「ただ描けばいいというものではないのでは」LOVE LIFE Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ描けばいいというものではないのでは
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物語への入り方がうまいね。「みんな何やってるんだろう」って感じで観てると、目線だけで関係性を分からせて、「これ、何か起こるな」っていう不穏な空気を漂わせて。
それで色んな事情が明らかになったところで、子供が死んじゃうんだよね。「そこまでやるか深田晃司」って感じなんだけど、やるよね、作風として。
それで、そこからは、ひたすら人物を描いてる感じなんだけど、良く分からない。
いきなり我が子を失った人が、どう感じて、どう動くか、想像もできないからね。だから『こうなんだ』と描かれたら「そうなのかな」とも思うけど、納得感はないの。提示されるものを、ただ受け取るしかないのね。
それで『これでもか』と二転三転して、まあおさまってなんだかなって感じなんだけど、「でも子供が急に死ぬ経験をしたら、これぐらいバタバタしないと、次へは進めないかな」と思いました。
途中の『誰か怒らなきゃいけなかったのに怒らなかった。あなたは怒ってくれた』で元夫に惹かれるところは、「なるほどな」と思ったな。なるほどと思ったの、そこぐらい。
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