「御前会議って言い回し好きだよね~」シャイロックの子供たち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
御前会議って言い回し好きだよね~
原作もTVドラマも知らずに観賞。
東京第一銀行長原支店で巻き起こる、銀行員による横領と詐欺に纏わる話。
当該支店に配属されたばかりの主人公が、以前の勤務地で絡んでいた不動産業の男に10億円の融資を持ち掛けられて巻き起こるストーリー。
銀行の内情とか不動産や建築の知識は無いけれど、印鑑証明の偽造を知りつつも何の見返りも無く加担しちゃう行員って???どんな関係?
他の書類や事業計画は全部問題無い様だし、そこまで出来るなら印鑑証明も何とかして知らない行員に話した方が良い様な…と感じる序盤。
しかしながら主人公だけじゃなく、売り上げ至上主義の太鼓持ちパワハラ副支店長にやさぐれ行員に巻き込まれ行員に病んでる人まで、様々なエピソードを絡めつつ展開していきそこに現金紛失だ何だと上手く繫げていてとても面白い。
そして終盤はまさかのコンゲーム?
伝票に帯に打ち合わせ場所にと登場人物の警戒心の無さとか、かなり作りが雑なところもあったけれど、池井戸作品にありがちなあり得ん大袈裟演技も無かったし面白かった。
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みかずきさんのコメント
2023年2月18日
共感ありがとうございます。
仰る様に、本作、半沢直樹とは真逆の虚々実々の騙し合い劇でした。
金に翻弄され、執着する赤裸々で生々しい人間を描いた作品でした。
倍返しも痛快というよりも巧妙で、
毒をもって毒を制するというやり方でした。
ラストが思わせ振りで、西木役が阿部サダヲなので、エンドクレジット後にどんでん返しがあるのではと推理したのですが、何も起きず、思わせ振りのままで残念でした。
では、また共感作で。
ー以上ー