「悪い事はしちゃ駄目よ」シャイロックの子供たち ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
悪い事はしちゃ駄目よ
銀行の支店内の100万円紛失事件を発端に、更に深い闇が暴かれていく話。
ヴェニスの商人の強欲高利貸しの名前を採っている通り、お金に執着する人、振り回される人がゾロゾロ出てきます。
金融に疎くても置いてきぼりになる事は無く、説明が上手いと思います。結末も良かったです。
ただ、それほど爽快感が無いのは、所詮は金融業だから私が登場人物を応援したいとまでは思えないのと、「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」みたいなモノづくりの現場ではないので仕事に対する情熱や誇りを伝えにくいテーマである、という事だからだと思います。
不景気もあってか、銀行員の仕事の辛い面ばかりが描かれていました。
仕事にやり甲斐を感じられるエピソードが一つあれば良かったんでしょうが、今の時代は仕事以外に生き甲斐を見つける人も多いから、こんな感じで良いのかもしれません。
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