劇場公開日 2022年6月24日

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「「ありがとう」心を込めて言えていますか?」神は見返りを求める あささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「ありがとう」心を込めて言えていますか?

2022年6月30日
iPhoneアプリから投稿

登場人物はどいつもこいつもクズばかり。ポップなポスターとは逆に後味悪い。今の時代を見事に反映した風刺映画。
YouTuberの苦労(企画、編集など)を取り上げながらも、遠回しにYouTubeというコンテンツ(とりわけおバカなユーチューバー)を嘲笑う描き方が痛快。
とはいえ、私もテレビを見なくなり、家族みんながYouTubeにお世話になりっぱなしで恩恵を受けまくってる。一方であっという間に消えゆくコンテンツだと誰もが思っているはず。やはり時代を超えて残る映画や音楽は一線を画す。

底辺ユーチューバーの時はiPhoneで撮影、売れ出してから良い機材へ変更、ファッションや生活スタイルの変化など、細やかな演出も◎。

岸井ゆきのの前半と後半の売れてからの変化には恐怖さえ感じる。彼女の演技力は天才的だ。
若葉竜也演じる梅川のようなクズも意外と多い。
田保神さんのような超イイ人ほど、プッツンした時、人が変わる。最後の描写が怖すぎる。

「ありがとう」「ごめんなさい」という3歳児でも言えるようなことを言えない人が意外といる。この言葉を言えるだけで、物語の行方も違ったのにね…。

PARCOのオープニングがYouTube広告っていう細かい演出がいいね!

マキ
グレシャムの法則さんのコメント
2022年7月1日

コメントありがとうございます❗️
あささんはじめ、レビュアーの大半の方は、日常生活において、薄っぺらな人とはキチンと距離を取れてると思います。
だから、この映画はある意味、我々にとって不慣れな部分で不快感をもたらすことになるんだと感じました。でも実生活では相応の距離は取れるから怖くはない。
怖いのは、いつの間にか無自覚に自分の負の感情が頭をもたげてくるように仕向けてくる狡猾な人だと思うのです。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2022年6月30日

そう言えば、今の朝ドラの主人公ノブコが、答えの見つからない悩みを、沖縄の母親(仲間由紀恵さん)にぶつけて、私のいいところ、私らしいところって何?と聞いたら、母親が言ってました。
ノブコのいいところは、ありがとうとごめんなさいが素直に言えるところ‼️
大人になればなるほど、言い訳とかもっともらしいことばかり言って、感謝も謝罪も遠回しにしか言えなくなるのはなぜなんでしょうね。

グレシャムの法則