宝島(2019)のレビュー・感想・評価
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55点ぐらい。1番いいのはエンドロールのレゲエ曲。
パリ近郊にあるレジャー施設での夏を切り取ったドキュメンタリー、と紹介されてますが、
劇映画とドキュメンタリーが混じってて、劇映画の部分の方が多い。
このレジャー施設の従業員や客の、どうでもいいような話ばかりで、
何を観せられてるんだろうと、退屈でウトウトしながら観ました(笑)
この作品で1番いいのは、エンドロール中のレゲエ曲「Kingston Town」
いや、マジで(笑)
それぐらいしか、いいトコが思い浮かばない(笑)
この曲、エルヴィスの「好きにならずにいられない」のカバーで有名なUB40によるモノで、
この「Kingston Town」もロード・クリエイターというレゲエ・ミュージシャンのカバーだそうです。
この曲に出会えて良かった(笑)
水の音が気持ちいい。みんな人間らしくていい。
いつの間にか自分もそこにいるような気持ちにさせる夏の水辺のシーン。
子供たち、若者たち、移民、老齢のおじさまたち。みんなのんびりと人生を楽しんでいる。
出会った人たちとの会話が生き生きとしていて、本当にいまこの時を生きているんだなと、感じさせてくれた。
水のジャブジャブ、チャポン、ドボン、ピチャッという音も心地良い。
とても幸せで清々しい気持ちで映画館を後にした。余韻はいまも残っていまふ。
誰にも夏の思い出がある
どんな人にも、夏がやって来て、それぞれの宝のような思い出がある。
いろんな年齢や環境の夏の宝物の思い出。
自分の夏の思い出を思い出し、重ねてしまう。
それを支える人々。
この監督の人を観る目の優しさに心洗われました。
こういう視点が拡がれば、世界はもっと平和なのにと思ってしまう。
しかし、この映像どうやって撮ったのだろう?
ヴァカンスは許容する
2019年。ギョーム・ブラック監督。パリ近郊のレジャー施設を訪れる老若男女や警備員、関係者などの様子をドキュメンタリーとドラマの中間のような独特な手法で描く。監督個人のノスタルジーも多分に投影されていそうな、ほのぼの懐かしい夏の水辺。
ナンパの攻防と忍び込みや飛び込みのセキュリティの攻防の「駆け引き」が複数あってくすっとさせるが、結局は規制をすり抜けてナンパも忍び込みも飛び込みもうまくいってしまう。ヴァカンスの非日常とは日常では許されないことも許してしまうのだ。
高齢者のノスタルジーも子供たちの夢も美しい。
ひと夏
フランスのパリは北西部レジャー・アイランドにバカンスで訪れた老若男女、様々な人々に密着や観察をしたドキュメンタリーでありながらも群像劇のようで登場するそれぞれの短編集にも満たない物語がある感覚!?
施設による厳しい条件下で試行錯誤するちびっ子たちや若者による恋愛までには至らない様子が可笑しくも微笑ましい、黒人の兄弟が可愛らしくて弟のマイケル坊やに癒される。
終始、仄々とした雰囲気に若干の飽きが、羽目を外した若者を中心にした密着度が薄い分、退屈になってしまうのは否めない!?
JAIHOにて鑑賞。
『7月の物語』を彷彿させるレジャーパークでの夏を切り取ったセミ?ドキュメンタリー
日本でも評判になったギョーム・ブラック監督作『7月の物語』の第一部で舞台となったレジャー施設のひと夏を切り取ったドキュメンタリーで、同じギョーム監督が、固定気味のアングルにカメラ置いて、見せる複数の男女達の会話や事情は、ドラマ仕立てで、前記の作品と完全に一対になっている。
マジックアワーを過ぎた時間の光量の乏しい地上の暗さと美しい光のグラデーションが、のぞく夜の空などの映像も『7月の物語』を彷彿させて良い🙂
訪れる人々や対応する従業員たちの人種構成やそれぞれの事情も近年のフランスを、反映して社会派な側面もあるけど、賑やかな夏の季節が、徐々に終わる余韻は、いくつかあるバカンス映画の定番をキチンと継承してる印象🤔
ちょっと気になるのは、会話の音声もクリアでマイクを仕込んだみたいだし、人物も固定されたフレームからはみ出さない部分が多々あり、これドキュメンタリーなのか?の疑問も、あるけど。
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