「再生可能エネルギーを巡る優しい眼差し」Wende(ヴェンデ) 光と水のエネルギー transfigurationさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0再生可能エネルギーを巡る優しい眼差し

2022年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

幸せ

再生可能エネルギーというとともすると「出羽守」と揶揄されるようなヨーロッパが進んでいて日本は遅れていて原子力ムラは密室でという上から目線で語られがちなところもあるが、この映画の被写体の人たちはもっと慎ましやかな目立たない感じで、何気ない日常として小水力発電設備の掃除をしたり太陽光発電の下で畑を育てたりしていて衒いがない。また、チャレンジしたけどうまくいかなかった人も出てくるがカメラの投げかける視線は優しい。こうした、再生可能エネルギーと、そこに関わる人たちが普通に当たり前のものになっていく景色を美しい音楽とともに丁寧に描いている。

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