「結局何が作りたかったのか」“それ”がいる森 卑猥堅さんの映画レビュー(感想・評価)
結局何が作りたかったのか
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私事だが評判がよくない映画は必ず映画館で観るべきだと思う。実際にどこがどう酷いのかをスクリーンで楽しみ、友と語らう。テレビでタダで観るだけでは味わえない金をドブに捨てた感覚があるし、そもそも映画館でなければ耐えきれずに途中で観るのをやめてしまうかもしれない。
閑話休題、貸切状態で観てきました。映画館に一人っきりというのは「大怪獣のあとしまつ」以来二度目となります。
噂に聞いていた大根演技については、恐らく台詞回しが不自然なのが原因でしょう。芝居がかったというか、説明しすぎなのは邦画にありがちだが普通の人の話す言い回しではないしちょっとおかしい気がする。役者もその辺やりづらかったんじゃなかろうか。
店の売り上げなのに封がされた札束ってのもおかしいし、小学生が一人で福島に行くのに東京から乗せるタクシー(世田谷ナンバー)の運ちゃんもおかしい。前払いで金もらってるならともかく下車時に親が払ってるし。その子役はサッカーが上手い設定だがシュートはトーキックで素人丸出し。捕まった少年は食べられてすぐ消化されるのに主人公は消化されない不思議。そしてなにより福島が舞台のはずなのに登場人物が福島っぽくない。ボソボソ喋る男がいない福島は福島ではない。
ホラー映画としても中途半端、家族愛を売りにするほどの出来でもなし。なんとなく宇宙人ものを作りたかっただけで、キャストにジャニーズ使えば観客動員できると思ってたんだろうな、って感じ。
少年が宇宙人の腹に飲み込まれるシーンは笑ってしまいました。
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