「銀行員には、つくづく向かないと思った!!」シャイロックの子供たち 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
銀行員には、つくづく向かないと思った!!
電卓でたまにレシートを足し算したりする。
2回やると合計が前と合わない、3回目をやると更に合計が、
ありゃりゃ、3回とも違う。
(これ、盛った話ではない、事実だ)
それに正直に言うと人様のお金を預かる自信がない。
「オーシャンズ8」のサンドラ・ブロックに憧れる。
けどあんなかっこいい犯罪者になれるわけないから、
右の通帳から左の通帳に移し、埋め合わせに別の通帳から下ろす
・・・てな手口のセコイ横領だろな?
銀行に勤めてたら、きっと塀の中に居る・・・
そんな気がしてならない。
この映画はとある銀行を舞台に、銀行員の玉森裕太が
取引先にお客さんに届けた900万円を客が確かめると
800万円しかない。
この紛失した100万円が、とんでもない巨額損失事件の引き金だった!!
とても面白かった。
どの登場人物にあるある!!だろうな!!が多くて身につまされる。
共感出来るのだ。
私でも正義感は多少なりとも持ち合わせている。
上戸彩のロッカーのカバンに百万円の帯を入れた木南晴夏。
あの手の悪知恵は心から憎んでいる。
絶対にやらない・・・と思う。
うん、あれ!?どうだろう・・・許せないほど悪い奴には、やるか?
ますます自分が、怪しいくなってきた。
なので佐藤隆太の気持ちは良く分かる。
佐々木蔵之介のイントロダクション・エピソードは、
ありそうな話だ。
【返せば良い・・・ってもんじゃ無いんだよ】
と彼は何度も言う。
序盤の重要なシーンで佐々木蔵之介が検査係の黒田として登場。
結構キーポイントの役で、エンドクレジットを見ると、蔵之介の名前が
最後に出た!
(そんな重要な役だったのか?)
面白かった。
どのエピソードも身につまされ、身近に感じる。
阿部サダヲの兄貴の保証人の件。
分かっていても保証人って断りきれないことが、
あるのだろうな!!
橋爪功・・・コイツだけは許せない。
ペーパーカンパニー???
こう言う手口、詐欺師、素知らぬ顔で悪事を働く奴。
心底憎い!!
柳葉敏郎も珍しく裏のある役で面白かった。
《やられたら倍返し》の言葉も聞けた。
阿部サダヲはやはり、美味しい役。
人間的で憎めない。
エンディングにも佐々木蔵之介が出てきて締める
(嫌、特に閉めてない?)
もう少し胸の空くラストでもいいとおもう。
ちょっとカタルシスが足りないから、
悪い奴をとことんやっつけた爽快感は薄いけれど、
それだけリアリティはある。
【人間の弱さ!!金の魔力‼️】
それを強く感じた。
(それにしても佐々木蔵之介、「嘘八百」にしても、この映画も、
(色気ダダ漏れ!!・・・やめてくれー‼️)