「目」LOVE LIFE くりさんの映画レビュー(感想・評価)
目
外国籍のろうあ者と婚姻して、
子供を産んだあと、
離婚再婚をした女性と、
その再婚相手の男性との心情を
表現した作品でした。
始まってすぐ、
誕生会のくだりを観たときに
あぁこれはだめだ
帰りたいと思いました。
時間とお金を負担して
何を見せられているんだ…
loveという要素に
愛するという暖かい意味を感じて
劇場にきましたが
作中からは、
自己偏愛と惰性しか感じません
でした。
妙子のパクに対するものや
二郎の妙子に対するものや
義両親の若い夫婦に対するもの…
ぬるま湯で胃の裏側を
逆なでされるような
感情を浴びせられているようで
気持ちわるいです。
木村さんの演技や仕草が好きなので
楽しみにしていたのですが
評価が割れている理由が
わかりました。
悲しい出来事を
昇華させるような
話の流れならいいのですが。
なんというか、
やるせなさを呑み込んで
それでも
生きていく様子が
表現されているんだと
おもうのですが、
ちょっとズレてて
しんどいです。
それぞれの登場人物の
自己解決をみせられるので
なんだそれって、
なります。
民子のパクへの思いや
二郎の民子への思いについて
どんなことされても、
好きなんだという
感情表現や愛情が生まれた
背景描写があったら
理解できたかもしれませんが…
それがないので
何故そこまで執着するのか?
行動に共感できず
気持ちわるくなりました。
あぁ
そういうところに惹かれて
そういう行動になるんだなと
いう、
腹落ちがないですね。
ストーリー内での
イベントから読み取れる内容で
これを愛の形って表現されても
そうですかー
わざわざ見せてもらわなくても
良かったですーっていう感想。
搾取されるだけの
優しい親切は
日常のリアルで
おなかいっぱいなので。
目を見ない関係って
心を知りたくない
知られたくないってこと
なのに…