必殺!恐竜神父のレビュー・感想・評価
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一緒に語り合いたい作品でした
悪を撃つと心に決めた竜の戦士の物語。
タイトルからしてB級感たっぷり、ずっと楽しみに取っておいて先日ついに観ました。
冒頭の事故の映像「VFX:炎上する車」の演出はいきなりすぎwww
両親を亡くした傷心の旅に出たかと思えば、舞台はいきなり中国へ。
その中国の地で追われる少女から託されたオーパーツ。
そうして神父は竜の戦士へ。
悪の組織は中国人、だけど忍者。そして稽古してるのは空手。
何故か英語と中国語で会話が成立している。
神父のボディはトレーニングによる賜物。しかもそのほとんどが自重という不思議。唯一の器具はベルのみ。
短い尺なのにベッドシーンもあり。
しかも、翌朝には彼女は只者でない戦闘スキルを持っている事が発覚。
そんな彼女が戦いの後討たれた際には、ちゃんと別れを見守ってくれる忍者達。それどころか一緒に涙してくれてる。
でも竜の戦士はそんな事お構いなし。
そして迎えた終盤、やっと姿が露わになる竜の戦士。
分かってはいたが恐竜が本当に酷い。もう布切れ。
ラストの戦いには必殺恐竜拳が炸裂。
生首はもちろん雑なマネキン。しかも似てないどころのレベルでは無い。
そして戦いの後、竜の戦士達はまた旅立つ…最善を尽くす為。
何だか今回感想というか箇条書きになってしまい、ネタバレ扱いにしました。
でもそれぐらい、毎シーン毎シーン強烈だったんですね。
嘘でなく一人でも多くの人に観てほしい。
そして一緒に語り合いたい作品でした。
紙芝居並み
一言で言うなら、理由は不明だが両親を殺された牧師さんの復讐劇。
冒頭で車が炎上するシーンはテロップ VFX:Car on Fire(特殊効果:炎上する車) のインサートで済ます開き直ったような手抜きぶりに唖然。
気になったので予算を調べたら36,000弗、「カメラを止めるな」が300万円だから良い勝負。
だから恐竜映画と言ってもCGは一切無し、張りぼての着ぐるみです、悪人のもげた首もマネキン人形・・。
中国古来の呪いなのか狼男のようにヴェロキラプトル(原題がVeloci~なのでそう解釈したがとても恐竜と呼べる代物ではない)に変身して人を喰うのはなんと牧師さん、ロマンスの相手役は医大生の美人娼婦と異色のカップル、お色気が売りかと思ったらB級映画お約束のHシーンは雰囲気程度に省略。
敵役の忍者集団が中国人だし十字軍のパロディのようなテンプル忍者教会一味とは荒唐無稽、おまけに実の弟が突如出現し骨肉の争い、まさか弟が兄ばかり寵愛された逆恨みに両親を殺したのか・・、病んでいる。これはもう常識逆撫でを意図したナンセンスのオンパレード状態。
せめてもの救いは70分と短いことだが意図ではなく予算都合だろうことは想像に難くない。
B級映画は数あれどこれほど開き直った手抜きアプローチは観たことが無い、そのユニークさと続編をも匂わす図太さに敬意を表して星無しの賛辞と致します。
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