「悪魔的だァァァ...」エクスペンダブルズ ニューブラッド サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔的だァァァ...
大好きなアクションシリーズ、エクスペンダブルズの最新作。ものすごい予告を見せられ、尚且つ評判クソ悪。終いには、米エンターテインメント・ウィークリーが選出した2023年ワースト映画4にランクイン。そんな最悪な状況でも、自分なら絶対楽しめるはずと勢い込んでいた。それなのに...。なんだかすごく悲しくなった。もし、スタローンが同じストーリーで脚本を書いていたら。そんなことばかり考えてしまった。
世界的大物俳優のアッセンブル、何処よりも熱い男の友情、悪には容赦しない超爽快なぶっ飛びアクションなどなど、他では摂取出来ない養分が沢山あるからエクスペンダブルズというシリーズは愛してやまなかった。過去3作品は心の奥底から楽しめ、笑えたし、なにか辛いことがあれば、何度だって見返すだろう。でも、本作はあまりにもエクスペンダブルズじゃなくて、エクスペンダブルズしてなくて、頭抱えるほど悲しくなった。このシリーズにおいて目新しく若手の俳優の活躍はこれっぽっちも期待していない。時代を作ったアクションスターが手を取り合いながら、悪党をぶった斬る、はたまた悪党となって困らせる、そんな姿が見たいんだ。なのに本作はどうした。地味すぎるだろ。
シルベスター・スタローンが製作・脚本を担当しなくなったからか、豪華俳優が一気に撤退。アーノルド・シュワルツェネッガーだけでも出てくれれば、テンションぶち上がりで最高のラストだねと言えたのに。これじゃあ、ただのステイサム映画じゃないか。こんなのエクスペンダブルズじゃなくてもいい。MEGとかガイ・リッチーの映画とは、そっちで見せて欲しい。ジェイソン・ステイサムが好きだからこそ、このシリーズではちゃんとクリスマスらしい役柄に徹して欲しかった。
最後が嫌いという人も居るだろうけど、自分としてはあの最後でなんとか救われた。Dolbyで見た事によってアクションも最高だったし、震えるシーンはいくつもあった。今、エクスペンダブルズを映画館で見ているんだ!という高揚感は忘れられない。でも、これでおしまいなんて嫌だ。このシリーズが好きが故の、ひいき目の星3。もっともっと、やれるはず。クリードもそうだけど、やっぱり映画界にはシルベスター・スタローンが必要なんだ。
スタローンが降板するというのを思い留まらせたのはシュワルツェネッガーらしいです。
カメオでも出てないかなぁと期待したんですけど、シュワちゃんは出てませんでしたね。
ま、過去作に出てるから今さらカメオもないですよね~