「これはシャークネードだ!(幻覚)」“それ”がいる森 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
これはシャークネードだ!(幻覚)
クリックして本文を読む
タイトルからおふざけ全開ですみません。終盤のシーンを観たら最後、あの名作の名シーンを思い出さずにはいられませんでした。
今作、ホラー映画としては欠陥だらけの作品だと思います。細かな設定はとにかく荒く(中学受験を受けてるはずなのに3・4年生、めっちゃ明るい時間帯での夕食、とにかく身勝手な息子、充電超長持ちスマホ、"それ"弱点の見せ方が雑etc…)、演技もお世辞にも良いとはいえず(脇を固める方々が良いばかりに)、伏線の貼り方も雑で音楽もチープ、大筋で褒めるところがとても少ない稀有な作品です。
ただ"それ"の正体、言ってしまえばクソCGの残虐的な宇宙人という種明かしには爆笑を掻っ攫われました。子供を捕食していくごとに成長していく、柑橘系のウィルスに弱い、なんか分からんけど60年前にも来てまた来た、結構強い、と完全なるクリーチャーの姿が映った瞬間にこれはギャグ映画だなと見方を変えました。超高速移動だったり、律儀にドアのノックをしてくれたり、警報音で大人しく帰ったりと、ご都合的な感じが逆に笑いを誘ってくれました。終盤の捕食されてからの脱出シーンはシャークネードでのサメの腹の中からナイフを用いての脱出シーンを再現してくれたことに感動しました。
終盤のオチの付け方は子供騙しにも程がありますし、最後の再来のシーンも大した期待も持てないなど、低予算×頭の悪さが滲み出た作品でしたが、困ったことに自分の好みを超刺激してくれたので嫌いにはなれない作品でした。配給はエクストリームがやってくれれば良かったなのになぁと思いながらこの作品を語り継いでいこうと思います。
鑑賞日 10/2
鑑賞時間 11:00〜13:00
座席 A-5
コメントする