「紙芝居並み」必殺!恐竜神父 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
紙芝居並み
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一言で言うなら、理由は不明だが両親を殺された牧師さんの復讐劇。
冒頭で車が炎上するシーンはテロップ VFX:Car on Fire(特殊効果:炎上する車) のインサートで済ます開き直ったような手抜きぶりに唖然。
気になったので予算を調べたら36,000弗、「カメラを止めるな」が300万円だから良い勝負。
だから恐竜映画と言ってもCGは一切無し、張りぼての着ぐるみです、悪人のもげた首もマネキン人形・・。
中国古来の呪いなのか狼男のようにヴェロキラプトル(原題がVeloci~なのでそう解釈したがとても恐竜と呼べる代物ではない)に変身して人を喰うのはなんと牧師さん、ロマンスの相手役は医大生の美人娼婦と異色のカップル、お色気が売りかと思ったらB級映画お約束のHシーンは雰囲気程度に省略。
敵役の忍者集団が中国人だし十字軍のパロディのようなテンプル忍者教会一味とは荒唐無稽、おまけに実の弟が突如出現し骨肉の争い、まさか弟が兄ばかり寵愛された逆恨みに両親を殺したのか・・、病んでいる。これはもう常識逆撫でを意図したナンセンスのオンパレード状態。
せめてもの救いは70分と短いことだが意図ではなく予算都合だろうことは想像に難くない。
B級映画は数あれどこれほど開き直った手抜きアプローチは観たことが無い、そのユニークさと続編をも匂わす図太さに敬意を表して星無しの賛辞と致します。
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