展していない
スカーとの対峙で終えてしまっているのもあって、中々物語が進んでいません。よくよく考えたら2部作でこの作品をまとめるのは難しいです。前半はまだ後半に丸投げできるという安心感がどことなくありますが、後半はそれを含めて伏線回収に新たなキャラの登場、そしてハガレンの壮大な物語の完結へと向かわなければならないのでやることなす事がたっぷりあります。正直、後半はエグいくらいのヤバいクオリティになっているのではと危惧しています。
非常に不安ですがその日を待とうと思います。
鑑賞日 5/22
鑑賞時間 9:00〜11:15
座席 J-20